【HTCVIVE】SteamVR無料ゲーム体験記:17~20年

2016年1-12月の新作VRゲーム

2016年にHTC Viveが発売されて、約1年が過ぎました。現在では、足や腰などをトラッキングできる「Vivetracker」などが開発者用に発売され、注目を集めています。

今回は、Viveを1年触った筆者がおすすめする、無料の面白いゲームを10個紹介しましょう。どれもSteamからダウンロードすることができますので、ぜひプレイしてみてください。

※「TheLab」はViveの無料ゲームの中でも最高峰の出来ですが、皆がはじめにプレイするであろう入門ソフトウェアとも言えるため、今回は除いています。

無料では最高峰のVR大自然シュミュレーション

INFINITI VR

200本以上(体験版含む)の無料ゲームをプレイした筆者が、最も美しいと感じたゲームがこの、INFINITI VRです。日産のINFINITIの宣伝デモとして会社が作ったVRであり、その美しさは体験するユーザー誰もが息を呑みます。

テーマは自然界でのVR体験であり、蝶一匹の動きから、木の葉一枚の揺らめきまで非常にリアル。場所によっては現実感のほうが強いです。あまりバーチャル空間にいる感覚がないです。そう思わせてしまう美しさは他のVRでは味わえません。

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ゲーム要素はあまり強くなく、1プレイ20分~30分程度で終わるでしょう。しかし、見る価値は必ずある、と断言できます。アトラクションとしてなら、一回500円でプレイできたら安いと感じるほどです。日産にいけば展示されているのでしょうか・・・。

日産のソフトウェアなので、最後は車(INFINITI)が登場して車内を見学できます。車ももちろんリアルで美しいのですが、筆者的にはその前に体験できる大自然シュミュレーションのほうに価値を感じます。

また、素晴らしいソフトウェアなのですが、要求スペック(動作環境)は非常に高いです。GTX1070程度はあったほうが良いでしょう。筆者のPCの環境(GTX1070、i7 4770 16GB)でも角度によってはカクつきました。

仮想空間の大画面で動画やゲームをプレイできるVRシステム

Bigscreen Beta

いわゆるバーチャルデスクトップという機能で、PC画面をVR上のスクリーンに表示できるというものです。もちろんコントローラで操作可能です。美しい高層マンション風の自室で思う存分映画見たりゲームしたりできるというわけです。

こういうソフトは有料でも数多くあるのですが、一番設定項目が豊富、かつ周辺(背景)の描写がリアルで美しいのがこのソフトウェアです。周辺の設備に違和感がないので、結構集中できます。描写がリアルな分、要求スペックは高めです。

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部屋の種類もベッドルーム、リビング、テラス、シアタールーム等大量にあるため、お気に入りの一室が見つかるでしょう。また、スペック不足なPC用に背景が360度静止画風のエコモードも設定可能です。こちらはかなり動作が軽いようです。

正直言うと、筆者が一番使っているVRソフトウェアはこのBigscreen Betaです。やっぱり映画見たりゲームができるのはめちゃめちゃ便利です。PC画面で何かすることになるので、ソフトに飽きが来ることがありませんからね。現在でも一番使っています。

特に大画面のシアタールームは利用頻度高いです。狭い自宅では体験できない広さで映画鑑賞ができます。まさに、HTCVive所持者の醍醐味と言えるでしょう。

本格的なダンジョン探索ができるアクションVR

Acan’s Call: Act 1

ありそうでなかなか見つからないVR、剣と盾を持って洞窟ダンジョンを探索するゲームです。豪華な敵モンスターや宝石などの収集物、武器アップグレードなど非常に丁寧な作りに感動です。このクオリティで無料は凄い。

基本的には宝石を集め、鍵を手に入れて次に進んでいくような形になります。時にはモンスターと戦闘になるので、常に気が抜けないハラハラ感があります。筆者のHTCViveは汗でびっしょりになりました。

