遅ればせながら、先日ようやくXiaomi Mi6を入手しましたので、そのレビューです。GEARBESTにて4万円~5万円ほどで購入できます。今回は、『64GBモデル・背面ガラス・ブラック・インターナショナル版』を購入しました。
注文日から5日ほどで到着。佐川急便が届けてくれました。4万円ちょっとで最新のハイスペックスマホが買えるんです・・・。相変わらず値段設定が安すぎる。
筆者は昨年に『Xiaomi Air 12』というXiaomi製ノートパソコンも購入しており、このPCの出来があまりにも良すぎたため、「シャオミ最高ッ!!」となり、今回のスマホ購入に至った次第です。購入時期は2017年10月中頃になります。
2019年8月追記:あれから2年ほど経過しました。現在はサブ機としての運用となりましたが、まだ使えています。耐久性もなかなかです。2年経過した後日談を項目に増やしました。
- Xiaomi Mi6のスペック表
- Mi6 外見の印象 オールガラスがすげぇカッコイイ・・・
- Mi6は日本語対応しているの?MIUIの設定方法など
- カメラ性能 デュアルカメラ性能がヤバイ
- Mi6での『ゲームプレイ』映像 他機種とのFPS比較
- Mi6の各種ベンチマーク結果
- 『耐久性』はどうなの?落下・擦り傷・水没・曲がり耐性など
- 『指紋認証センサー』の反応が異常に早い
- 充電器や『バッテリー持ち』の話
- 『ディスプレイ』の性能は無茶苦茶にゲームに向いている
- サウンド面はどう?イヤホンジャックは廃止
- CPUとメモリの話 歴代最高のCPU
- Mi6におけるトラブルシューティング
- GEARBESTでのMi6購入レポ、まさかの佐川急便?
- Mi6を購入できるサイト一覧(国内 国外)
- まとめ Xiaomi mi6の利点と欠点
- 後日談:この機種を2年間使ってみて
Xiaomi Mi6のスペック表
Mi5と比較したXiaomi Mi6スペック詳細表
Mi5 | Mi6 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 5.15 FHD | 5.15 FHD |
Soc | Snapdragon820 クアッドコア | Snapdragon835 オクタコア |
GPU | Adreno 530 | Adreno 540 653MHz |
システム | MIUI8 Android6 | MIUI8 Android7 |
メモリ | 3GB | 6GB |
ストレージ | 32GB、64GB | 64GB、128GB |
カメラ | 4MP+16MP | 8.0MP + 12.0MP 背面デュアルカメラ |
Bluetooth | 4.2 | 5.0, Bluetooth HID |
SIM | dual nano SIM | dual nano SIM |
その他 | 指紋認証、USB-TypeC | 指紋認証、USB-TypeC 、防滴 |
上記が詳細なスペック表となります。大きなポイントとしては、Googleのpixel2にも搭載された、最新CPUである『Snapdragon835』を搭載している点と、メモリが2倍の6GBになった点、背面デュアルカメラが搭載された点でしょうか。デュアルカメラ搭載の代償として、ピクセル数が若干下がっている点は気になりますね。
その他Bluetoothが5.0になっている、ストレージが増えていること以外は据え置きといった印象です。個人的には画面の解像度をそのまま(FHD)にしてくれたことは非常にありがたい点です。正直VRでもしない限り、5インチスマホにQHDは必要ないです。
Mi6 外見の印象 オールガラスがすげぇカッコイイ・・・
早速外見のレビューに入りましょう。筆者のMi6はブラックカラーです。シンプルで軽そうな外見ですが、持ってみると意外とずっしりしています。前モデルであるMi5より20グラムほど重たくなっているそうです。これに関しては、より曲がりにくくするために強固な素材を採用したためでしょう。
YouTubeにて、実際にMi6の曲げテストをしている動画がありました。(https://youtu.be/wEpsQIz3tPI )なかなか強力な素材のようです。前モデルであるMi5が曲がってしまった映像(https://youtu.be/d2jav7UdQtE )と比べると分かりやすいです。
