【HTCVIVE】SteamVR無料ゲーム体験記:17~20年

2018年10月の新作VRゲーム

毎月恒例のVR企画、HTCViveまたはVIVEPROの新作無料VRゲームを紹介するコーナーです。今回はちょっと遅くなりました!ごめんなさい。今回も面白い作品が多数登場しています。

第1位 100年前の鉱山労働者を追体験できる

Meet the Miner – WDR VR Bergwerk

価格:無料
リリース日:2018年9月20日
体験時間:15分程度
プレイスケール:ルームスケール

100年前の鉱山労働者の追体験ができるという、なんともユニークなVRシミュレーションソフトです。当時の労働状況、採掘の雰囲気をリアルに再現しています。

現代の小屋で当時のフィルムを眺めていたと思ったら、次のシーンでは鉱山労働者に。仲間と共に地下世界へ降ります。途中でランタンを手渡されますが、モノはしっかり掴めるし、離すと落下します。

降りている途中にも丁寧な会話シーンがあり、浅めの場所で採掘している労働者も見ることができました。かなり丁寧な作りです。

自分たちの持ち場へ到着。ハンマーを片手に頭上落下防止の天井止めを補強したり、作業をこなします。暫くすると、ピッケルに持ち替えて採掘をすることに。隣の同僚は良い石?を引き当てたりしています。

そうこうしていると、地面が揺れだします。どうやら崩れそうになっている模様。水が吹き出したりしています。急いでプレイヤーも天井を補強しますが、全然間に合いません。地面が落ちてきたところでブラックアウト。

気がつくと、狭いすき間から救助されていました。鉱山労働者は常に死と隣り合わせの過酷な労働環境だったようです。このようなメッセージ性の高いVR体験でした。

第2位 鉄球を操って建物を解体せよ!

Blast the Past

価格:無料
リリース日:2018年10月3日
体験時間:20分程度
プレイスケール:着席・ルームスケール

鉄球クレーン車を操って、建物を解体(破壊)するVRゲームです。トゥーン調のポップな雰囲気ですが、しっかりとした壊し系ゲームです。作りも非常に丁寧。

後ろのラジオからはチュートリアルのような案内も流れるし、横に置いてあるコーヒーは掴んで飲むことができます。グビグビ音、飲み終わりボイス付き。(笑)

基本的には、移動しながらクレーン車を操り鉄球を建物にぶち当てていくシンプルなルール。振り子のようにすることで加速度を上げることによって破壊度が増します。上手にできればスコアも上がるので、スコアアタックのようなプレイも可能です。

クレーンの操作が案外難しい。やたらリアルに作られており、角度レバー、長さレバー、移動レバー、巻き上げハンドルなど操作がかなり細分化されています。後ろの引きハンドルでクラクションも鳴らせます。

プレイ中にめっちゃ小さいボタンを見つけたのでなんだろう?と押してみたら、ワイパーがウィーンと動くだけだったり…笑、とにかく精密に作られています。

プレイスコアに応じてコレクションアイテムや食べ物が手に入ります。とうもろこしは食べることができましたが、銅像は飾るだけのアイテムのようです。

ランク外の惜しいゲーム

Biodigital

価格:無料
リリース日:2018年9月25日
体験時間:30分程度
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール

NHKのスタッフなどが開発に関わっている未来SF物語的なVR。2117年の世界を描いています。前編英語で解説されるので難しい部分も多いですが、未来の人間はどうなっているのか?というテーマのようです。

VR体験中は「デジタル世界に精神をリンクさせた世界」のような場所を旅することになります。1900年代に通信が発達しはじめた頃など、初期のネットワークについても学べます。

最終的には「脳のみを保管する施設のような謎の空間」にたどり着きます。未来では、肉体は必要ないということでしょうか。ヒアリングが乏しいために全てを理解できなかったのが悔しいです。

Expedia Cenote VR

価格:無料
リリース日:2018年10月2日
体験時間:15分程度
プレイスケール:立位・ルームスケール

ユカタン半島にあるセノト洞窟を忠実に再現したVRシミュレーターです。非常に美しい風景を体験することができ、予め設定されたポイントに移動することで解説を読むことができます。

魚も泳いでいるし、洞窟内の青をテーマとした空間はとっても綺麗です。クオリティも非常に高いので、見ているだけで癒やされます。

さすがExpedia、という感じの観光感MAXなアプリケーションですが、動作が鬼重いのが最大の難点。現状の個人で買えるフルスペックぐらいは用意しないと快適に遊べないのではないだろうか…。筆者環境では動くことすらギリギリでした。

Danger Room VR

価格:無料
リリース日:2018年9月2日
体験時間:30分程度
プレイスケール:ルームスケール

小部屋内で避けたり、打ったり、ゲットしたりと盛り沢山なミニゲームをするアプリです。ドラゴンボールのようなオレンジ玉をゲットするために敵を、銃で撃破したり、レーザービームを回避したりします。

ルールが複雑なので全部理解しきれていないのですが、小部屋内で制限時間内に現れるオレンジの球体をなるべく多く取得します。取得するだけなら簡単なのですが、動く障害物を避けたり、ボムを撃破したりと、とにかくやることが多い。

取得したポイントに応じて武器をアップグレードできたりと、カスタム、コレクション要素もあるようです。ハマれば長く遊べるかもしれません。

Time

価格:無料
リリース日:2018年9月14日
体験時間:10分程度
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール

よくある、音と映像の融合体験的なテーマのVRソフトウェア。動く床や動く壁、光る背景などで美しい空間を演出しています。

序盤は「おっ、おもろいやん!!」と感じたのですが、1分ほど経ってそれ以上のギミックが無いことに気づいて残念な気持ちに。やや単調なアクションだったのでSteam上の評価も微妙でした。

HTCVIVEを被りはじめた頃なら、このアプリでも感動したと思います。それほど、皆がVR体験に慣れてきているのかもしれません…。

Rocket Swords

価格:無料
リリース日:2018年9月11日
体験時間:10分程度
プレイスケール:立位・ルームスケール

スーパーマンのようなグーを両手に空を飛ぶ雰囲気系ゲーム。空を飛んで敵をやっつければクリア、と聞くとシンプルなアクションゲームに感じますが、このゲームはサイコ感が凄い。

ハチャメチャな狂った音楽や3重ぐらいに見える謎の手書きの敵などが浮いているので、雰囲気はゆめにっきやLSDに近い。全然スーパーマンじゃないです。

移動もワープではなくスライドだし、腕を向けた方向に自動で飛ぶので長時間プレイしていると酔います。VR酔いなのか、空間に酔っているのかはわかりませんが…。サイコ系VRとしてTwitterでバズりそう。笑

次回もお楽しみに?

如何だったでしょうか。VR界も盛り上がりが落ち着き、以前の「コアなユーザーは知っている」ぐらいの雰囲気に戻ってきたような気がしています。今後どうなるのでしょうか。

私的には、記事を呼んでくれるユーザーが少ないのは切ない話ですが…。笑 あまりにも一般化するのも楽しくないと思ってしまったり。(ニコニコが流行った時を思い出す)

皆さんのオススメも教えてください。有料アプリは無知に近いです。コメント、お待ちしております。