9月26日に突如フェイスブックから発表された『Oculus Quest』というVR装置。OculusやOculusGOに続くVRデバイスとのことですが、機能満載で低価格に抑えている模様です。
具体的には、ワイヤレスな位置情報トラッキングシステムを搭載した上で、コントローラを2個付けて399ドルになるのだとか。vivefocusの値段を考えると安すぎる…、詳細を纏めてみました。
OculusQuest 詳細スペック情報
歴代Oculusシリーズ スペック比較表
OculusRift | GO | Quest | |
---|---|---|---|
画面性能 | 90hz100度 | 100度? | 不明 |
解像度 | 1080×1200 x2枚 |
1440×2560 | 1400×1600 x2枚 |
CPU | PC環境に依存 | SnapDragon821 | 不明 |
Tracking | 赤外線カメラ 移動可能 |
3軸で無線 移動不可 |
6軸で無線 移動可能 |
保存領域 | PC環境に依存 | 32/64GB | 64GB~ |
電源供給 | ACアダプタ | 電池駆動 | バッテリ? |
音声装置 | ヘッドホン一体 付け替え可 |
ビルドイン スピーカー |
ビルドイン スピーカー |
通信 | PC環境に依存 | WiFi搭載 | WiFi搭載 |
リモコン | Oculustouch | 専用物x1 | Oculustouch 新型x2個 |
アプリDL | Steam,ストアなど | ストア | ストア? |
価格 | 399ドル~ | 199ドル~ | 399ドル~ |
上記が歴代Oculusシリーズのスペックになります。発表当初599ドルしたOculusRiftも、現在では399ドルにまで値下がりしました。随分買いやすくなりましたね。GOは日本では23800円程度で購入可能。
新発表となるQuestは RiftとGOの間の位置づけになる予定の模様です。GOと同じく完全にスタンドアロンとして動作しながら移動トラッキングを可能とする6軸センサーを内蔵します。
更に解像度も向上。 Riftに比べると大幅にアップしています。CPUはモバイルデバイス向けのものが採用されると予想していますが、果たしてこの解像度を処理できるのか…。現時点だとSnapDragon845あたりが有力です。
ストレージも順当に進化。最低64GBは積むことが決定しているようです。更に本モデルは新型Oculustouchを標準搭載。2個付属します。これは大きなポイントですね。
このように、”移動可能でコントローラが進化したGOの新作”みたいな位置づけとなりそうです。
競合のVIVEFOCUSと比べるとかなり安い値段設定
中国国内では一部で販売が始まっているHTC社のVIVEFOCUSですが、こちらも『完全スタンドアロン』『移動可能なトラッキングセンサー』『コントローラ付属』という点で競合と言えるモデルです。
パネル解像度もほぼ同じになっておりシステム面は非常に似通っていると言えますが、FIVEFOCUSは価格が約650ドルとかなり強気の値段設定。”PCとリンクしてVIVEのゲームが遊べる”など優秀な機能もありますが、やっぱり高い。
OculusQuestが399ドルで登場するとなると、値下げせざる負えないでしょう。仕組みは違えど、システムが近いことを考えると圧倒的に安いです。
更にFOCUSはSnapDragon835を搭載したモデルとなりますが、今回のOculusQuestは発表時期を考えるとSnapDragon845を搭載する可能性が濃厚です。処理スペック面で安いほうが勝ってしまいそうな状況…。
私は今までVUVE→VIVEPROと購入してきましたが、今回ばかりはOculusQuestに走りそうです。それぐらい魅力的なスペックで安いんだよ…。
気になるのは対応タイトル面
前述したVIVEFOCUSは同社のスマートフォンであるHTCU12との連携、ミラーリングやPCへの無線接続などによってVIVE側のコンテツも楽しむことができるように調整されています。これによってゲームタイトルは既存のモノが使える模様。
しかしQuestのほうはというと、現状では専用タイトルとなる流れです。PC版OculusのゲームやSteamに対応するようなアナウンスはなされておらず、『発売時に50タイトル以上を同時に出す』程度しか発表されていません。
コンテンツの充実度が現在の一番の不安点と言えるでしょう。今後参入が増えたり、”ReVive”のような有志によるクロスプラットフォームシステムが開発されれば、この問題は解決すると思いますが…。
現在のOculusGOの状況を見ている限りは、ゴリ押しでVRchatに対応させたり、他プラットフォームのタイトルができるようにしたりと、ユーザーの開発が盛んなようですので、Questでもこのような活動が行われることを祈りましょう。
総評:値段は圧倒的に安い!今後の続報に期待!!
今回発表されたOculusQuestは、”非常にコストパフォーマンスの良いVR装置”と言えるでしょう。体ごと移動できる仕組みを搭載した上で、お値段もお手頃な価格。コントローラまで付きます。
下手したら、一基の赤外線カメラ装置を備えたOculusRiftよりもトラッキング範囲は広くなりそうです。あちらはカメラに見える範囲のみでしか活動できませんが、Questは違います。
その場の状況を6軸センサーやカメラなどで読み込み、周囲の状況を立体化することができるのです。これによって、Oculus Riftよりも広い範囲で活動することができるかもしれません。
今後の続報に期待です。情報が入り次第、随時更新します。
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