近年のスマホ大型化の波に乗らず、画面サイズは5.15インチに抑えられており、非常にコンパクトな外見に仕上がっています。この点は非常に高評価。日本人の手に馴染みやすく、標準より少し小さな筆者の手にはちょうどよい持ち心地です。
ベセル面も非常に薄く作られており高級感が感じられます。前面ガラスパネルの端は若干曲線を描いているため、ガラスフィルムなどは浮いてしまいそうな印象です。この点はMi6のガラスフィルムのレビューにも実際に書かれていたことなので、覚悟しておいたほうが良いでしょう。
ホームボタン、戻るボタン、タスクボタンなどは画面外(画面下)に設置されています。物理ボタンではなく、センサーボタンですね。画面内を占拠しないのでディスプレイが広く使えます。指紋認証センサーはホームキーと同じ位置です。
背面には曲面ガラスが採用されています。見た目は非常に美しいです。しかしガラスであるため指紋は付きやすい印象。また、非常につるつるしているため、どの場面においても滑ります。普通の布製ソファに置いていてもスーッっとスライドして床に落ちてしまいます。(筆者体験談)破損注意です。
この点に関しては標準で付属している薄型TPUケースを装着すれば問題ないでしょう。純正なだけあって、装着しても違和感を感じない薄さです。見た目も外見の印象を崩さずカッコイイ。グリップ感も程よく持ちやすい。何処に置いても全く滑らないのでオススメです。笑
背面上部には初採用のデュアルカメラが搭載されています。見た目だけ既に満足してしまうカッコよさ。iPhoneのように突起しているわけではなく、埋込み型です。純正以外の手帳型カバーも取り付けやすそうです。
サイド上部、下部はイヤホンジャックが廃止されたことによりスッキリした印象。差込口はTypeC端子しかありません。この点は少し残念なのですが、廃止によってより薄く仕上がっているとも言えますので良しとしましょう。また、防滴仕様とのことですが、下部のスピーカー穴が少し心配です。
Mi6は日本語対応しているの?MIUIの設定方法など
筆者は、『InternationalVersion』と書かれているモデルを購入したので、中国版ではなく、グローバル版の標準ROMが搭載されていました。GEARBESTのカスタムROMではなく、Xiaomi標準のグーグルプレイなどが入っているものです。
電源を入れてはじめに出る画面も英語表記であり、設定も英語で可能でしたので、スムーズに初期設定も完了。問題の『日本語にできるのか?』という場面にきました。事前に調べておいた情報によると、MIUIバージョン(OS)が新しかったら対応しているみたいです。
端末情報(AboutPhone)からバージョンを調べてみると、8.5.1.0の表記がありました。どうやら最新のようです。そのまま設定画面から『AdditonalSettings→ Languages&input→ Languages→ 日本語』へ。何の苦労もなく日本語にできました。
その後、地域設定も『日本』にし、無事VOLTEなどのロケーション依存機能も使える状態になりました。(地域を台湾等にしていると標準で無効になる機能があるようです)
筆者は最新のOSが入っている状態で届いたので、何の苦労もなく日本語にできましたが、前のバージョンがインストールされている場合などは、先にアップデートすることで日本語にできるようです。(ROMがグローバル版、公式版の物に限る)
起動したらそのまま使えるMIUI(カスタムAndroid的なもの)に関しては賛否両論あるようですが、筆者は今のところ不満はありません。むしろ、機能が充実していると感じるぐらいです。キャリア名の変更や、バッテリー残量のトップバー表示、メモリ一括開放など便利な機能が標準搭載されています。
デザインに関しても非常にオシャレにできており、立派なニセiPhone風です。笑 このランチャー部分などのカスタムはXiaomi公式フォーラムにユーザーデザインがアップロードされており、自由に変更することができます。
※カスタムROM、ブートローダーアンロック等は試していないのでまだレビューできませんが、チャレンジする機会があったらここに追記します。アンロックにはXiaomiへの登録、72時間の申請待ちが必要なようです。
