【HTCVIVE】SteamVR無料ゲーム体験記:17~20年

2017年11月の新作VRゲーム

もはや需要があるのか分からない、完全に自己満足で紹介している『HTC Vive』新作、無料ゲームのプレイレビューコーナーです。一応連載企画となります。今回は今月プレイした6タイトルを紹介。

基本的には「面白いぜ・・・コンチクショウ!」となったタイトルはランキング形式で紹介、その他はランク外とし、軽めにレビューを載せています。

西部劇の雰囲気を味わえる 手に汗握るガンアクション

Guns’n’Stories: Preface VR

価格:無料
リリース日:2017年10月27日
体験時間:20分以上
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール

おじいちゃんが大活躍する西部劇風のガンアクションゲームです。孫に昔話を聞かせるように、自分の武勇伝を語る設定で物語は進みます。全編おじいちゃんと孫の会話が途中で入る丁寧な作りです。ゲーム開始時に映画館風の部屋であらすじを見ることができます。

基本的には武勇伝で語っているおじいちゃんの物語を追体験するような仕組みを取っているので、アクションがかなりオーバーです。具体的に言うと、相手が撃つ銃弾がマトリックスのように遅く見えたり、銃弾で銃弾を跳ね返すことができたり・・・・なんでもアリです。

「おじいちゃん、でもどうやって相手を倒したの?」「銃弾を銃弾で跳ね返したんじゃよ」みたいな感じで、途中でセリフが入ります。すると、プレイヤーは実際に語ったとおりの超人的な能力を得ていきます。最終的には2丁拳銃&リロード不要になります。じーちゃん強い。

射撃対象としては、銃型の敵と、物理攻撃をメインにする敵がいます。上下左右同時出現で襲ってくるパターンも多々あるので、難易度は高めです。自己のダメージ計算はライフ制ではなく、一定時間立つと回復するFPSゲー形式です。

相手が撃ってくる銃弾は頭に当たらなければOKです。避けるor銃で弾くでダメージを回避できるので、もうダメだ・・・。という場面でも意外に生き残ります。

1ステージ1プレイに15~20分ほどかかるので、中々腕と指が疲れるゲームですが、かなりの熱中度を維持したままプレイすることができました。クリア後にはスコア表示もあるのでやりこみ要素もバッチリです。是非一度プレイして頂きたい良ゲーです。

グーグル純正 親子の生涯を追体験できるアニメーション

Google Spotlight Stories: Pearl

価格:無料
リリース日:2017年10月20日
体験時間:10分程度
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール

カートゥーンレンダリング調の何処か懐かしいイメージムービーです。まさかのGoogle純正ソフトウェア。一台の車が見てきた数十年を追体験することができます。初めはピカピカだった車も、段々と朽ちていきます。

基本的にはストリートミュージシャンの父親とその娘の生涯を描くようなスタンスで物語は進みます。はじめは小さかった娘も成長し、反抗期があり、親父と同じ音楽に触れ始め、やがて自分で車を運転するようになります。

父親も徐々に老けていき、はじめは自分の音楽活動用に使っていた車も娘の送り迎えに使うようになります。ある時は突然居なくなった娘を探すために車とともに奔走します。車内を通して親子の生涯が垣間見える感覚はなんとも言えないです。

このソフトウェアの凄いところは、言葉の壁が無いことです。全編会話という会話がないので、仕草や景色でストーリーを表現しています。そのため、我々日本人でも全体の流れを理解しやすく、物語に引き込まれます。

車内右側の助手席に固定された視界も、車の中から四季やドライブの景色を眺めることができ、本当にその世界にいるような錯覚を起こします。車の中ということもあり、かなり酔うと予想していたのですが、不思議と酔いは感じませんでした。Googleマジックです。

非常に高品質な体験ができますが、ただのムービではなく全編リアルタイムレンダリングですので、動作が結構重いです。筆者の環境(GTX1070 i7-4770)では90FPS維持できませんでした。要求スペックを上回る環境でプレイしましょう。

