コスパの鬼として知られる、XiaomiのサブブランドPOCOが発売した革命とも言えるスマートフォン『POCO X3 Pro』が届いたのでレビューです。
こいつのヤバい所は、あのiPhone12とGPU性能なんかが同水準まで到達しているレベルでお値段がなんと199ドルなんです。日本円にすると21000円ぐらい。頭おかしい価格です。それでは早速レビュー行きましょう。
・6/8GBメモリ LPDDR4x Quad channel
・128/256GB ストレージ
・1080×2400 6.67インチ 120Hz液晶
・5160mAh バッテリー
・48MP+8MP+2MP+2MP+20MP 5カメラ
外見とハード面の批評
では開封していきます。黒塗りのめちゃカッコいいパッケージがすでに高級感を演出しています。一応ね標準価格は249ドルらしいんですが、僕はセールで199ドルで購入できました。結構ね頻繁に安く買えるタイミングがあります。
付属品一覧
付属品はね、ACアダプタとケーブル、説明書類、SIMピン、そして保護ケース、最後にド派手なステッカーが大量に付いていました。
ステッカーを除けば極めて標準的な付属品です。ACアダプタはね、日本で使うには変換器が必要です。今回はこのような変換コネクタがパッケージの外におまけで付属していました。親切ですね。
なお、消費電力は最高33Wでかなりの高速充電が可能です。
保護ケースはハードケースではなくTPU素材でした。これも一般的ですね。クッション性も多少はあるので扱いやすい素材です。それにしても、このステッカーなかなか主張激しいですよね…。警告色でめっちゃ目立ちそうです。なんか僕のサムネみたいですよね。もちろん気に入ったので後で本体に貼ろうと思います。
本体サイズと見た目
本体はね、画面サイズが6.67インチで結構でかいです。保護フィルムもね、最初から貼ってありました。サイズは縦約165mmで、横は約77mm 厚みは約9.5mmです。本体の重さも、218gほどあります。
海外ではこの大きさ、重さがスタンダートになってきていますが、日本人にはちょっと大きすぎるサイズ感ですよね。
僕もどっちかというと小さめのスマホのほうが好きなんで、ここまでデカいと普段遣いにはちょっと抵抗あるかなって印象は受けますね。
でもね、見た目はめっちゃカッコいいです。ディスプレイの画面占有率はまさにハイエンドで、ベゼルがね、殆どありません。とにかく美しい。
背面の色味もね、わずかにグラデーションがかってて非常に綺麗です。カメラ部もね、デザインが円形っぽくなってたりして非常にオシャレですよね。
充電端子とイヤホンジャック
充電方式はType-cに対応していて、イヤホンジャックも搭載しています。最近はイヤホンジャック非搭載機も増えているので、この配慮は有り難いです。
レスポンスの面で優先イヤホン使うときもたまーにありますからね。
指紋認証と電源ボタン
本体右側面に配置されている電源ボタンには指紋認証機能も搭載されています。このご時世でフェイスアンロックが使いづらくなっているので、指紋認証があるのはかなり便利ですね。
配置位置も電源ボタンと共用なので、親指で楽に触れることができます。
SIMカードスロットとMicroSD
SIMカードスロットは標準的なNANOSIMが2枚搭載できるデュアルSIM仕様です。残念ながら5Gには対応しておらず4Gダブル待受となります。まぁここは2万円のスマホなんで仕方ないですね。
なお片方のスロットを使えばMicroSDカードもセットすることができます。
防水・防塵性能
防水性能はIP53程度の性能ということで、ちょっと雨で濡れるとか、水がかかる程度なら全然大丈夫です。
とはいっても完全に防げるわけではないので、お風呂に付けるとか、水に沈めるといったことはできません。ここは注意するポイントです。
ディスプレイ性能
でね、今回のX3 Proはディスプレイのリフレッシュレートが120Hzに対応していて、とにかくぬるっぬるっなんですよ。要は120fpsの動画をそのまま再生できるレベルの液晶なんです。
僕の普段の動画が30fpsなんでこれの4倍ヌルヌルな映像体験がこの機種では可能ということです。マジでコスパヤバい。ちなみに画面自体はゴリラガラス6で保護されているので超頑丈なディスプレイです。
OSの機能:デュアルアプリ
あとね、ソフトウェア関連で便利な点なんですが、デュアルアプリ機能が使えます。デュアルアプリっていうのはLINEやTwitterなど対応しているアプリを2個インストールできる機能です。
仕事用とプライベート用とかでアカウントを分けたりすることができるんで、大変便利です。これ日本の端末では対応している機種が少ないんで、ぜひ導入してほしい機能です。
カメラ性能検証
次はね、カメラの性能検証をしたいと思います。X3 Proのカメラは48MPのメインカメラ、8MPの超広角カメラに加えて、マクロ用と、深度測定用のカメラが付いているので、背面部だけで既に4つ付いています。
そして正面にも20MPのカメラが付いているので合計5眼のスマートフォンとなります。やばいでしょ?何回も言いますが、これ2万円のスマホですよ。
もちろんね、見掛け倒しじゃなくて、実際の撮影画像もなかなか綺麗です。僕はカメラ素人なんで、そんなに上手な撮影はできませんが、一応ね何点か撮影してきました。
ちょっと撮影日が曇ったり晴れたりしてたんで、色味のブレがあるかもしれません。基本的に設定変更無しでAIにまかせて撮影しています。
今回は自然の風景を撮影してきました。全体的な色味はリアル重視というよりはSNSなどで投稿するのに向いている明るくて派手な色味といった印象です。現実の色味を重視したいユーザーはちょっと注意ですね。
手持ちの機種と比較
