毎月連載している『HTC Vive』『VivePro』のお勧めVRゲームを取り上げるコーナーです。(フリーゲーム限定)今月は6作品を紹介します。今月はちょっと不作気味のラインナップです。なお、過去のバックナンバーには以下リンクから飛べます。
第1位 地下世界で採掘体験。宝石を掘り当てろ!
Cave Digger
リリース日:2018年5月10日
体験時間:30分以上
プレイスケール:立位・ルームスケール
採掘体験ができるVRゲーム。地下へと潜りひたすら鉱石を掘ります。鉱石というよりは、そのまま宝石が埋まっているような感覚。トゥーン調のゲームであり、リアル寄りではないです。
プレイヤーはピッケルを手にひたすら岩盤を掘ります。結構1ステージごとに制限時間があり、制限時間内に掘り起こした宝石を中央の吸込口に入れなければなりません。
時間が経つと岩盤がリセットされ、更に下の階層に進みます。若干回りの風景が変化したりする演出の細かさもGOOD。ある程度ステージをこなすと上の階に引き上げられます。
地上は普通のバーのような空間になっており、スコアの確認とランキングが表示されています。採掘した宝石は換金されるので、換金されたお金を使って装備を整えます。
お金を使えばダイナマイトなどを買うことができるので、これを有効活用して再び採掘に向かいます。
最終的にはオンラインのスコアを競うようなプレイングになりますが、装備をアップグレードしていく過程は楽しかったです。シンプルなミニゲーム系のジャンルに入りますが、完成度が高くオススメです。
第2位 下水道で空き缶を跳ね返せ!無重力系ゲーム
Slum Ball VR Tournament
リリース日:2018年5月16日
体験時間:20分以上
プレイスケール:ルームスケール
サンダルと空き缶がなんともシュールな無重力系スコアアタックゲーム。下水道のような何とも言えないアングラステージがブラック感MAXです。
ゲーム自体はホラー要素もなく普通に楽しい。サンダルをラケット代わりに、無重力で跳ね返ってくる空き缶を打ち返します。”3D奥行き版アルカノイド”のようなゲーム。
全てのブロックを消すと次のステージに進めます。難易度は結構高め。サンダルの面積が狭いため、うち漏らすことも多いです。判定がシビア。
あと、サンダルが片方にしか装備されていないため、(レベルアップで増えるのかな…?)間違えて左手で打ち返してしまうことも。
シンプルなミニゲームですが、各種パワーアップ系のアイテムも降ってきたりとコンテンツ要素もある程度あります。
こちらもオンラインでスコアを競えるので無料ゲームとしてはしっかり遊べる印象。重力無視系のゲームは非現実感がとっても楽しいですね。
第3位 無数のユーザー世界を遊べるクリエイトゲーム
NeosVR
リリース日:2018年5月5日
体験時間:1時間以上
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール
なんでもアリのクリエイト空間系ソフト。ゲームと言うよりは開発アプリケーションの部類に入ります。ユーザーが自由に作った世界を覗くことができるし、自分で作って公開することもできます。
現時点でかなりの数が公開されている模様。ホームのような空間から選ぶことができるのですが、あまりに数がありすぎて全部遊びきれていません。どれも綺麗にできていました。
”人気コーナー”のような空間があるので、ここから選ぶとよいでしょう。しかし、ワールドのダウンロードが結構遅いため、待ち時間が毎回発生します。この辺は惜しいポイント。
一方、クリエイトする方は結構難しい印象。チュートリアルは分かりやすかったですが、敷居は高そうです。私は今回閲覧するだけにとどまりました。
ランク外の惜しいゲーム
Tesseract VR
リリース日:2018年4月13日
体験時間:15分以上
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール
めちゃくちゃ豪華な背景&グラフィックで遊べる”テトリス”です。テトリス以外の要素はありません。(騙された…笑)テトリスとしてはよく出来ています。
適当にsteamのサンプル画像を見てダウンロードしたのですが(めちゃめちゃ楽しそうなファンタジーアクションに見えた)、いざプレイしてみるとまさかのテトリス笑。
怪しい戦艦が上空に現れ、”何が起こるのだろう…!”とドキドキしていると巨大なテトリスブロックが現れたので爆笑しました。個人的には結構好きなゲームです。
Google Spotlight Stories: Back to the Moon
リリース日:2018年5月2日
体験時間:10分程度
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール
毎度おなじみのGoogle Spotlight系です。今回はかなり短めの構成でした。主人公とヒロインをメインとした演劇のようなシナリオ。相変わらず演出は美しいです。
特に、水槽が顔に迫ってきたかと思うと、場面が水中に転換するシーンは秀逸。自分が水の中にいるような表現が非常にリアルで美しいです。ずっと浸っていたくなる。
いつものGoogle Spotlight Storiesと比べると、あっさりさっぱり終わるので少々味気ない印象。しかし作品としてはよく出来ているので、軽いショートムービーを見る感覚でどうぞ。
RuneTech
リリース日:2018年5月
体験時間:30分以上
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール
魔法を駆使してダンジョンを進む系のメッチャ楽しいゲーム。空中に描いた紋様に対応した魔法を使うことができます。ダンジョンも美しく、魔法もよくできているし、コンテンツも多いのですが、少々荒削りな仕上がり。
判定の甘さや操作の難しさが目立ちます。そしてなによりスライド移動しかできないのが一番の難点。スピードも早めなのでめちゃくちゃ酔います。
頑張ってチュートリアルだけでもクリアしようと思ったのですが、筆者はトイレに駆け込むレベルに酔ってしまってリタイア。とっても面白そうなのに残念です…。VR酔いしない人はぜひプレイしてみて、クリアした感想をお聞かせください…。
次回もお楽しみに
如何だったでしょうか。今月はパンチの効いた作品が少なかった印象でした。時期的にも仕方ないのかもしれません。
この他に『Evil Fire Demo』などもクオリティが高そうだったのですが、暗くて怖いので断念…。ごめんなさい。本当にホラー苦手なんです…。
『これいいよ!』というものがあったら、皆さんのお勧めも教えてください。コメントお待ちしております。