カメラ性能 デュアルカメラ性能がヤバイ
筆者が一番楽しみにしていた機能である『デュアルカメラでのポートレート風写真撮影』です。iPhone7Plusでこの機能が搭載された時も非常に驚いたのを覚えていますが、負けじとXiaomiも搭載したようです。デュアルカメラで遠方をボケさせて撮影することが可能です。
撮影方法としては、画面上にある青い人のようなマークをタップするとステレオモードに。被写体から2.5メートルほどバック(背景)が離れている状態で撮影すると自動的にポートレートの写真が撮影できます。
こちらが実際の撮影写真になります。思ったよりもしっかりと後ろの背景がボケています。この値段帯でこの機能が使えるのは素晴らしい。大満足なカメラ性能です。ブログ用にモノを撮影する機会が多いので、今後使う機会はかなりあると言えます。
なお、友人が所持しているiPhone7Plusのポートレートモードも触らせてもらいましたが、あちらはリアルタイムで背景ボケを確認できるのに対し、こちらは撮ってみないと背景ぼかしが適用されません。この点はiPhoneのほうが良く出来ているので、上を求めるならiPhoneのカメラのほうが良いでしょう。
通常のカメラの性能に関しては、やや色味が濃い印象です。明るい場面での鮮やかさは非常に素晴らしい出来ですが、暗がりのバーなど暗所での撮影に関しては少々写りが悪いと感じました。全体的に暗いというか、黒が強すぎる感じです。暗所撮影は苦手と言って良いでしょう。
Mi6での『ゲームプレイ』映像 他機種とのFPS比較
Mi6といえば『Snapdragon835』の採用、新GPU『Adreno540』搭載、メモリが6GBなどが目玉の製品です。このスペックで何をするのか?といえばズバリ『スマホゲーム』でしょう。購入を見当している読者様が最も気になる部分かと思います。
実際、筆者もこの点は気になっていましたし、できることなら動画撮影を同時に行ってもFPSが落ちないぐらいのスペックを望んでいます。そこで、今回は手持ちのNexus6P(メモリ3GB,スナドラ810)と同じ条件で動画撮影して比べてみることにしました。
録画設定:720P
撮影ソフト:Google Playゲーム
※4つのゲームをプレイ、同時に録画し、1つの動画に纏めました。
ゲームその1 MinecraftPE
設定モード:起動時のデフォルト設定
最もスマホのスペックに依存すると言われるスマホ向けゲーム、MinecraftPEです。普通に遊ぶだけならミドルスペックのスマートフォンでも十分ですが、ユーザークリエイトの作りこんであるマップをロードすると、途端に激重アプリに変貌します。
今回は当HPでも紹介している配布ワールド『uneven』をプレイ。従来のどのスマホでプレイしてもなかなか重いマップですが、Mi6は何のカクつきもなくスラスラと読み込みます。重すぎて読み込めていないNexus6Pと比べると一目瞭然です。
移動時のFPSも、Nexusは5FPS以下になったりとなかなか通常プレイが難しいラインですが、Mi6はもうヌルヌルで60FPSをキープ。FPSなんて気にならないレベルで快適動作していることがわかると思います。圧勝ですね。GPUの進化を感じました。
ゲームその2 リネージュ2レボリューション
設定モード:全ての項目を『高』に設定変更
2017年8月に配信された最新の高グラフィックスマホMMORPGです。ベンチにはちょうどよい重さのアプリですね。設定項目は全て『高』にしてあります。Nexus6pでも動作は可能なものの、ロードの長さ、動作の重さが気になります。
対してMi6は驚きの軽さを実現しており、ロードもメチャメチャ早い。マップ移動も全然カクつかない。エフェクトも重くなく全体的に快適プレイが可能な素晴らしいレスポンスを見せてくれました。機体によって動作に差が出るアプリと言えそうです。
ゲームその3 シャドウバース
設定モード:初期設定のまま
ベンチマークソフトとしてはイマイチですが、筆者のスマホに入っていたため、せっかくなのでプレイ。設定などは変更せず、通信品質などで差が出ないようにCPU戦のストーリーモードの負荷を検証します。
Nexus6pはエフェクトの処理でかなりカクつきが発生します。プレイに問題はないものの、時間制限を考えるとカクつくのはちょっと痛いポイント。Mi6についても、全くカクつきがないとは言えませんが、Nexusよりは断然快適にプレイできました。
