Xiaomiより発売されたNote系新モデルである『Redmi Note 5』を入手しましたのでレビューです。インド版では『Note 5 Pro』表記のモデルとなっており、以前紹介した記事の内容と同じモデルです。
本機は格安帯でありながらもデュアルカメラを搭載する意欲作。現在GEARBESTでは2万円程度で入手可能。クーポンやセールを利用すれば1.9万円ぐらいにはなります。
Redmi Note5のスペックと比較
RedmiNote 5 Note4の比較表
Note 5 | Note 4 | |
---|---|---|
SIM | Dual nano SIM | Micro Nano SIM |
画面 | 5.99インチIPS | 5.5インチIPS |
解像度 | 1080×2160 | 1080×1920 |
OS | MIUI9(8.1.0) | MIUI8(Android6) |
SoC | Snapdragon 636 | Helio X20 |
CPU | 8コア 1.8Ghz | 10コア |
GPU | Adreno 509 | MT6797 |
スロット | microSD 128GB | microSD 128GB |
ストレージ | 32GB/64GB | 16/64GB |
メモリ | 3GB/4GB | 2/3GB |
カメラ | 12+5MP 20MP | 13MP 5MP |
無線 | a/b/g/n/ | a/ b/g/n |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
バッテリー | 4000mAh | 4100mAh |
サイズ | 158.6×75.4×8.05 181g | 151x76x8.5 175g |
カラー | Black・GOLD・Blue・Rose | GLAY・GOLD・Silver |
価格(参考) | 2万円程度 | 約1.4万円 |
上記がNote5のスペック詳細となります。新型SoCであるSnapdragon636を装備し、ミドルスペックを超えそうな性能にパワーアップしています。MIUI9はAndroid8.1へとプラットフォームが変わっており、動作がスムーズになった印象。
SIMは当然ですがシムフリーでDualstandbyに対応。2枚同時に挿して待受可能です。また、Bluetoothが5.0に引き上げられているのも嬉しいポイント。メモリ、ストレージ、カラー共に選択肢がありますが、今回は3GB/32GBモデル、ブルーカラーを入手しました。
グローバル版を購入しましたので、Google Play等は標準で搭載。日本語、日本地域を選択可能です。MIUIは標準で日本に対応しているので嬉しいですね。余計な手間がかからない。
外観の印象:ブルー&ホワイトの高級感が凄い
Redmi5Plusのレビューを御覧頂いた方なら分かるかと思いますが、相変わらずの真っ赤ド派手パッケージで届きました。この手の商品はノークッション(梱包材)で届くことも多いので毎回輸送破損が不安です。
基本的には5plusと大きさが一緒ですのでパッケージも非常に似ています。グローバル版には側面にシールが貼ってあるのでわかりやすいです。今回はチャイナバージョンではないので未開封品が届きました。
空けたら直ぐに本体が登場。液晶面は丁寧にシートでガードされています。5.99インチということもありサイズ感は結構デカイです。ズボンのポケットには入りますが、キツキツで違和感が残る感じ。
フチが白いスマートフォンはあまり買わないのですが、これはこれでかなり高級感がありますね。まさにiPhone6~の白バックに2.5Dガラス採用の何とも言えないリッチ感。あれと全く同じです。
Xiaomi製品には標準でTPUカバーが付属します。純正品ですのでフィット感は抜群。操作性もかなり良いです。製品の色に応じてカラーは変わるのですが、今回はクリアカラーが付属していました。(mi6ブラックではグレーカバーでした。)
Xiaomi製品は海外品ということもあり、国内でのカバーの入手は難しいです。その為このような配慮は嬉しいポイント。筆者も裸で使うのに抵抗があるユーザーですのでありがたいです。
本体の全体像がこちら。スペック表記上は8ミリの厚さがあるのですが、全然分厚く感じないデザイン。持ってみても太さを感じることはありません。非常に洗練されていて好感が持てます。
