ドラム式洗濯乾燥機『NA-VD150L』を分解修理した話【泡センサー】

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中古で購入したPanasonicのドラム式洗濯乾燥機『NA VD150L』の修理レポートです。15年製で見た目が綺麗だったので気に入って購入したのですが、いざ動かしてみると洗濯、槽洗浄が上手くできない…。

どうやら給水→排水を繰り返しているうちに工程がすっ飛ばされてしまう模様。原因をさぐった結果、分解修理に成功したので、そのレポートです。

※構造的にはNA-VD系列の全ての修理に当てはまると思います。特にVD1◯◯系は中身がほぼ同じですので同じ修理で復旧するハズです。(ヒーター乾燥式、水冷除湿)

※この修理で同時に『乾燥運転が乾かない、生乾き』といったトラブルも解決するみたいです。(修理箇所が同じ)

 素人が自己判断で修理した記録となります。洗濯機分解のプロではありませんので参考にする際には自己責任でお願い致します。
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届いたときの初期不良の状態を確認

まずは届いた時の不良動作をおさらい。給水は問題なく実行されますが、一定レベルまで水が貯まる(おそらく洗濯時の設定値の水位)とドラムが止まり、強制排水されます。

これを10回ほど繰り返した後に『洗濯』の工程がすっ飛ばされて『すすぎ』に移行。残り時間表記が唐突にゴリッと減ります。槽洗浄モード時も水が貯まる→排水の繰り返しでいつまで経っても始まらない。

通常なら11時間かかる槽洗浄ですが、わずか1時間半程度で終了。明らかにおかしい。洗濯のみのモードでも同様の症状。10分程度で内部に水が残ったまま強制終了してしまいました。

そして、この症状、致命的な不具合なのですがエラーが一切表示されないのです。これでは素人の業者ならチェック漏れしてしまう。自動モードで放っといたら乾いたタオルがちゃんと出てくるワケですからね…。

原因は『泡センサー』の誤作動!?

エラー番号などは一切表示されないので、機器エラーというよりは『誤作動』に近い動き。頭を抱えてネットサーフィンし続けました。そして見つけた投稿がこちら。

http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000271045/SortID=18807602/

なるほど『泡センサー』と呼ばれる泡検知システムが誤作動を起こしている説が濃厚な模様。この症状はVD系列やPanasonicのドラム式ではよくある症状のようであり、修理スタッフももはや慣れているレベルらしい…。

更に詳細な原因としては泡センサーの電気抵抗?が『水、泡で濡れている状態(平常時は濡れていない)』を常に発信している状態ということらしいです。なるほど、だから水が溜まった途端に排水しているのか…。

要は給水→給水完了→泡センサー稼働開始→泡検知→強制ストップ→過剰な泡を排水する、という動作が起こっていたワケ。原因を特定できると『あ、そういうことね』と理解できる仕組みですが、そもそもが洗濯機素人のユーザーには絶対わからない…。

早速『泡センサー 誤作動』で色々調べてみる。すると大量の修理・不具合レポートがでてきました…笑。Panasonic大丈夫か。

基本的には、電話してすぐに『修理が必要です』と言われるみたい。泡センサーの交換、工賃込みで15000円ぐらいかかるらしい。なかなか高いので自分で修理できないか調べてみることにしました。

泡センサーは『熱交換器(乾燥システム)』にくっついている

どうにか泡センサーという物体を確認できないかネットサーフィンを続けていたところ、修理屋さんに色々聞いてブログに纏めてくれている方がいました。

http://www.wattchecker.com/2015/10/washing-machine-repairing.html

これは分かりやすい。泡センサーの部品も画像つきで紹介されています。2本のネジで『熱交換器』という部位の外側から中に挿す感覚で固定されている模様。これが誤作動をこしているみたい。

で、気になる『何で誤作動を起こしているのか』という部分ですが、実はこの熱交換器は”乾燥フィルターの手前”に存在する部位なんです。つまりホコリ・衣類クズが溜まりやすい。

実際に上記ブログに上がっている交換前の熱交換器の画像も寒気がするぐらいギッシリホコリが溜まっていました…。

「いやいや絶対にこれが誤作動の原因やろ!これや!」と”ほぼ確信”した私は、なんだか修理できる気がしてきたので分解してみることに。

NA VD150の分解レポート:ホコリやばすぎ…

直す箇所が判明、直せる自信も湧いたのでいざ分解してみることに。業者さんは背面だけ開けて分解交換していたようですが、私は上部と背面両方開けてみることに。

上部はネジ隠しシールを2つ剥がす必要がありますが、左右2個、乾燥フィルター内4個、背面3個をプラスドライバー外せば簡単にパカっと外れました。

内部は構造が入り組んでいますが、乾燥フィルターから出ているダクトを辿れば直ぐに熱交換器を見つけることができました。予想していたよりもクソでかい。50~60cm程度はあるのではないでしょうか。上部からは形を確認できませんが、バナナのような形をしています。