やけにリアルなバーテンダーシュミュレーション

Taphouse VR

価格:無料
リリース日:2017年10月18日
体験時間:30分以上
プレイスケール:着席・立位・ルームスケール

屈強な男たちにワインやカクテルを振る舞うバーテンダーになりきれるシュミレーションVRゲームです。アクションが意外に本格的で面白いです。難易度別に分けられたステージが4類類あります。まずは小さな小屋からはじまるイージーモードをオススメします。

基本的には客のオッサンが指定してくる割合でウォッカやワインを注げばオーダークリアです。次々にくる客の要望に制限時間以内に応えます。注ぐグラスや飲み物も自分で取り出すので結構リアルにバーテンダー体験できます。

バー以外の要素も丁寧に作られており、グラスを客に投げるとちゃんと衝撃音がしますし、客が怒ります。(笑)ある程度カクテルを飲んだ客は酔っ払って意味不明な行動をとります。ここまで再現する必要があったのだろうか・・・。

イージーモードでも、お酒の種類を知らない場合は結構戸惑うかもしれません。時間もシビアなので難易度は全体的に高めです。筆者はノーマルでかなり苦戦しました。ジャンルとしてはなかなか面白い視点のモノなので、プレイしていて楽しかったです。

ランク外の惜しいゲーム

Anti Gravity Warriors VR

価格:無料
リリース日:2017年10月10日
体験時間:10分~30分
プレイスケール:立位・ルームスケール

反重力を操って、船内の敵を駆逐していくガンアクションゲームです。移動には左手の反重力装置を使います。移動したい方向と逆の方面に照射しないといけないので、操作はかなり難しいです。右手の銃も壁に反射する特殊使用のため、難易度はかなり高い。

更に、移動速度が非常に早いので操作性の悪さもあって5秒で酔います。恐らく作者様は酔いを感じないタイプの方なのでしょう。筆者は10秒で頭を抱えました。(笑)これは厳しい・・。なんとか気持ち悪さに耐えながらプレイしましたが、敵がめちゃめちゃ強いのですぐにゲームオーバーになります。

結局、ゲーム開始後1分も持たずにゲームオーバーになるので、リトライ10回ほどでプレイを断念しました。酔いがなければ攻略法を模索したりできるのですが・・・。筆者の身体には合わないゲームでした。

El Ministerio del Tiempo VR: Salva el tiempo

価格:無料
リリース日:10月9日
体験時間:10分~
プレイスケール:着席・立位

非常に高品質な謎解きアクションゲームです。謎の倉庫に閉じ込められた状態から物語が始まります。倉庫内をひと目見たらわかりますが、グラフィックが非常に美しい。実写のような再現性です。しかし、このゲームも酔うのです・・・。

最大の酔いポイントが『移動がワープ式ではない』ことです。普通にスライドで移動するのでめちゃめちゃ酔います。残念ながら途中で身体がゲームオーバーになりました。また、全編英語で物語が進むので、電話の指示なども所々聞き取れないことがありました。

If Only

価格:無料
リリース日:10月30日
体験時間:5分程度
プレイスケール:立位・ルームスケール

VR空間で色彩表現ができるアートシュミュレーションです。プレイ開始してすぐに謎のウォーター空間に召喚されます。前方に移動することでアート場に移動できるのですが、コントローラワープなどが実装されていないので着席ではプレイできません。

実際にあるアーティスティックな建築物が3D空間に再現されているので、その建物の色彩を自由に変更することで自分だけアートを創造します。自分で書き足したりできないのが少し残念ですが、実際にある建築物をシミュレートしている点は面白いです。

次回もお楽しみに!

今月は如何だったでしょうか。個人的には『やや不作な11月』といった印象でした。来月はイイモノがリリースされることを願って締めたいと思います。最後までありがとうございました。