また、前述したように表面ガラスの高級感も凄い。角が丸くなっているためiPhoneのようなハイエンドスマートフォン感があります。保護フィルムはちょっと浮いてきそうです。
裏面はこんな感じ。ブルーというより水色感が強い背面カラー。パステルで涼しげです。ブラックカラーなどに比べると高級感は若干落ちるかも。miのロゴ表記は背面のみです。
装備としては、指紋センサーとデュアルカメラが設置されています。指紋センサーは中央側に配置されており、人差し指がちょうど当たる位置でした。悪くない配置です。※カメラについては後述するカメラ項目を御覧ください。
物理ボタンは右側面に2種配置されています。電源ボタンとボリュームボタンです。ごくごく一般的な配置ですね。違和感はありません。押し心地はちょっと固めな印象。安っぽさは全く感じません。
物理ボタンはちょっと固めぐらいのほうが押しミスも防げるし良いと思います。寝ぼけて押してしまうことや、横向きに持って押してしまうことって結構ありますよね…。
SIMピンでスロットを引き出した画像。NanoSIMとSDcardはここに挿入します。なお、片方のNanoSIMはSDcardslotと共用になっているのでデュアルシム+SDcardは利用不可です。購入の際に間違わないように。
ディスプレイは非常に綺麗。未来を感じる
この辺りはRedmi5plusとほぼ同じ評価になるかと思いますが、相変わらず大変綺麗なIPS液晶です。むちゃくちゃ色鮮やか。有機ELではないのもGOOD。バッテリー持ちが違います。
解像度は1080×2160と必要十分な無理のない性能。4つの角は丸く縁取りされており画面が迫ってくるように感じるデザイン。体感はかなりの大きさです。なお、画面比率は18:9となっています。
また、18:9デザインの弊害として16;9の映像視聴(youtubeなど)に黒帯ができる、と以前はレビューしていたのですが、アップデートで18:9にフィットするように切り替えができるようになった模様。
対象の動画を若干ズーム表示することによって黒帯部分も表示できるようになったようです。これは有り難い変更点。画面いっぱいで動画視聴ができるようになりました。
ベゼルレスとまではいきませんが、表示領域の広さに大満足な画面デザインです。※一部非対応の3Dゲームなどでは16;9表示になります。
Note 5のゲームプレイテスト:動画撮影付き
さて、気になる実際のゲームプレイレビューです。Note5を使ってゲームをプレイし、その映像を録画しました。よくプレイされている有名どころの3Dゲームでの負荷テストです。
『ここまでは動くのか』『このゲームはプレイできそうだな』などといった購入の際の参考になれば幸いです。以下、youtube埋め込みから動画を確認できます。
録画解像度:720p
録画ソフト:GooglePlayゲーム
以下、実際にプレイしたゲームの詳細感想です。
リネージュ2レボリューション
設定モード:全ての設定を『高』に変更
※動画内では『デフォルト設定』としていますが表記間違いです。お詫びして訂正致します。
このサイトでもお馴染みのテスト対象であるリネレボ。今回もSTART~ボス登場までプレイしてみました。序盤の動画シーンなどもスムーズに描写されており、ストレスは感じません。
道中もカクつくポイントは特になく、スムーズに戦闘、会話、移動が可能でした。全く問題なくプレイ可能です。3DRPGゲームプレイの参考にしてください。
また、リネレボが動くということは、現在配信されている多くのMMOゲームをある程度の画質でプレイ可能ということです。丁度良い設定が見つけられればストレスなくプレイできるでしょう。
荒野行動
設定モード:デフォルト設定
サバイバルゲーム。3Dゲームの中ではカクつきにシビアになるゲームと言えるでしょう。道中サクッとプレイしてみましたが、Redmi5plusとは明らかに違う快適さです。読み込みでカクつく場面も非常に少ない。
5plusの時点でもプレイは十分可能でしたが、Note5は更に快適。車等を使った高速移動もスムーズに行なえます。
動画では同時撮影している関係上、カクつく場面も見られるかと思いますが、720pでの撮影さえしなければ、さらに快適なプレイが可能です。正直、ここまで余裕があるとは思いませんでした。
PUBG mobile
設定モード:快適画質
最近配信が始まった本家バトルロワイヤルゲーム。荒野行動より美麗なグラフィック品質は、ロースペックなスマホでは対応できません。今回は快適画質でプレイ。実際の挙動をチェックしました。