ゲームその4 デレステ
設定モード:3Dリッチ
ハイスペックスマホを入手したら、まずプレイしてみたくなる『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』。筆者もダウンロードしてプレイしてみました。(プレイが下手なのは許して・・)
意外にも、一番スペック差が出なかったのはこのゲームでした。3Dリッチモードでフレイしましたが、どちらの機体も若干カクつくシーンがある感じ。Mi6のほうがちょっと軽いかな?という印象を受けました。
というのも、このゲームはUnityエンジンによってかなりの軽量化が施されており、低スペックのスマホでも快適動作できるように作られていることが今回の結果に影響していると思います。要はソフトウェアが優秀なんです。
余談ですが、画面の大きいnexusのほうがプレイしやすかったです。笑
Mi6の各種ベンチマーク結果
これだけのスペックを持った機種を入手したとあらば、ガジェオタとして試したくなるのは様々なベンチマークでしょう。既に他のレビュアー様も一通り試されているとは思いますが、こちらでも改めて測定してみました。
AnTuTu benchmark v6.2.7
総合ベンチマークソフトです。早速回した結果がこちら。一発で17万点を超える結果となりました。素晴らしい数値です。総合点としては、iPhone7Plusも越えるのではないでしょうか。流石にiPhone8には敵いませんが・・・。項目としては、3Dの値が非常に高いようです。計測後、本体が熱くなることもありませんでした。
逆に言うと、CPUの値やRAMの値はややiPhone7Plusに負ける結果になりました。CPUはマスチスレッド処理のみ上回る結果となりましたが、シングルコアでのスコアが低い印象でした。この点は8コアCPUであるMi6は仕方ないと言えるでしょう。
Geekbench4
CPUのベンチマークソフトです。こちらに関してもシングルコアの性能がやや低い印象です。iPhone7は大体3300ほどのスコアを出すので、それに比べるとMi6のシングルコア1933という数値はかなり見劣りしますね。
マルチコア性能に関しては、iPhone7が5400程度のスコアですので、Mi6のほうが1300ほど高い結果となりました。8コアの本領発揮といったところでしょうか。しかし全てのアプリ(ゲーム)が8コアをフルに使ってくれるわけではないということも頭に留めておきましょう。
3DMark
主にグラフィック面の性能を測るベンチマークソフトです。アップデート毎に様々な最新ベンチが提供されますが、今回は旧機種と比較するということで、IcestormUnlimitedを選択。iPhone7と比較しました。
結果は41352とiPhone7の約35000を上回る結果となりました。こちらに関しては最新のシステムに対応していないベンチマークになります。一番新しいOPENGLで動作する『SlingShotEXTREME』では3734という結果となりました。さすがに最新ベンチを動かすと、ちょっとだけ本体が暖かくなりました。
『耐久性』はどうなの?落下・擦り傷・水没・曲がり耐性など
色々と高性能でメチャメチャ安い、素晴らしい機種だけど耐久性はどうなの?ということで、日常で使っていると出会うであろうトラブルのために、各種耐久性のテストをしたユーザーの意見を探してみました。
曲げ耐性、擦り傷耐性に関しては、外見のレビューでも紹介したYouTube動画(Xiaomi Mi6 Bend Test)が非常に参考になります。筆者もかなりビビりながら曲げようとしてみましたが、「いやいや、絶対曲がらないわ・・・」といった感想です。とにかく硬い。非常にしっかりした作りです。
落下テストに関してはこの動画(Xiaomi Mi 6 – Drop Test at Humayun’s Tomb)が非常に参考になります。お腹ぐらいからの落下であれば大丈夫そうですが、肩ぐらいからの落下だとガラス面がガッツリ割れます。実際はこんなに丁寧に落とすことはないので、何かしらのカバーは必須と言って良いでしょう。
