HTCViveの拡張ホーム環境として2017年後期に配信された『SteamVRHome』。以前のシンプルな平坦ホーム画面より圧倒的にリアルで機能が満載な物になりました。(機器設定で以前のホーム画面にも戻せます)
主要な機能として”Destinations”というソフトウェア(現在は統合したため公開停止)で提供されていたユーザークリエイト空間を公開する機能があります。
この機能がめっちゃ楽しい。今回は”Destinations”時代から遊んでいる筆者がお勧するホーム環境を紹介します。
Driftwood
昨年10月に追加されたVive公式のホーム画面。”さすが公式!”と納得のいく素晴らしいクオリティです。環境としてもかなり広大な部類に入ります。
未来的な生活スペース空間の中からはじまり、外の林や海岸などにも移動することができます。また、>環境に配置されているほぼ全てのアイテムが物理演算で再現されており、持ったり、投げたり出来ます。
美しさ、広さだけでも十分に感動しますが、この多彩なアイテムも他にはないポイントです。そのコンテンツ量の多さゆえに、処理がちょっと重いのが難点です。
South Corsica
美しい海沿いを再現した環境。現実の撮影データを元に作成されているので、リアル感はトップクラスです。『素人にも一発でわかるVRの凄さ』といったところでしょうか。
裏に回ったりするとまだまだ甘いところもありますが、ロードしてパッと視界がひらけた時の感動はダントツです。これをホームの環境にすると自宅の狭さを忘れられます。
シンプルな環境ゆえに飽きることもありません。癒し系としてはかなりのおすすめ度です。
Scripted Item Test Range
Destinations時代から存在する、様々な銃器を試射できる環境。現実にあるものから、バーチャルでしか表現できないモノまで様々な銃を撃つことができます。
基本的に的当て系であり、モンスターを撃つようなイベントがないのは残念ですが銃の種類がとにかく豊富なので結構遊べます。
中でも”モンスターの触手”のような形をした銃?は効果音も合わせてインパクト大です。ギミックもフックショット系だったりと特殊ですので一度試してみてください。
Mars
火星の地面を再現した環境です。現実の惑星探査機から送られてきたデータを元に忠実に火星が再現されています。
しっかりカラーで表現されているし、英語で火星の解説まである親切仕様。火星探査機の3Dモデルも360度確認することができます。
個人的に結構好きな環境。地球にはない世界感を体験できるのはVRならではです。いつか現実でも見れると良いですね。
イリアの隠れ家
トゥーンレンダリング系のホーム環境。いつもランキング上位にいる人気テーマです。海に浮かぶログハウスが再現されています。
巨大なクジラが空を飛んでいたり、トゥーンなキャラクターが凧揚げをしていたりとファンタジー色が強め。癒やされ度は高いです。
移動範囲も広く、ログハウスの向こう側へも渡ることができます。海の中の魚まで一匹ずつ表現されており、作りは非常に丁寧な印象です。
ゼルダの伝説シリーズ
Destinationsの頃からなのですが、SteamVRHomeには有志の方が作成した”64ゼルダのワールド再現”環境が無数にあります。そのどれもが再現率高めでファンにはたまらない一品。
特に”時のオカリナ”を再現したワールドが多く、作者の想いが伝わってきます。マップごとに別々で作られているので、Steam内で探すのがちょっと大変。
中でも『時の神殿』を再現した環境は完成度が高く、あの重厚な音楽やマスターソード、精霊石、そしてシークの存在が懐かしさMAXです。
現在は『Zelda』で検索すると20件ほどのマップがヒットするようです。
Downhill skiing
大迫力のスキーが楽しめる環境。雪山の山小屋に召喚されます。外に出てみるとスキーセットとジェットパックが…。評価が高かったのでとりあえずダウンロードしてみましたが、スキーがめちゃくちゃ楽しい。
リアルな滑り方、飛び方をするので、実際に飛んでいないのにGを感じます。この錯覚は凄い。ジェットパックに手を出すと空を飛ぶこともできます。
酔うかな?とビビっていたのですが、雪山という性質上、遠くを見ているので酔いはなかったです。気持ちよく滑れますよ!
Highrise Penthouse
高級タワーマンションの一室のような環境。人生の勝ち組のような気分を味わうことができます。屋外にはプールまで設置してある豪華さ。環境音もリアルです。
遠景がドーム背景なのがちょっぴり残念ですが、その分軽量に作られているのでロードも快適です。
ホーム画面のナビゲーションメニューも全て設置してあるので、通常使いのホーム環境に向いています。
Animated Train ride through the desert mountains
食堂がある列車で旅ができる環境。ちゃんと外の景色も動いています。配置されている椅子や食べ物は実際に持つことができ、配置を変えることでカスタマイズできます。
奥にいる新聞おじさんもなんとも言えない渋さを醸し出しています。特にアクションを起こすことはないです。
夕焼けが見える空間で、穏やかなひとときを過ごすことができます。癒し系として如何でしょうか。
Otaku Room
狭い一人部屋ですが、何故か落ち着く環境。まさに”実家のような安心感”というやつです。おそらく作者は日本の方です。特にギミックはありません。MMDのステージを変換しているようです。
VRに現実味を求めるのであれば、ある意味最もリアルな環境かもしれません…笑
※普通に誰でもダウンロードできますが、全年齢対象ではない描写が一部あるので注意。
総評 初心忘れるべからず
如何だったでしょうか。初期画面である”SteamVRHome”。元々入っているシステムですが、実際に色々試した人は少ないのではないでしょうか。事実、『SteamVRHome』で検索してもプレイレビューはあまり見かけませんでした。
プレイしたゲームのトロフィーを設置できたり、ソファや椅子など様々な家具を自由に置けたり、それを保存することができたりと、このシステムはとても良くできています。もっと知ってほしい。
筆者自身もまだまだ試せていないホーム環境が多いです。お勧めのHomeがあったらぜひコメントください。最後までありがとうございました。
HTCVIVE連載企画やっています↓よかったらどうぞ。
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