近年のMMORPGに感じる様々な違和感:ユーザー層の大きな変化

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2000年代にPC向けゲームとして大流行した”MMORPG”と呼ばれるゲームジャンルですが、近年『リネージュ2レボリューション』や『ソードアート・オンライン インテグラルファクター』など、モバイル向けに作られたMMORPGが再びヒットする事態となっています。

MMO廃プレイヤー経験のある筆者(10年以上前の話ですが…)からすると、この流行は大変嬉しいことですが、当時のMMOと比べると様々な点で”違和感”を感じるのです。今回はその違和感について纏めてみました。

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MMOユーザーの”今と昔”

PC向けMMOは、かの有名な『ウルティマオンライン』を基礎とし、日本でも『メイプルストーリー』などを筆頭に一時期は大ヒットしたPCゲームジャンルです。

筆者も朝から晩までダンジョンに潜る廃プレイヤーでしたが、ギルド、フレンドの面々には『アパレルで働くギャル』から『都会のイケメン大学生』『リストラくらったリーマン』まで多種多様な人々がワイワイしていました。

筆者のプレイしていたゲームは『マビノギ』でしたが、今でも思い出すほどに多種多様な癖の強いネットフレンドに囲まれていました。当時は、ただただヤフーのネットの広告などから存在を知って集まってきたような人が多かったのです。

現代のMMOは…

そして時は流れて2017年、ふと思いたち『黒い砂漠』をプレイしてみることにしたのです。新しくPCMMOをプレイするのはかなり久しぶりでした。そこで感じた昔と何か違うという”違和感”。

プレイヤーの”層が違う”と言えばいいのでしょうか。若干年齢層が若くなっている?ゲームをしている目的が違う?そんな違和感を感じたのです。『より強いギルドを目指している』『戦闘で一番になる』『王を目指す』このようなプレイヤーが非常に多かった。

昔から、”誰よりも先に上を目指すプレイヤー”は当たり前のようにいたのですが、そんな方たちはもっと玄人であったし、プレイスタイルも非常にストイックでした。最近のMMOで感じるのは、言い方は悪いのですが、”口先だけ”の人が大半になってしまった…、ということです。

違和感の原因は、”興味を持つきっかけ”

昔のMMOと今のMMO、何が違うのだろう?とよく考えてたどり着いたのは「そもそもどうやってMMOを知ったのだろう」という疑問点でした。筆者は大手ゲームサイトの最新情報であったり、ネット広告であったり、友人に教えてもらったハンゲームからであったりしました。

そこで『黒い砂漠』内で比較的新参のプレイヤーにどうやってMMOをいう存在を知ったのか、または興味を持ったのか聞いて回ったのです。ここで大きな違いが判明しました。

”ほぼ全て”とも言えるプレイヤーが『ソードアート・オンライン』を筆頭とする『ネット小説』や『アニメ作品』を”興味をもったきっかけ”として挙げたのです。これは、私達とはかなり違うきっかけです。

プレイヤー→作者→読者へ到達するまでの時間差

そもそも、ソードアート・オンラインやログ・ホライズン、オーバーロードなど仮想MMO空間を舞台とした作品を創り出している作者自体が、筆者のように2000年代にMMOを経験したユーザーである可能性が高い。

自身の経験から、MMOを舞台とした作品を生み出し、それが数年後~10年後に流行ることによって、もはや衰退してしまったPCMMOを新しく知るユーザーが生まれる、といった流れが想像できます。

このきっかけでは、当時の、ある種”コミュケーションツール”としても使われていたようなMMORPGと世界観が違うのも納得できます。『なんでもできて、夢を実現できる、俺でも最強になれる』ような空間だと楽しみにして”MMO”とGoogle検索するわけです。

現代のMMOユーザーがこの記事を見ると「いや、ほとんどがSAOとかなろう系小説をきっかけに興味持つだろ」と言われてしまうかもしれませんが、当時は決してそのような世界観ではなかったのです。

当時はギャルもいたし、主婦、オッサンも大勢居た

SAOなどネット小説を元としたMMO作品は、子供からおじさんまで様々な老若男女がプレイヤーとして登場します。このような作品を見ていると「いやいや、こんな可愛い子いねーだろ、リアルなら全員男だろ」とかツッコミどころ満載のように思えますが、以前のMMO(殺伐とした作品除く)はホントにこんな世界観だったのです。

オフ会に参加してみれば、若い大学生やら、子供やら、50手前のオッサンやら、子持ち主婦やらと、ごくごく普通の一般人が快く迎えてくれる世界でした。メチャメチャ可愛い人、綺麗なも沢山いましたよ。決してアニメや小説は大げさな表現ではなかったのです。