防水性能に関してですが、水を思いっきり被せている動画を見つけました。(Xiaomi Mi 6 Extreme durability test:)どうやら無事なようです。防滴仕様とのことですので、『水を被る』といったことには強いようです。
しかし、コチラの動画(https://youtu.be/96yp-6Twnfk )では完全に水に漬けるテストをしています。この場合は表示は問題がないものの、ホームボタン等が効かなくなっているので注意です。水ポチャはダメということです。
『指紋認証センサー』の反応が異常に早い
ホームボタン部に搭載されている指紋認証センサーの話ですが、正直、おまけ程度に思っていたんです。使えればいいかなーぐらいの気持ちでいました。しかし、コイツがとんだバケモノでした。認識が異様に早いんです。
押したら即座!0.5秒ぐらい。マジで早すぎる・・・・。友人のiPhone7より若干早いです。参考までに動画を撮りましたので宜しければ確認してみてください。認識が甘いのかな?と思いましたが、他の指などで試してみてもちゃんと弾きます。素晴らしい出来ですね。
『ロック解除画面が出る』などの無駄な動作もなく、指を押し当てれば即座にホーム画面が起動します。レスポンス重視のシンプル構成です。また、何処かの動画で確認しましたが、Mi5の時よりも高速化しているようです。
顔認証(faceID)こそないですが、認識速度のレスポンスでiPhoneに勝っているというのは素直にウキウキしてしまいますね。4万円台でこの性能ッ・・・・!と、ちょっと顔がニヤケます。
充電器や『バッテリー持ち』の話
充電器は100-240V、最大12v 1.5Aと一般的な性能です。雰囲気はAppleと似ていますが、流石に形まで同じにはできなかったようです。コンセントのプラグ形状は海外版といえど日本と同じなので問題なく使えるでしょう。
接続形式はType-cが採用されています。この点は近年のアンドロイドスマホの主流に乗っていますね。最近は近所のローソンストア100でもTypec充電ケーブルが売ってるほどです。安く運用できるようになったので特にデメリットはありませんね。
次に、バッテリー持ちに関してですが、朝に100%充電をし、LINE、Gメール、休憩時に時々ゲーム、ブラウジングなどをこなし夜に帰ってきた時点で65%ほどでした。そのまま夜にちょくちょく触って52%に。以前使っていたNexus6pは同様の使用方法で20%ぐらいだったので、かなり持ちが良くなりました。
夜寝る前に充電し、朝起きた時点での放電は1%もないです。100%のままでした。待機時のバッテリーもかなり節約しているようです。全体的にバッテリー持ちはかなり良い印象です。これだけ薄いボディでこのバッテリー持ちを実現してくれるXiaomi・・素敵です。
また、ディスプレイを表示している間のバッテリー減りが目に見えて穏やかになりました。やはり有機ELの表示時のバッテリー食いと比べると、液晶の省エネ感は素晴らしい。液晶スマホに戻してよかったです。
『ディスプレイ』の性能は無茶苦茶にゲームに向いている
今回のディスプレイは、Mi5と比べるとそこまでパワーアップしておらず、他の魅力的な機能に比べるとやや見劣りする性能ですが、必要十分な機能、美しさは備わっています。個人的には『大満足』です。
というのも、近年のハイスペックスマホは2560×1440などのQHDを押しとして売り出している場合が多く、画面のサイズを考えると過剰である場合が多々あります。5インチスマホにQHDほどの精細なドットは必要ないと筆者は考えています。
また、これによって大幅にバッテリー消費が増えることにも注目してほしいです。FHDと比べると、QHDは約1.8倍のドット数(別々の光の粒)があるわけですから、その数だけ表示するパワーが必要だということです。
更に、スマホゲームをプレイする場面においてもFHDのほうが有利に働きます。近年のAndroid向け3Dスマホゲーは、画面解像度に対してドットバイドットで駆動することが大半です。これは、root化してdpiや内部解像度を弄っても変更できないことが非常に多い。(2D系は効く場合も多いです)
となると、380万個のドット処理をしなければならないQHDより、200万個のドット処理で済むFHDのほうがどう考えてもグラフィック処理が軽く済む、ということです。この点は前述のMinecraftPEなどで証明しているので、確かめていただければと思います。