TPS素人判断ですが、荒野行動のデフォルトプレイとさほど変わらない快適度でした。建物の読み込みも快適だし、車移動してもカクつくことは少ない。細かく言うと、若干カクつく場面はありましたが、十分プレイはできる印象です。
さすがに最高画質ではマトモに操作できませんでした。ある程度画質を落としてプレイすることに不満を感じないのであれば、十分に遊べるレベルです。
デレステ
設定モード:3Dリッチ
お馴染みのデレステもプレイ。設定は最高画質の3Dリッチです。特にストレスを感じる場面もなく快適にプレイできました。押し心地もGOOD。タイミングがずれるようなこともありません。
しかし、18;9という画面の性質上、両脇に黒帯が発生しました。この点は少し残念です。5plusの時から改善されていないようです。
処理落ちも感じなかったので満足の行くプレイが可能ですが、18;9には対応してほしかった…。
その他
動画内にはありませんが、軽くプレイした動作リストです。参考にしてください。
・シャドウバース:当たり前だけど快適。ヌルヌル。不満なしです。
・モンスト:快適。2D系ゲームは全く問題ないでしょう。
・ロードオブロイヤルブラッド:設定次第では十分プレイできる。最高画質は☓
・マインクラフトPE:通常プレイは非常に快適。ヌルヌル。ユーザーが作った激重ステージなどは流石にカクつく。
Note 5のベンチマーク結果:3種類テスト
有名どころの3種類をテストしました。この項目は他のレビュワーの方とも大体一致する部分ですので、比べたい機種と共にチェックしてみてください。
Antutu v7
結果:116301
AntutuスコアはV7からテスト基準が変わったことにより、少し引き上げられています。結果は11万6千点ほどとなりました。かなり高くないですか?5Plusが75975だったことを考えると、明らかな差です。
この性能で5plusと値段帯があまり変わらないならば、間違いなくNote5一択でしょう。2万円で11万超えは凄いゾ…。道理で3Dゲームがサクサク動くワケですね。
ちなみに、mi6は20万点ちょっと、mi8は28~30万、8SEは16~17万点ぐらいです。
geekbench4
結果:シングル1340 マルチ4928
こちらも5plusを超える結果に。マルチは少しアップ程度ですが、シングルコアの性能アップが凄まじい。845→1340ですからね。CPU単体の動作が重要になる場面ではかなり優秀な性能を発揮してくれるでしょう。
それにしても、2万円の性能じゃないですわコレ…。各種タスク操作もヌルヌルですし。ちゃんとレスポンスに反映されてる感じ。
3DMark
結果:IceStormUnlimited 19958 slingShot 1451
3DMarkでのゲームレンダリングテスト。共に5plusを大きく上回る結果になりました。はっきりと数字に現れている感じです。CPUの成長というよりはGPUがよく出来ている印象です。
5plusはIceStormUnlimited13,529ですので、かなり差が開いたことになります。Note5はより3Dゲームに向いていると評価してもよい結果です。
電源周り、バッテリー持ち:Batteryテストを実施
続いては電源周りのレビュー。今回付属していた充電アダプタは海外仕様のモノでした。ピンの形状が明らかに違うため、日本では変換を利用しないと使用できません。注意です。
変換アダプタを別途購入するか、ダイソーあたりで200円で売っている充電アダプタを買ってきましょう。問題なく使用できます。ケーブルはUSB→MicroUSBの一般的な転送ケーブルが附属しています。
少し気になる部分ですが、Redmiシリーズは相変わらず充電方式はMicroUSB採用です。最近発売されたRedmi6についてもコネクタはMicroUSB。コスト的に厳しいのでしょうか。
では気を取り直して…。気になる人も多いであろうバッテリー持ちのチェックです。最近お世話になっているPCMarkのWork2.0 BatteryLifeで通常使用時に近い状況を再現し、どれだけバッテリーが持つかテストしました。
結果:12時間 2分 (輝度50%)
参考目安:mi6→10時間程度 5plus→12時間程度 hi9→4.5時間程度 ※筆者がバッテリー持ちが良いと体感できた目安→9時間以上
