Valveの最新VRコントローラー『Knuckles』に未来を感じる

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VR-VirtualReality

Steamの運営元でありHTC VIVEの開発元でもあるValve社が現在開発中の、全く新しいタイプのVRコントローラー『Knuckles』が話題になっています。まだ開発者向けに公開されているだけの状態ですが、5本の指を全て認識できるとのこと。詳細を纏めました。

追記:現在はValve Indexの付属コントローラとして実用化されています。

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Knucklesは従来のVRコントローラーの常識を覆すシステム

まだ開発段階ですが、Knucklesは円状になっているセンサーを使うことで5本の指全てを認識することを可能としています。しかも、閉じた、開いたの認識だけではなく、開き具合の角度まで精密に認識するのです。

従来のVIVEコントローラーでは位置・角度の認識や、ボタンの押し具合の認識、タッチパッドの認識はできたものの、指の動きを認識することはできませんでした。

そのためトリガーボタンを使って握る、離すの擬似的なシュミュレーションは可能をしていたものの、ボタン一つでVR上の手を全て反応させるような簡易的なシステムだったのです。それでもめっちゃ凄いんですけどね。

Oculusのコントローラーもほぼ同じであり、より人間の手のように扱いやすい形状になってはいるものの、ボタン操作という点ではシステム面は同様です。

このように、コントローラーというものはタッチ操作がメインなのです。触らないと始まらない。今回の指の動きをセンサーで認識というのは、ある意味、現在のVR界の常識を覆す新ガジェットなのです。

外見はOculus寄りなイメージ

今回のKnucklesはN64のようなグリグリスティックを両手に搭載していることから、VIVEよりもOculusコンに似たデザインだと言えそうです。(EV3の外見を参考にしています。)

昨年の開発段階では5本指を認識するセンサー(外周のラウンド型のやつ)がもっと大きかったように感じたのですが、今年の開発写真ではかなりコンパクトになったように感じます。

Wiiリモコンのようにぶんぶん振り回してもても安全なように、調整可能な手首(手の甲?)ストラップも搭載。今回は手を開く操作も必要なため、開いても落ちないようにする必要があります。

ボタン類はシンプルにABボタンを搭載、3Dスティックも搭載されていますね。真ん中にあるのはタッチパッド型のボタンでしょうか。また、下部にシステムボタンのようなもの、裏面にトリガーが存在するようです。

コンシューマでいう任天堂系に近いデザインだと感じました。従来のVIVEコンはどっちかというとソニーっぽいイメージでした。

このコントローラーで実際に何ができるのか

では、このコントローラーを使うと何ができるのか。指を5本別々に認識できることによって操作が可能になるコンテンツは結構多いです。

一番に思いついたのは、Virtual空間でのキーボード操作。タイピングは指一本でするものですから、位置認識の精度が高ければVR空間でもタイピングが実現できるでしょう。近未来SFでよく見るエアタイピングができます。笑

タイピングだけじゃありません。ギターなどの楽器類もより細かく弾くことができるようになるでしょう。指の押さえ方でコードを変えられるようになればかなり楽しいはず。

対人コミュニケーションも更に向上します。ジャンケンはボタン操作なしでできるし、グッド!もピース!もテレフォン!もボタンに置き換える必要はありません。

物理演算面でも楽しみは増えます。従来では難しかった、小さな豆粒を運ぶ等の動作がより現実に近い感覚で可能になります。シミューレーターとしての用途はかなり増えそうです。

対応機種、タイトルはどうなっているのか

現時点では、SteamVR向けのアプリで対応する予定とのことです。このコントローラーはHTCVIVEやVIVEPRO向けの専用機として開発されているわけではないようです。

昨年のデモの様子などからSteamVRを起動した状態で認識されるようなので、OculusやWindowsMR、VIVEなど様々な機器に対応するのかもしれません。

対応タイトルなども未定。指の動きという全く新しいシステムであることから新タイトルに対応されたり、Knuckles専用のタイトルが登場することになりそうです。

個人的には、Unity向けにSDKを提供してほしいところ。開発の幅が広がります。

近未来SFの時代はすぐそこにある

Knucklesはまだ未知数の入力装置ですが、未来の可能性を爆発させるアイテムになる可能性を秘めていると思っています。

現在、Valveが公開している最新バージョンはEV3のようです。前回のEV2は開発者向けに数百台ほど配られたようですが、今回はどうなるのでしょうか。いずれにしても開発者限定での配布となりそうです。

開発の進展や詳細は、Steamworksのパートナープログラムに参加すれば確認できるようです。

コチラもチェック!Steamパートナープログラム

以前に紹介した『Cybershoes』と組み合わせれば、もうホントに外に出なくても良くなってしまいそう。一応運動にもなってるし…。自分の足で動いて、触って、見ることが全部バーチャルで完結できる日も近いです。

なんだか良いのか悪いのかわかりませんが、いつのときも技術の進歩にはワクワクしますね。続報を待ちましょう。

追記:Valve Knucklesのスペック詳細情報

2019年5月時点での『Valve Index コントローラー』の公式仕様です。名称がKnucklesから変化しています。基本的には従来のSteamVRの利用環境で機能します。

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