そして、もう一つの面白い特徴が『ブルーライトカット機能』です。読書モードと呼ばれる機能をMIUIが標準で搭載しており、根本的に青の発色を抑えます。画面は黄色がかった色に変化します。よくある色調整機能ですね。タイマーモードや強度調整なども可能です。
サウンド面はどう?イヤホンジャックは廃止
スマホを買うとなると、サウンド面を気にする人も多いでしょう。イヤホンの他にスピーカーからの音も気になるポイントです。Mi6のスピーカーは、結論から言うと『すごく微妙』です。前に使っていたNexus6Pのほうがよっぽどいい音出してました。
音声通話の受話部分と、下部のスピーカー穴から音が出るデュアルなステレオ方式ですが、なんというか・・、凄く小さいスピーカーで聞いているような感覚といえば良いでしょうか。音に厚みがない印象です。
「本格的に音を楽しみたいならBluetoothで聞けよな!」というXiaomiからのお達しでしょうか。物凄く優先順位が低く付けられているようなスピーカーです。確かに、現代のスマートフォンの使い方で、スマホスピーカーの音質が必要になる場面は少ないです。
スマホで音楽を聞く人は大抵がイヤホン着用です。筆者もそうです。もちろん、Bluetooth接続や、変換プラグ使用でのイヤホン装着音に関しては不満はありませんでした。普通のスマホです。むしろ、MIUIが標準でイコライザ機能を付けてくれているのでバリーション豊富です。
少ないとは思いますが、スピーカー音を最重要視している人は要注意です。その辺のスマホの方がいい音でます。
CPUとメモリの話 歴代最高のCPU
今回、Mi6に搭載されているSnapdragon835は、前回のSnapdragon821から大幅に数字を引き離した大規模なグレードアップモデルとなりました。性能面が大幅に引き上げられています。
Snapdragon821 | Snapdragon835 | |
---|---|---|
製造プロセス | 14mm | 10mm |
コア数 | 4コア | 8コア |
SoC | Qualcomm kryo | Qualcomm kryo 280 |
GPU | Adreno530 | Adreno540 |
RAM | LPDDR4 | LPDDR4x |
LTE | Cat.12/13 | Cat.16/13 |
製造プロセスは更に細かく10mmまで下げられ、より詰め込んだCPUが開発可能に。コア数も倍増しています。シングルコア性能はややダウンする結果となりましたが、マルチコア動作は大幅にアップする結果となりました。
そして、今回のスナップドラゴン最新CPUの目玉は、GPU性能の大幅な強化でしょう。821との比較では約1.2倍の性能差であり、現状、iPhoneの最新GPUよりもベンチマークスコアが高いパターンがあります。これは素晴らしい。
このスナップドラゴン835はGoogleの最新ハイエンドスマホ『pixel2』にも搭載されているGoogleも認める優秀なSocです。これにプラスして、現状のスマホ最高容量の6GBメモリを積んでいるMi6が如何にヤバイ機種かということです。4万円台で買えるんですよ・・・。
Mi6におけるトラブルシューティング
最強のスマホ『Xiaomi Mi6』といえど、やはり中華スマホ。トラブルはつきものです。日本語化できなかったり、アプリが起動できなかったり、様々なトラブルに直面しても、キャリアの窓口に頼ることはできません。
そこで、筆者自身も今後のトラブルを見据えてMi6における『よくあるトラブル集』とその解決方法をネットを漁って纏めてみることにしました。何かしらの参考になれば幸いです。
トラブルその1 バッテリーが異様に減る
何もしていないのにバッテリーの減りが異様に早い、という問題です。
・設定→同期 と進み、EvernoteやGoogleの同期を全てオフにする(英語 settings→Sync→Google)
・設定→その他の設定→ プライバシー→位置情報→端末のみ に設定する(英語 setting→ Additionalsettings→ Privacy→ LocationMode→ Location
・設定→WiFi→詳細設定→WiFi周波数帯域へと進み、2.4Ghzのみに変更
※この項目のどれかが悪さをしている模様です。
