Android・iOS向けに配信が開始された新作ゲーム『ソードアート・オンライン インテグラルファクター』SAOIFをプレイしたので、そのレビューです。運営元はコンシュマー版でもお馴染みのバンダイナムコゲームスとなっております。
今回の『インテグラルファクター』は公式メインキャラクターのストーリーをなぞるようなゲーム形式ではなく、SAOの世界にオリジナルキャラクターとなって参戦する方式となっています。SAOお馴染みのキャラクターとの掛け合いもある模様。
キャラメイクシステムは”中の上”程度
キャラメイクは近年のスマホMMOゲームと比べると平均程度といった印象。性別選択可能で身長も選べます。ボイスは男女計10種から選ぶことができるため、かなり充実している印象を受けました。
髪の毛の色、形も自由に変更可能。種類はまずまずといったところ。男女関係なくスキンヘッドなどネタ容姿も選べます。色に関しては明るさ等の調整はないようです。
顔の形は8種類から選択できます。この部分は他MMOと比べるとちょっと少ないですね。フェイスに関しては他に目の色、メイク(模様)などを決めることができます。ペイントや傷表現などは無駄に種類が多いです。
自動戦闘なし!武器チェンジがアツイ戦闘システム
バトルは一般的なスマホMMOといったシステムです。画面右下のソードボタンで攻撃、連打で連続攻撃が可能です。更に4つのスロットに装備したスキルをワンタッチで発動することもできます。
原作でお馴染みの『スイッチ』システムも搭載されており、攻撃によってゲージが溜まると発動することができます。キャラのカットインが入る等演出も細やかで楽しい。
2種の装備を切り替えるとこも可能であり、初期装備ではソードと槍を切り替えることができました。スキルは装備依存の部分が大きいため、切り替えて戦うことによって効率的にスキル発動ができます。
唯一、他のスマホMMOと違う点と言えば『自動戦闘がない』ということでしょうか。皆手動で攻撃しているので放置ゲー感は激減。プレイヤーが生きている感覚が強いです。せっかくオンラインなのに、皆お使い放置なのは寂しいですよね。
しかし代償として『スマホでも快適な操作性』を失っているとも言えます。やはりスマホMMOを完全手動で操作するというのは結構なストレスとなります。(個人的には自動戦闘がないことは高評価ですけどね…。)
序盤のストーリー進行は原作SAOだが、オリジナル要素もあり
基本的にはSAOの序盤のストーリーにプレイヤーとパートナー(ヒロイン?)が加わる形で進行します。流れも大体同じ。SAOのβテストからはじまり、VRの世界に閉じ込められます。
途中、アバターが現実の物に変更される例のイベントシーンでは『鏡にうつる自分の姿が本当のアバターになります、変更しますか?』などと面白い演出が入り、実際に容姿を変更することが可能です。
チュートリアル終了後(閉じ込められた後)はオリジナルでストーリーが進行、以降ちょくちょく原作のイベントに介入することになるようです。また、このあたりから他のプレイヤーと同じ共有マップ(MMO形式)になります。
物語全体の流れとしては『アインクラッド100層を目指す』ことを目的としているようですが、サクッとゲームをプレイした感じではアインクラッド攻略をメインとするような雰囲気はあまり感じませんでした。
ガチャは一回400円程度、アバター確定など案外易しめ
1回あたり400円~500円で回すことができ、アバターガチャとアビリティガチャがあります。アバターガチャを引けば確定で容姿変更できるアイテムが手に入る模様。ハズレはマントやリボンなどのアクセサリ系になるようです。
アビリティ(スキル)ガチャは確定で攻撃の装備スキルが入手できるというもの。レアリティに差はありますが、最高クラスのレアリティでも4%の確率で引けます。ハズレても何かのスキルが当たるだけマシかな…?
全体的にめちゃくちゃ低確率ということもなく『ハズレはポーション!』みたいなこともありません。排出アイテムは良心的なガチャですが、一回回すのが少々高い印象を受けました。
装備品+アバターシステムで自由な見た目にできる
装備は武具店での購入の他に、生産所で作ってもらことが可能です。必要なアイテムとお金で生産してくれます。ランダムボーナスなどもありMMO要素バッチリといった印象。装備画面では、装備種類に応じてスキルがセット可能です。
他に武器熟練度なども存在し、熟練度に応じて強化や専用スキルなどが使えるようになるようです。
アバターはかなり部位の種類がある模様。全部揃えるとなるとかなりお金がかかりそう。なお、アバターによるステータス変化は一切ないみたいです。あくまで見た目変更用システムという扱い。(武器と防具でも見た目は変わりますが…)
またパートナーの装備、アバターに関しても同じように設定から変更することが可能です。基本的に自動で戦ってくれるNPCキャラとなりますので自キャラのお古を着せるといいかも?
その他のシステム面:案外ロースペックでも動く?
グラフィックは『平均よりは上かな?』といった評価。近年の高グラフィックスマホゲームを見ていると並程度に見えてしまいますが、かなり綺麗なことには違いありません。このクオリティのゲームが携帯機でできるのは素晴らしいです。
設定項目も非常に豊富であり、グラフィックス品質やエフェクト切、カットイン、他プレイヤー表示など細かな設定が可能であり、ロースペックなスマートフォンでも設定次第では快適にプレイできそうな印象です。
一方、フィールドはオープンワールドな雰囲気ではなく、境界線が分かりやすく存在します。1マップの範囲も決して広いわけではないため結構ロードが苦痛になってくるかも。遠方に行くお使い系クエストではストレスになります。
総評:どこか懐かしさを感じるスマホゲーム
良くも悪くも10年前のMMOを思い出すような『懐かしさ』を感じるゲームでした。熟練度システムや強化システム、武器の攻撃値バラツキなど『あの頃』を思い出してちょっと切なくなりました。
原作キャラクターとの絡みなども濃いため、SAOファンからしたらかなりテンションの上がるゲームと言えるでしょう。逆に、SAOをあまり知らずにMMOゲームとしてプレイすると少々物足りなく感じるかも。
あくまで『SAOの世界を体験したい!』という人にオススメできる作品。『コンテンツ満載のゴリゴリなMMOをプレイしたい!』という人にはちょっと向いていないかもしれません。
ワイワイ集まって野良パーティープレイなどもできるので、MMOの入門には丁度よいゲームかもしれません。これを踏み台として『ドラゴンハンター』などのコアなスマホMMOゲームにも手を出してもらいたいですね。
3月のプレイ時点でもかなりプレイヤーは多いように感じたので、まだまだ活気があるゲームと言えるでしょう。試しにサクッとやってみては如何でしょうか。
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