かなり優秀なレベルではないでしょうか。4000mahのバッテリー容量ということもあり、持ちが非常に良いです。基本的には5Plusと同じぐらい持つと考えていいと思います。
カメラ性能をチェック!デュアルカメラはどうか
本体背面に設置されたデュアルカメラは12MP+5MPのミドルハイ仕様です。全面も20MPとスペック上ではカメラにかなり力が入れられている印象を受けます。(これで2万円なんだぜ…)
しかし、いくら解像度が良くても色合いがめちゃくちゃだったら意味がない。実際に環境を変えて複数枚撮影してみました。
こちらが室内でデュアルカメラを使ってポートレート撮影をした写真。手間の机と奥の空間のぼかしがしっかり効いているのがわかります。これはかなり品質高いんじゃないか…?というか、mi6より綺麗にボカせている気がする…。
予想以上に高品質な写真が撮れてしまったので驚いています。正直あんまり期待してなかった…笑。これはかなり優秀。『インスタばえ』できそう。
昼間の野外で撮った風景写真がこちら。悪くはないのではないでしょうか。撮影時の天候は曇りだったのですが、うまく撮れています。
低スペックスマホでは少々厳しい夜景の撮影。Note5はそれなりに撮影できています。完璧な美しさではありませんが、日常使用であれば必要十分な画質ではないでしょうか。
耐久性のデータ:Note5の落下耐性はどうなのか
『普段遣いでの耐久はどうなの?』ということで、Note5の耐久性データ、動画を探しました。
画面のガラスはスクラッチに強く、大抵のトラブルでは傷一つつかないようですが、落下耐性はあまりないようです。海外のユーザーが実際に落下耐性をチェックしています。
具体的に言うと胸の高さからコンクリートに落とすと普通にバキバキです。カバーを付けるなり、歩きスマホを避けるなりして自衛しましょう。結構脆そうです。
基本的には5Plusと同じような耐久性と思って良いでしょう。曲げ耐性もかなり強いのでお尻に挟んだぐらいではびくともしないようです。
落下耐性は仕方ないとして、その他の部分は必要十分と言って良いでしょう。カバーを付けることを前提で作られているような印象を受けました。
サウンド周りのテスト:Note5はイヤホン有り
Note5は側面下部にスピーカー、イヤホンジャックが設置されており、有線イヤホン接続が可能です。これは個人的にはかなり嬉しいポイント。
Bluetoothイヤホン類のバッテリーを気にするのが好きではないため、可能ならばイヤホンジャックは付いていてほしい。まだまだ有線イヤホンユーザーは多いハズです。
スピーカーは単機で側面下部左側に一個設置。本体全体から鳴るような感覚ではなく、下部から不自然に鳴っている感覚なので聞き心地は悪いです。音質もそれなり。音楽を聞く用途では使えないでしょう。
イヤホンの音質は非常に素直です。無駄な改変もなくストレートに伝わってくる感じ。イヤホンを前提とした作りということでしょうか。この音質は大変満足です。
総評:ミドルハイに達しつつある激安モデル
如何だったでしょうか。今回の『Redmi Note5』は2万円とは思えない優秀なスペックを有する激安スマホと言えるでしょう。日本で売れている19800円の『MOTO E5』がSnapdragon425(Antutu34300)と考えると圧倒的な差です。
XiaomiのオリジナルOSであるMIUIも、現在では日常利用が十分に可能なレベルまで洗練されましたし、日本語にも対応しています。もはやROOTを取る必要はないかもしれません。
今回のモデルはAntutu11万点超えということもあり、レビュー中の操作でストレスを感じる場面はほぼありませんでした。このクラスになると最新OSでも違和感のない操作性が維持できます。
ゲーム用途にもお勧めできるモデルです。最高画質でゴリゴリというワケにはいきませんが、ある程度設定を絞ること前提で購入するのであれば、ほとんどのゲームを快適にプレイできるでしょう。
なにより、現在2万円程度で入手できるというコスパは、5plusを無に無に還してしまう…。「5plusが売れなくなるだろっ!」とツッコミを入れたい。
長いレビューになりましたが、最後までありがとうございました。最後にGEARBESTリンクを貼っておきます。
外見、液晶、耐久面は5Plusのレビューも参考にしてください↓ほぼ同じです。
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