トラブルその2 電話が着信できない
相手からの電話が着信できていない、VOLTEがONにならないといったトラブルです。
・MIUIバージョンが最新の場合は、設定→その他の設定→地域 と進み、日本を選択
・MIUIが古い場合は setting→Additionalsettings→Region と進み、UnitedStatesを選択
その後、4G LTE拡張モードをオンにする
※VOLTEがない地域設定にしていると、標準で機能がオフになるようです。
トラブルその3 LINEの通知が空白になる
メッセンジャーアプリ『LINE』の通知が空白になってしまう、何も表示されず、文章が読めないといったトラブルです。
・LINEをアンインストール。その後、古いバージョンのLINE(Ver7.7.0)をインストール。(身元不明のアプリとして、.apkファイルから直接インストール)APKファイルはバージョン名と共に検索したら出てくると思います。
※LINE最新バージョンのバグが原因のトラブル。古いバージョンに戻すと通知が正常に機能します。
トラブルその4 4Gの電波を掴まない
SIMを刺したけど、APN設定をしっかりしても電波を掴まない、または昨日まで使えていたのに、突然4G電波を掴まなくなった、というトラブルです。
・APN設定を一度全部消す。(リセットする)→再起動→APN設定をもう一度1から設定する。
MIUI9などに起こる公式のバグのようです。APN設定をリセットすることで解決するようです。カスタムロム、プラスエリア化機などでは起こらない模樣。
※SoftBankSIMが使えない!という方は『SoftBank IMEI制限』について調べてみてください。基本的にSoftBankキャリア契約のSIMは流用できません。
GEARBESTでのMi6購入レポ、まさかの佐川急便?
せっかくなので、GEARBESTからMi6を購入した際の詳細レビューも載せておきます。過去にXiaomiのノートブックをGEARBESTで購入したことがありましたので、手続きにそれほど苦労はしませんでした。
今回はブラックカラー、64GBモデルを4万円台で購入できました。PayPalで支払い、発送方法は『Japan Direct Air Line』を選択。追加料金で1.68ドルほどとられましたが、いつ到着するかわからない便よりはマシです。
購入の翌日には発送通知のメールが来ました。日本についてからは『JPEXPHR』で届けるとのこと。お届け日数は5~9日。また、中国内での荷物追跡は『kingtrans』から可能です。
日本での追跡ナンバーと、中国での追跡ナンバーは共通です。そして、この『JPEXPHR』なのですが、何処の業者だ?と調べると、どうやらヤマト運輸のようです。どこのレビューブログでもそう書いてありました。
ワクワクしながら追跡を毎日みていると、3日ほどでついに『中国を出ました』との文字が。しかしいくら待てどもヤマトのお問い合わせサービスに番号は登録されません。だんだん不安になってきます。
そして、発送から5日か経った頃、自宅に『佐川急便』が到着。無事Xiaomi mi6を入手しました。はて、佐川?と思いながら追跡を佐川で検索してみると、しっかりと追跡履歴がでましたとさ・・。『JPEXPHR』での発送時は宅配便大手3サイト全部見るようにしましょう。
といっても、ポチってから6日で到着したことになるので、国外購入としてはかなり早いのではないでしょうか。送料も200円ぐらいだったし、約1ヶ月かかる無料便より絶対こっちのほうが良いです。
袋の中にはめちゃくちゃ頑丈なエアケースが。反発力すんごいです。枕にできそう。GEARBESTの梱包はグッドです。
Mi6を購入できるサイト一覧(国内 国外)
Xiaomi mi6は大変魅力的なスマートフォンですが、一般人にはやや入手に難ありと言えるでしょう。そこで国内、国外で入手できるサイトを一覧にしてみました。
海外 GEARBEST
筆者もよく利用する大手ガジェット通販サイトです。中国国内でしか販売していないような商品を海外へ向けて送ってくれます。日本でも利用している人が非常に多いため、購入方法を解説しているサイトも多く、英語がわからなくても買いやすいです。そして安い。
