2月24日にスペインにて新型折り畳みタブレット端末がHuaweiから発表されました。その名は『Huawei MateX』。先日電撃発表されたGalaxyFoldを無に返すような秀逸なデザインは世界を驚かせました。
もちろん筆者もリアルタイムで中継を見ていたので、今回は発表された仕様や面白い特徴、Foldとの比較を記事化しました。
MateXとFoldのスペック詳細
MateX&Fold&FlexPai スペック比較表
Fold | MateX | FlexPai | |
---|---|---|---|
画面 | 7.3 AMOLED 4.6(close) |
8.0AMOLED 6.6(close) |
7.8 AMOLED |
解像度 | 2512×1536 1960×840 |
2480×2200 2480×1148 |
1920×1440 810×1440 |
Soc | 不明 7nm | Kirin980 | Snapdragon855 |
GPU | 不明 | Mali-G76 MP10 | Adreno640 |
システム | Android9 | Android9 | Water OS(9) |
メモリ | 12GB | 8GB | 6/8GB |
容量 | 512GB | 512GB | 128/256GB |
カメラ | 16MP 12MP 12MP10MP 10MP 8MP |
LEICA 40MP+16MP +8MP |
20MP+16MP |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 | 5.0? |
SIM | dual SIM DSDV | dual SIM DSDV | dual SIM DSDV |
バッテリ | 4380mAh | 4500mAh | 3970mAh |
その他 | TypeC | TypeC 55w MM | TypeC SD |
カラー | black | Blue | black |
サイズ | 開時6.9mm 折時17mm |
146.2×161.3×5.4 78.3×161.3×11 |
134×190.35 ×7.6mm |
重量 | 不明 | 295g | 320g |
価格 | 約22万円 | 約29万円 | 約15万円 |
上記が3機種のスペック比較になります。FlexPaiの厚さは論外として。やはりMateXの薄さが目立つスペック表記となりました。その割にはバッテリー容量も最も多く優秀です。
またMateXは開いていても閉じていても後ろ側にある突起部分を利用してカメラを設置しているためトリプルレンズのみのシンプルな構成ですが、Foldは内側に折りたたむシステムのため、計6個(3箇所に)カメラを設置する必要があり、ゴチャゴチャしています。
メモリに関してはFoldのほうが多く搭載されており、最新のmi9に並ぶメモリ量となっています。(スマホに必要あるかは別として…)なお全機種ともカラーは一色のようです。
お値段は断トツでFlexPaiが安い。MateXと比較すると半額ぐらいで手に入ります。しかしその分クオリティも微妙だし、耐久性にも疑問が残る個体ではあります。
何より、薄い!それに尽きる!!
折り畳みタブレットは発表があるたびに、その太さというか『百科事典を閉じてる感』がモッサリしてて不快だったのですが今回は違う。MateXは閉じても11mmなんです。
というか普通に使っている状態で5.4mmという激薄タブレットなことにびっくり。普通のタブレット界でもトップクラスの薄さ…。(というか一位?)これは素直にHuaweiの技術力に感心しました。
もちろんカメラシステムを搭載した突起部は背面にあります。しかしこれを搭載することでFoldのような”あちこちにカメラを配置する”必要が無くなるのでこのデザインは正解だと思います。
本体サイズは意外と小さい。専用ケースも付属
本体サイズは閉じた状態でiPhoneXSMAXと同じぐらいです。これを展開することになるのでタブレット時の大きさは8インチながらも8対7.1とほぼ正方形の形になります。正直このアスペクト比は使いづらいかもしれません。
また、Foldと違い外向きに折りたたむことになるので畳んだ状態でもディスプレイ部がむき出しになります。この状態で持ち運ぶのは流石に心配ということもあり、専用のケースが付属します。
スライド式で横から差し込む形になる特殊なケースです。装着することにより一般的なスマホのような見た目になります。もちろん展開時は外す必要があります。
話題の55w超高速充電は大丈夫か…?
今回のMateXはiPhoneXSの11倍の充電速度を実現するようです。そのワット数はなんと55w。(ウチのノートPCより早いんだけど…)これにより、30分間の充電で85%まで充電できると発表されました。マジか…。
急速充電に関しては過去にも爆発や発火、発熱が問題となっている事例もあり、怪我をしたり航空機に持ち込みが禁止されたりするスマートフォンもありました。果たして今回はどうなるのか…。
ハードウェアの構造的には左右に2つ離れて搭載されている(デュアルバッテリー)ようですので一点に集中して発熱することは無さそうですが…。かなり不安な要素の一つです。
MateXはワクワクな機種だが29万円で売れるのか
Huaweiが発表したMateXは非常に未来的なデザインで見るものを驚かせましたが、その値段設定もまた観客を驚かせることとなりました。発表会場でも呆れた笑い声やどよめきが起こっていました。
CEO自身も『コストも掛かってるからメッチャ高いねん(訳)』と必死に弁解していました。笑 2299ユーロ(29万円)はちょっと手が届かない値段だよね。
一般人に浸透する値段ではないですが、一部のレビュアーや企業が入手するタイミングはあるでしょう。だって比較した3機種で一番完成度高いし、デザインも許せる範囲だし。他機種が論外すぎる…。
なお、発売日は2019年の中期が予定されています。(Foldは4月26日 FlexPaiは不明だが855が製造され始めたのでそろそろ?)予約等はまだ始まっていないようです。
恐らく日本に着弾することは無いかと思いますが、海外展示を見かけた際にはぜひ触ってみてください。そして感想をお聞かせください。笑 コメントお待ちしております。
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