Googleが発売する廉価版スマホ『Pixel3a/XL』ですが、性能を大幅に抑えたことで値段が399ドルまで下がっている格安帯のシムフリーモデルになります。
この3aは、高い高いと言われていたPixel3をどうにかするために発表されたモデルだと言えますが、私的には中途半端なモデルだと感じるのです。今回はメリットとデメリットをそれぞれ分けて纏めました。
Pixel3aのメリット編
本機種の代表的なメリットは『安さ』と『ブランド』と言えるでしょう。今回のGoogleは歴代の流れを覆すレベルでかなり安い値段に仕上げてきました。以下詳しく解説します。
値段が極端に安い
今回のPixel3aは税込み48600円です。従来のPixel3が95000円だったことを考えると約半額の値段設定となります。Pixelの国内販売において最もよく聞かれた声が『値段が高い』というものだったので、これをベースとすると今回の値段設定は妥当でしょう。
国内のシムフリーモデルの端末は基本的に低価格路線が売れ筋です。価格comなどを見ていてもミドルレンジ帯が人気であることが多い。そこに入り込めばチャンスはあるかもしれません。
5万でブランドが買える
今やGoogleは誰もが1度は名を聞いたことがある超有名企業です。もはやブランドといっても過言ではない。Appleをブランド物として所持することがあるように、Googleのスマホを持ちたいと思う層は着実に増えています。
今回のPixel3aはPixel3と雰囲気はそこまで変わらずに約半額で購入、所持することが可能です。これを大きな利点として「Googleスマホ持ってます感」を出したい人には大変興味を引くこと端末になるのではないでしょうか。
おサイフケータイが使える
docomoなどキャリアから販売されている端末をSIMフリー化して使う場合はこの限りではありませんが、一般的なSIMフリースマートフォンにおいておサイフケータイ対応がある端末は非常に珍しいです。
最近でこそシャープや富士通がSIMフリー端末を発売したことで対応機種が増えましたが、一時期はホントに数がありませんでした。これもメリットと考えて良いでしょう。
Pixel3aのデメリット編
Pixel3a/XLは『コスパ』『デザイン』『virtualcore』の面で大きなデメリットがあるように感じました。特にカメラ機能の劣化は痛いポイント。以下詳細です。
コスパはあまり良くない
Pixel3a(snapdragon670)のAntutuベンチマークスコアは15万点程度です。現状で考えるとこの数値はミドル~ローぐらいの数値。決して高いスコアではありません。一部最新ゲームでは動作がモッサリする場面が出てくるでしょう。
中国系スマートフォンであるXiaomiならAntutu30万点オーバーの端末が4万円程度で買えることも考えるとそれなりの値段設定といえるでしょう。とはいえ国内で一般販売されている値段帯としては頑張っている方かと思います。
また後述しますがPixel3の目玉とも言えるPixelvirtualCoreも非搭載です。
スコア参考:Snapdragon670と710のAntutu比較
デザイン性が数年前クラス
これは意見が分かれるかもしれませんが、ここ1年の最新をいくデザインと真逆なことは確かです。近年のデザインは極限までベゼルレスに近づけたオールスクリーンを目指したディスプレイデザインであることが大半ですが、Pixel3aはそうではありません。
一昔前の上下ベゼル太めのデザインが採用されており、本体サイズの大きさのわりには画面サイズは小さいように感じます。元々このスタイルが好きだったユーザーはデメリットとはならないでしょう。
Pixel Virtual Coreが非搭載
3aはPixel3で搭載されていたvirtualCoreが搭載されていません。これはカメラモジュールに適用される演算処理を担う専用コアとなっており、写真撮影には欠かせないアイテムです。
画像処理の演算に特化したコアであるため、これが搭載されていないPixelは撮影時にどのように写真が劣化するのか、という不安が残ります。Pixe3lは写真をウリにしてCMを流していたこともあるので、かなり心配な要素です。
一応、夜景モードはiPhoneXより綺麗、と公式でアピールしていますが…。それ以外はどうなるのでしょうか。なお、先行レビューなどでアップされている写真を見る限りでは特に悪くは感じませんでした。
追記:様々なレビューを漁りましたが『AI技術の進化により、ほぼ画質は変わらない』と判断されているサイトが多い印象を受けました。素晴らしい。
参考:https://www.businessinsider.jp/post-190363
中華ガジェット勢でなければ普通にアリ?
今回のPixel3a/XLは総合的に考えると『まぁ、うーん、アリ?』ぐらいの感想です。値段設定は国内でも買いやすいクラスだし、iOSからAndroidに移ろうとしている勢もGoogleなら安心してブランド買いできる。
但し、筆者のような普段から中華ガジェットスマホに慣れ親しんでいる勢からすると、性能の割に値段が高いように感じてしまう。ブランド価格をマイナスすると3.5万円ぐらいが妥当なんじゃないでしょうか。
というわけで、『国内で簡単に買えるSIMフリーおサイフケータイ』としてはかなり良い選択肢になると思います。輸入などしないし、ゲームもたまにするぐらいの一般ユーザーにはオススメできる端末です。
GooglePixel3a公式:https://store.google.com/product/pixel_3a
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