”あの頃のMMO”を知っている人が書いたのなら納得できる、そんな世界があったのです。そしてこれには”当時のユーザーがMMOを知るきっかけ”が大きく関係しています。

普段”ゲームもしないしアニメも見ない”ユーザー

2000年代のMMOには『普段本格的なゲームをしたり、アニメを見たりすることが全くない』ユーザーが結構いました。(これが先程取り上げた老若男女の層)Yahoo JAPANなどに出向されていたネット広告から入ってくるようなプレイヤーが非常に多かったのです。

なぜそんなに一般ユーザーが多かったのか?それには当時の『暇つぶしツール、コミュニケーションツールの不足』が原因として挙げられます。

そうなんです。当時はようやく『ガラケー』が普及しはじめた時代であり、スマホなんて物は存在しなかった。現代ならスマホで『ツムツム』や各種ソシャゲー、手軽にYouTube視聴、などでいくらでも暇つぶしできる。

そもそも携帯すら持ってない人も大勢いたし、LINEなんてもってのほか。携帯を持っていない人の連絡は固定電話かPC用メールです。そんな”デジタル暇つぶし不足時代”にMMOは非常にマッチしたのです。

中途半端にデジタル機器は普及しはじめていたため、パソコンは持っている家庭が多かった。これでネットサーフィン、ソリティア、ハンゲームなどをプレイして家で夜を過ごしている層にMMOがバッチリはまったというワケ。

ゲームをプレイするという万能な暇つぶしに加えて、リアルタイムのメッセンジャーシステム(いわゆるチャット)もある。当時の機器事情からすれば、夜、家でも人とコミュニケーションをリアルタイムでとれる優秀なツールでした。

現代で、仕事から帰ってきて、夜暇な時間にソシャゲーをプレイする、スマホミニゲームをプレイするような層が一部、当時はMMOをやっていたと言うと分かりやすいでしょうか。このようなユーザーが多かったため、当時の層と、現代の”大半が小説、アニメから来たユーザー層”に『違和感』を感じてしまうのです。

スマホMMOが登場、ユーザー層はよりカオスに

先程までの項で語ってきたユーザーは、あくまで『PCのMMOユーザー』の話です。これがスマホ版MMOとなるとまた話が違ってくる。まさにカオスなのです。

スマホ版MMOでは、先程とりあげた古参ユーザーや小説入りユーザーに加えて”スマホゲー慣れしたライトユーザー”が加わります。これが本当に混沌としている。3種の人種が入り乱れているような世界観。

ここ5年ほどのソシャゲー、スマホミニゲームなど膨大な類似アプリ、ジャンルに触れてきたライトユーザー層がMMOに触れるのです。当時の家庭PCでプレイしていた頃とは違い、世界中にある大量の端末で誰でも無料でプレイできる。

多くのユーザーは一瞬でインストールし、起動して数時間で放り投げます。だって無料だし…、すぐにアンインストールできるし…。PCMMOユーザーとは触ってきたゲーム性が違うので、根本的に話が合わないことが多い。

キーボード&マウスでプレイするわけでもないので、丁寧な対応はできないし、コミュケーションツールとして活用することもありません。短文がメインとなります。

配信開始当日にプレイすると「ギルド入れよ」「きこえねーのか」などと心無い個人メッセが大量に届くこともあります。手軽にプレイ出来る分、良識のないユーザーも多いのです。(もちろんこのような事態は稀ですが…)

このようなカオス空間を楽しむのも醍醐味かもしれませんが、筆者は少し寂しさを感じてしまうのです。

総評 それでもMMOはやめられない

散々、現代のMMOの違和感とスマホMMOのカオス空間について意見を述べてきましたが、それでも私はMMOが大好きです。当時のようなユーザーと出会いにくいツールになってしまったとしても、そのようなユーザーも一定数何処かにいるのは事実です。

ゲームシステムとしても長年楽しんできた物には愛着があるのです。新作が発表されたらやっぱりプレイしたくなってしまう。スマホゲームも『ジャンル:MMO』と言わればプレイしないわけにはいかない。

結局、MMOがずっと大好きだから想いも強いし、批判もしてしまう。このブログにもMMOについて書いたページは多いです。最近取り上げたのは『Ashes of Creation』という古参プレイヤーをターゲットとした新作MMOについてなど色々。

現在はプレイする時間も短くなってしまい、アッサリとしかMMOに関われないのが非常に残念ですが、これからも時間がある限りは個人的に楽しみつづけるつもりです。また、何処かのMMOで会いましょう。最後までありがとうございました。

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筆者がネトゲにハマっていた頃の思い出話です。そこで出会った人々や友人に支えられ、今の自分があります。そこでの出会いや経験、学んだことを語ります。
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