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暗い洞窟で、360度全方向からスケルトンが襲ってくるのはなかなか迫力あります。ゲームの主人公には絶対なれないな・・・。と絶望してしまうことでしょう。ホラーゲームでもないのにモンスターが結構怖いです。

筆者は何度かゲームオーバーになってしまいましたが、1時間程度でクリアできました。上手い人ならもう少し早いでしょう。比較的サクっとプレイできる容量でした。しかしボス戦などもあるので、満足度はかなり高いですよ。

無事クリアすると外に出られてエンディングを迎えるのですが、対して動けない外のマップの作り込みも丁寧で、実際に出口周辺を見渡すこともできます。おそらく続編を意識してのことでしょう。続きが非常に楽しみな作品です。

プレイヤーが作成したハイクオリティステージを遊べるVR

Destinations

ユーザークリエイト型のValve公式ソフトウェアです。はじめから内蔵されているステージでも十分楽しく遊べるのが凄いところです。ミニゲームで遊んだり、美しい川を眺めたり、Valveのオフィスを覗けたりします。

オンラインマルチプレイ対応のゲームなので、のんびり川を眺めていたら誰か入ってきて、突然話しかけられる、なんてこともあります。筆者は突然英語で話しかけてきた謎の外国人と仲良くなって、30分ほどドッヂボールをしました。そういう出会いも、このゲームの魅力の一つです。

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ユーザーが作った数多くのステージも無料で公開されており、中には64のゼルダやマリオを再現したVRステージがあったりと、ゲームファンが喜ぶ体験ができます。割と高い頻度で新しいステージが上がっているので、筆者もたまにチェックするようにしてます。

このゲーム、めちゃくちゃシステムに奥行きがあって素晴らしいと思うのですが、その性質上ゲーム説明が難しく、日本ではあまり有名ではありません。多くの場合、ゲームを作るツールなのかな?とスルーしがちです。この機会に一度ダウンロードしてみては如何でしょうか。

広大な世界を気が済むまで走り回れるゲーム

Freedom Locomotion VR

時間を忘れるゲームというのはこういう物のことを言うんだな・・。そう感じさせてくれたシュミュレーション(アクション?)VRゲームです。最大の特徴は、実際に歩かないと(足踏み、腕振り)VR空間で移動ができないということです。

このリアル移動システムの精度が素晴らしく、腕を振るだけではうまく動きません。足踏みもして、はじめてまともに移動できます。よくあるテレポートとは全く違うリアルな体験ができます。自分で体を動かしているので、本当に移動がリアルなんです。これは実際に体験してもらわないとわからないかもしれません。

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更にこのシステムの凄いところは、移動系ゲームでよくある、酔いが起きないことです。筆者は結構酔う(ジェットコースターVRとかやばい)タイプなのですが、このゲームでは全く酔いませんでした。かなり酔いにも配慮して作られているようです。

また、Freedom Locomotionというだけあり、搭載マップ数とその広さが尋常じゃないです。プレイしていて、「まだステージあるのか・・・」と3度は思うはずです。そのぐらい広い。特に最後の雪山?のステージがあまりにも広すぎます。

真っ直ぐ一本道を辿れば15分程度で雪山が終わると思うのですが、脇道がたくさんあり、本格的に山登りができてしまうので何時間も雪山に遭難することになります。筆者はコレクションアイテムを揃えるために2時間遭難しました。(まだコンプできていません。)

無料でプレイできる近未来シューティングVR

RAYGUN COMMANDO VR

VRシューティングというジャンルのゲームは多々あるのですが、無料で納得のいくクオリテイのものはなかなかありません。ジャンルが盛り上がっているだけに、どのソフトウェアも2000円前後するでしょう。

このRAYGUN COMMANDO VRは、無料のHTCVive対応シューティングの中ではトップクラスに面白いゲームです。傾向としては、マガジンのセットなどが必要であり結構リアル、ロボット兵と戦う近未来シューティング、などといったとことでしょうか。