乾燥フィルターと熱交換器を繋ぐ黒いゴム製のダクトはゴムの伸縮+鉄の金具(工具不要)で固定されているだけだったので、簡単に外れました。取り付けも容易です。これで熱交換器の中を見られるように。

確認してみてわかったのですが、やばいレベルでホコリが溜まっていました。「いやいや何のためのフィルターやねん!到達してへんやんけ!」とリアルに声が出るぐらい溜まってます。田舎の下水道レベル。

これはあかん!はよ取り除かな!と思いましたが、熱交換器がかなり大きいため全体の様子が把握できない…。ここで背面のパネルも取り外すことに。

背面パネルもサイドに取り付けられたネジを全て外し、真ん中のネジを一箇所外すだけで取外すことが可能。めっちゃ簡単です。

中は一見綺麗に見えます。熱交換器も直ぐに確認できました。というか、背面の30%ぐらいは熱交換器が占領しています。でかい。

その細長い熱交換器に、わかりやすくネジ止めされた泡センサーっぽいアイテムが3つ確認できました。上中下と3箇所設置されています。ここ周辺のホコリを取り除けばいいハズ。

まずは泡センサーを取り外してみました。ネジ2つを外すだけで取り外せます。熱交換器に突き刺してある状態で、小さな鉄の棒のような形状です。案の定、衣類ホコリが絡まっている…。

全体のホコリの溜まり具合を確認してみることに。熱交換器は半透明(ほぼ白だがABSっぽい素材なので若干透ける)なので後ろからスマホのライトを当ててみることに…。

すると、見事に熱交換器周辺に圧縮されたかのようにギッシリとつまっている黒い影が…笑。間違いなくホコリです。下段は元々水が侵入するエリアのようであり、ホコリはありませんでした。

掃除箇所は上段中段に絞ります。熱交換器周辺は配線が入り組んでおり、交換器自体を取り外して洗うことは素人には不可と判断。取り付けられた状態のママで上部(排気フィルターへと続く穴)から掃除をすることに。

フレキシブルな硬めのモップやアームなどがあればある程度掃除することが可能です。今回は100均に売っているグラス掃除・ペッドボトル掃除などに使用される、折り曲げ可能なモップブラシを使うことに。

これを上部から侵入させて、検討箇所をゴシゴシ掃除します。うまく絡めて引っ張り出して行く感じ。取り逃して下に落ちる分には、水に浸かることになるから大丈夫だろうと判断。むしろ下から風でフィルターに向かってゴミが上がってくる構造ですからね。下に落ちる分にはたぶん大丈夫…。

泡センサーの部分を念入りに掃除し、大体のゴミが取れたところで掃除終了。ライトで透かしてもゴミが映らなくなりました。外していた泡センサーやゴムダクトなどを元に戻し、パネルも付けて修理完了です。

修理後は快適動作、乾燥機能も改善

結構豪快でゴリ押しな修理(掃除)になったので起動するか不安だったのですが、無事に起動。槽洗浄、洗濯共に一度も排水せずに回りだしました!当たり前の機能なんですが無駄に感動(初体験)。

泡センサー周辺に付着する大量の衣類ホコリを取り除けば誤作動は無くなることが分かりました。同じ症状で修理依頼を出す方のレビューはたくさんありましたが、掃除して直した方の報告は確認できなかったので、一つの事象として参考になるかと思います。

基本的にPanasonicに電話をかけると「熱交換器ごと交換」になるのでちょっと勿体無い気がします。ホコリさえ取り除けばまだまだ使えるのに…。

また、この掃除によって乾燥機能も大幅に改善。自動モードでの生乾きっぽいタイミングが一切無くなりました。カラッと乾きます。そりゃそうですよね、あんだけホコリ詰まってたら温風送風もうまくいかないでしょう。

この機種系(おそらくヒーター乾燥式のドラム全部)は乾燥部位にホコリ付着問題があることは知っていましたが、まさか洗濯にまで影響しているとは。定期的な掃除も素人には難しいです。乾燥フィルターの更に奥の部分ですからね。

故障しても一切責任は持てませんが、どーしてもお金をかけたくないユーザーは試してみてもいいかもしれません。

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