また、日本人に向けたカスタムロムや調整を事前に行ってくれている場合があります。デメリットとしては、住所を英語で入力する必要があること、発送元地域によっては到着に時間がかかる場合が稀にある、などです。
追記:ギアベストで”簡単に”購入する為のマニュアル記事を書きました。初心に戻って一から購入する方法をシミュレートしてみましたので、合わせてどうぞ。
海外 Banggood
こちらも海外勢がよく利用する中国ガジェット通販サイト。GEARBESTにも言えることですが、日本円設定にすることで為替手数料がかからず、安く入手することができます。
こちらは発送方法にEMSが選択可能。Mi6なら1000円ほどで選択できます。しかし、このEMS、筆者は到着1ヶ月かかったことが何度かあるのであまり好きではないです。全体的にGEARBESTのほうが良いイメージ。
海外 Everbuying
こちらもアジア系格安スマートフォンが入手できる優良サイト。しかし日本円に対応していないため、為替手数料がかかります。その為、PayPal決済よりもクレジットカード決済のほうが安いです。購入の際は注意しましょう。
海外 Geekbuying
GEARBESTと雰囲気が似ているガジェット販売サイト。値段設定もGEARBESTと同じぐらい安いです。日本円にも対応しているため、GEARBESTの次はこのサイトが選択肢に入るのではないでしょうか。
配送オプションは1000円程度でEMSが選択可能です。通常時では7日~15日ほどで到着するというレビューが多いですね。
国内 Amazon.co.jp 楽天市場
なぜか他のレビューサイトでは紹介されないのですが、日本国内の通販サイト『Amazon』や『楽天市場』でも購入することができます。しかし中国直輸入に比べると、少々割高になります。この辺は『安心』や『手間』の手数料といったところでしょうか。
Amazonを経由することで返品も非常に楽にできることも利点です。「海外サイトでハズレを引いたらどうしよう」と考えている人にはこちらほうが良いでしょう。
まとめ Xiaomi mi6の利点と欠点
ここまで長々と紹介してきましたXiaomi mi6ですが、全体的に見て「非常に出来のいいスマートフォン」と言えるでしょう。全て含めて、この値段で買えるのはおかしいです。やはり安すぎる値段設定です。
筆者としては「全部いい!!」と言いたいところですが、特にいい部分、特に悪い部分をピックアップすると以下のようになると思います。
・最新CPUの性能が凄い キビキビ動いてバッテリー減らない
・FHD液晶ディスプレイが良い バッテリー持ち凄い、ゲーム快適動作
・デュアルカメラの性能が凄い ポートレートも撮れる
・4万円台という安さですべて許せる
■欠点・デメリット
・スピーカーがショボい、イヤホンジャックがない
・オールガラスのため落下耐性が不安
・最新ROMでやっと日本語化できるなど、日本への対応がまだまだ。
という形になるでしょうか。特に、背面が割れやすい、イヤホンジャックがないなどは一般的なユーザーから見ても非常に困る部分でしょう。なかなかクセのある端末といえますので、この条件を呑んだ上で購入を検討するようにしましょう。
追記:現在、ニールキン製のガラスフィルムを注文中です。貼り付け次第レビューを追記しようと思います。→更に追記:いろいろ試しましたが、ガラスフィルムは高確率で端が浮いてきます、注意。PDA工房のハードフィルムが一番マシでした。
後日談:この機種を2年間使ってみて
mi6を購入してから2年が経過しました。不具合は一切なく今でも快適に使えています。アップデートも未だに降りてきているのでセキュリテイ面でも安心です。
筆者はのちにカメラ性能を求めてP20→P30と渡り歩いたのですが、何れの端末よりmi6のMIUIのほうがレスポンスは上です。操作の快適性は100点でした。
もっと遡ると、なぜかNEXUS6Pが2Dレスポンスでは一番でした。ゲーム等では使い物にならなかったけどね…。
現在はアラームとダイニングでのアベマtv視聴用などに使っています。耐久性が非常に良いのでもう暫く活用する予定です。
なお、この機種は友人にお勧めした機種でもあり、今でも使っている友人がいますが、画面割れや派手な傷なども付かず満足そうに使っているようです。
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