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相手が打つビームにしっかりと当たり判定があるため、自分の体を捻らせて避けなければいけません。これが結構難しく、激しく動くことになるので、15分もやればかなりの運動量になります。

基本的にはステージクリア制ですが、ボス戦、特殊勝利等も存在し、ただ闇雲に撃つだけではゲームオーバーになるステージもあります。爆発物など設置物に注意を向ける必要があったり意外と考えるタイミングのあるゲームです。

美しいエフェクト満載の魔法使い体験ができるVR

Waltz of the Wizard

重力操作、発火、時空移動、巨大化など、魔法使いになったかのような様々な魔法を試すことができるシュミュレーションVRゲームです。このゲームの特徴としては、無料のものとしては十分すぎるほどのボリュームに加え、エフェクトが非常に綺麗であることです。

基本的には魔法実験室のような空間で様々な薬品を調合して、その組み合わせで魔法を発現させます。一度発現させた魔法は保存できるため、次から自由に使うことができます。一種の収集アイテムのような感覚ですね。

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また、魔法以外にもクロスボウがおいてあったり、不思議な楽器が演奏できたりと、触れたり、動かしたりできるオブジェクトが非常に多いです。ワープ移動こそできませんが、動ける範囲に大量にネタが仕込まれています。

更に面白いのが、ある特定のメロディを奏でると時空移動ができるというおもしろ機能です。吊橋の真ん中や、とあるダンジョンの内部、悪魔の巣窟など、色々な場所へワープすることができ、その先にもギミックが仕込まれています。

HTCVive発売初期から存在する有名なソフトウェアですが、やれることが非常に多く完全に遊べた人は少ないのではないでしょうか。大人から子供まで万人におすすめできるファンタジーゲームです。

美少女系の無料VRゲーム

HTCViveやOculusなどのPCVRに言えることですが、主に海外での需要が高いため、日本人向けの美少女系VRはあまり見かけないのではないでしょうか。ほとんどがアクション性重視のVRだったり、シュミュレーター系のVRだったりします。あったとしても、かなり値段が張るでしょう。(個人的にはProject LUXなどはかなりオススメですが・・・。)

そこで最後に、日本人が個人で制作したであろう、無料で公開されているHTCVive向けのソフトウェアを数点紹介しようと思います。基本的には趣味で制作されたものなので、これからのアップデート等は期待しないほうが良いです。

美少女の手を引っ張って歩いたりできるVRゲーム

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ニコニコ動画にて制作されたものを動画紹介、アップロードされているようです。時津風の手を持って引っ張ったり、一緒に歩いたりできます。また、顔を覗き込むと照れてそっぽを向いたり、逆にこっちを常に見てくれるようにしたりと、可愛さを追求したソフトウェアです。

長くプレイしていると仮想現実から戻ってこれなくなりそうですね・・・。こちらのソフトはニコニコ動画視聴ページからダウンロードすることができます。なお、配布版では、キャラクターが時津風から、ニコ二立体ちゃんに差し替えられています。

配布先↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29830507

美少女と添い寝することができるVRゲーム

可愛い少女の部屋で一緒に寝ることができるソフトウェアです。ただ寝ているだけなので触れる、動くなどの変化はありませんが、穏やかな寝顔を眺めることができます。HTCViveを装着しながら寝るのはかなり困難ですが・・・。

また、ちょっとしたミニゲームがあるようで、あることをすると隠しステージに飛べる、といった要素があります。こちらもダウンロードはニコニコ動画視聴ページにリンクがあります。

配布先↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm31190568

Unityちゃんと一緒に踊れるVRゲーム

Unityのオリジナルキャラクター、ユニティちゃんとステージで踊ることができるソフトウェアです。自分も隣に立ってダンスをすることができます。また、自身のアバターが美少女になります。カメラ等で姿を確認することができます。

基本的には腕、頭のトラッキングのみで、足はトラッキングされていないですが、移動すると追従するようです。ダウンロードはニコニコ動画から可能です。

配布先↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm31083877