一応、手持ちの2種類のスマートフォンと比べてみました。あんまり変わりませんが、POCOX3PROはやはり色鮮やかでややコントラスト強めな色味になります。
広角機能
広角カメラの性能比較もしてみました。普通に撮った写真と比べるとこんな感じです。広角は0.6倍にできるのでかなり範囲が広くなります。後ろに障害物があって距離をとれないときでもバッチリ広く撮影できます。
ポートレート比較
ポートレートのボケ具合も非常に綺麗です。今回はポートレートなしと比較してみました。さすがに細部のディテールまで完璧にぼかすことはできませんが、普段使いのスマートフォンとしては十分なクオリティだと思います。
動画性能検証・手ブレ補正
動画も結構綺麗に取れます。ソフトウェア補正がかかる写真撮影よりはさすがにちょっと暗めに写るかなーといった印象です。
でね、動画撮影中の手ブレ補正機能についてなんですが、これがかなり凄くて、手持ちで走っても殆どぶれないんですよ。これを2万円で実現しているのはヤバいです。
あんまりね強力に揺らすとチラツキが発生しちゃうんですが、軽く走るぐらいでは全然大丈夫です。4K動画の撮影とかも可能なんですが、補正機能はちょっと弱めになるみたいです。
夜景の撮影
あとね、夜の風景もバッチリ明るく取れます。格安帯のスマートフォンは夜に弱いことが結構多いんですが、X3 Proはちゃんと夜景モードがついているので、明暗のディテールをしっかり表現してくれます。もう完璧ですね。
ベンチマーク測定結果
はい、では次はスペックの測定、ベンチマークのレビューにうつります。ちなみにね今回のPOCO X3 Proのスペックはこんな感じです。
チップセットはスナドラの860でかなりのハイスペック、メモリは6GB、ストレージは128GBです。これはメモリ8GB、ストレージ256GBのモデルも選択可能です。
なお、OSはXiaomiやRedmiと同じMIUIと搭載しているので、実際の使い勝手は本家Xiaomiと同じです。バッテリーも5160mAhとかなりの容量を積んでいるので、持続力も抜群です。うん、やっぱり激安ですよね。
Antutu benchmark
では早速ねANTUTUベンチマークを回してみましょう。ANTUTUもね、Googleで入手出来なくなってから結構時間が立ちましたよね。普通に不便です。でね、結果はこんな感じでした。総合スコアは約50万点です。やばくないですか…?
50万点っていうとね、約7万円ぐらいするPixel 5よりも余裕で高くて、約11万円するXperia 1 マーク2よりはちょっとだけ低いかなーというスコアです。ホントにねコストパフォーマンスえげつないです。
iPhone12とね比較するとトータルスコアは少し低いんですが、GPU性能、つまりゲーミングの性能はほぼ変わらない水準まで到達しています。他にもねメモリの性能なども同等クラスです。
もちろんね負けている部分もたくさんありますが、120Hzのヌルヌル液晶や5眼カメラまで搭載して2万円でここまで戦えるのは素直に凄いんじゃないでしょうか。一応ね、Antutu公式ではAndroidとiOSの比較はあんまり意味ないって言われてるので、このスコアはあくまで参考程度にしてください。
あとね、ストレージ速度も爆速です。ストレージの速度はアプリの起動速度とかにね、直接響くのでこれが早いのは素直にレンスポンスがめちゃくちゃ良い証明になります。
ゲームプレイの結果
そして、3Dゲームも何点かプレイしてみたんですが、PUBGモバイルのオプションでFHDウルトラの設定とスムーズ極限の設定が可能でした。このゲームは起動時にスペックによって設定できる幅が決まっちゃうんですが、X3 Proはね極限の高画質設定まで対応可能でした。
ホントにハイエンドのスマホでしか設定できない項目だったのでめちゃくちゃ驚きました。
勿論ね実際のプレイもかなり快適です。大抵のスマホ向け3Dゲームは、最高画質の設定でスムーズに遊ぶことが出来ます。
Poco X3 Proのメリットとデメリット
はい、というわけでね一通りレビューしてきたんですが、ここでね、この機種の凄すぎる部分を改めてまとめたので見てください。これです。
うん、改めて纏めても価格設定がおかしいです。2万円ちょっとで買える性能じゃないでしょ。比較対象にしちゃったPixel5やXperia1マーク2には申し訳ないですが、他のスマートフォンを買うのがバカバカしくなるコスパですよね。
ってね、褒めてばっかりでもレビューにならないので、ちょっと気になった部分も纏めました、こちらです。
まずね、個人差はあると思いますが、僕からしたらでかくて重いのはデメリットに感じました。あとね、本体は防滴仕様なんで水につけたり、ジャバジャバ洗ったりできないのもマイナスポイントですね。
そして5Gに非対応、auと楽天のSIMはそのままでは通信できないというデメリットがあります。たただね、これは特殊な設定で解決できるので、非公式ですが特に問題なく使用できます。この辺りはね、下記に詳細を掲載しておくので、また確認してみてください。
2、SIMカードの設定項目にVoLTEが表示される
3、VoLTEスイッチをオンにすれば設定完了
4、SIMが電波を掴むようになる
※非公式手順です。何時使えなくなるかもわからないので、実行は自己責任でお願いいたします。
総評
ということで今回はPOCOX3PROのレビューでした。まぁデメリットも語りましたが、この価格とこのスペックならね、全部許せてしまいますよね。えげつない性能です。
一応注意事項として、僕みたいに海外から郵送して貰うと最大で1ヶ月~2ヶ月ぐらい到着まで掛かったりするんで、それだけは覚悟して注文するようにしてください!
ちなみに今回は2週間ちょっとで到着しました。目安にね、してもらえればとおもいます。
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