GTX1060,GTX1070,GTX1080(Ti)の性能比較・検証・ベンチマーク等

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6月に発売されたNVIDIA GeForce GTX-1070,1080そして、7月19日に発売されたGTX-1060のそれぞれ特徴と検証、前モデルとの比較(ベンチや消費電力など)です。

電力効率が大幅に改善したとのことですが、実際のところどうなのしょうか。検証していきたいと思います。

※一部情報に各種【Ti】の情報、GTX1050を追加しました。
追記:RTXシリーズとの比較ベンチマークを追加
※最新機種のベンチマークはこちら↓

RTX 2080 Super/2070/2060のベンチマーク・比較・性能検証など
2019年7月発売のRTX 2080 Super/2070/2060 の比較、検証、ベンチマークを取り扱っているページです。本モデルは399ドルという低価格帯ながらもワンランク上のグレードと同等のスコアを叩き出せる優秀な機体となっています。

GTX,1050,1060 1070 1080のスペック検証

詳細スペック情報

GTX1050 GTX1060 GTX1070 GTX1080
インターフェース PCIE3.0 PCIE3.0 PCIE3.0 PCIE3.0
アーキテクチャ Pascal Pascal Pascal Pascal
コア数 640 1280 1920 2560
メモリクロック 7000MHz 8000MHz 8000MHz 10000MHz
メモリ 2GB 6GB 8GB 8GB
メモリインターフェース 128bit 192bit 256bit 256bit
GPUベースクロック 1354MHz 1506MHz 1506MHz 1607MHz
GPUブースト時 1455MHz 1708MHz 1683MHz 1733MHz
TDP 75W 120w 150w 180w
推奨電源 300W 400w 500w 500w
補助電源コネクタ 不要 6pin 8pin 8pin

GTX1050

インターフェース:PCI Express 3.0
アーキテクチャ:Pascal
コア数:640 Tiは768
メモリクロック:7000MHz
メモリ:2GB GDDR5 Tiは4GB
メモリインターフェース:128bit
GPUベースクロック:1354MHz Tiは1291MHz
GPUブースト時: 1455MHz Tiは1392MHz
TDP: 75w
推奨電源: 300w以上
補助電源コネクタ: 不要

その他: OpenGL4.5,DirectX12,G-SYNC,GPU Boost3.0,SLI非対応

GTX1060

インターフェース:PCI Express 3.0
アーキテクチャ:Pascal
コア数:1280
メモリクロック:8000MHz
メモリ:6GB GDDR5
メモリインターフェース:192bit
GPUベースクロック:1506MHz
GPUブースト時: 1708MHz
TDP: 120w
推奨電源: 400w以上
補助電源コネクタ: 6PIN

その他: OpenGL4.5,DirectX12,VR Ready搭載,G-SYNC,GPU Boost3.0,SLI非対応

GTX1070

インターフェース:PCI Express 3.0
アーキテクチャ:Pascal
コア数:1920 Tiは2432
メモリクロック:8000MHz
メモリ:8GB GDDR5
メモリインターフェース:256bit
GPUベースクロック:1506Mhz Tiは1607Mhz
GPUブースト時:1683MHz
TDP:150w Tiは180w
推奨電源:500w以上
補助電源コネクタ: 8PIN

その他: OpenGL4.5,DirectX12,VR Ready搭載,G-SYNC,GPU Boost3.0,SLI対応

GTX1080

インターフェース:PCI Express 3.0
アーキテクチャ:Pascal
コア数:2560 Tiは3584
メモリクロック:10000MHz Tiは11000Mhz
メモリ:8GB GDDR5X Tiは11GB
メモリインターフェース:256bit Tiは352
GPUベースクロック:1607Mhz Tiは1480MHz
GPUブースト時:1733Mhz Tiは1582MHz
TDP:180w Tiは250w
推奨電源:500w以上 Tiは600w
補助電源コネクタ: 8PIN

その他: OpenGL4.5,DirectX12,VR Ready搭載,G-SYNC,GPU Boost3.0,SLI対応

旧機種(モデル)と比較して

上記が3種のスペックになりますが、旧機種の性能と比較すると以下のようになります。

  • GTX1050は、GTX960と同等か若干劣る性能
  • GTX1060は、GTX980と同等の性能
  • GTX1070は、GTX980Tiと同等の性能
  • GTX1080は、GTXTITAN Zを超える性能

※データ参照元
arstechnica: http://arstechnica.com/gadgets/2016/07/nvidia-gtx-1060-specs-price-release-date/
ASCII: http://ascii.jp/elem/000/001/169/1169850/
一昔前のデジタル世代: http://matari23.blog.fc2.com/blog-entry-1177.html

1060は120wのTDPでGTX980と同等の力を出せるとのことですから、かなりのワットパフォーマンスが期待できるでしょう。お値段も249ドルとのことなので、現在最安値が46000円ほどのGTX980が売れなくなってしまうかも知れませんね。

1070は非常にバランスの取れた優秀モデルです。TDPを150wに抑えながらGTX980Tiと同等の性能を持っています。その上で日本価格の最安値が54000円程度です。(海外Amazon.comでは429ドルぐらいでした。)これは非常にコストパフォーマンスが良いです。

さらにワットパフォーマンスも非常に良く、この程度のスペックがあれば大抵のゲームは最高画質で遊べるでしょう。といっても、このあたりのスペックを求めるユーザーはVRが主な目的だったりします。

1080は180WのTDPながらTITAN Zを超えるモンスターグラボです。TITAN ZがTDP375Wですから、半分以下の電力で性能を引き出していますね。これは凄い技術の進歩です。しかしお値段も10万クラスのモンスターです。

ここまでの性能を求めるユーザーは現在ではほとんどいないのではないでしょうか。ハイエンドPCを求めるにしても、1070辺りがバランス的にもベストな気がします。

追記: GTX1050は、旧モデルであるGTX960と同等か、ほんの少し下回る程度の性能です。GTX960がVRをプレイするには少々厳しい性能であることから、1050も同じことが言えると思います。しかし、適度に3Dゲームをプレイする程度なら十分すぎる性能です。

GTX,1070 1080のベンチマーク情報

3DMark v2.0.67

3DMarkにおけるベンチマーク結果は以下の通りとなります。

参照元:ASCII http://ascii.jp/elem/000/001/169/1169850/index-2.html

上記を見るとわかるように、GTX1070,1080共に旧モデルのGTX980.970のスコアを大幅に上回っています。

GTX1070のFire Strike Ultraのスコアが4252と、GTX980Tiの4429を少し下回っていますが、これは検証に使われたGTX980TiがOC版であるからでしょう。実際は同程度のスコアになるものと思われます。

また、この検証結果で注目したいポイントがPC全体の消費電力量です。高負荷時のGTX1070の消費電力は206wです。これは、同程度の性能と言われるGTX980Tiの322wを大幅に下回っています。これは節電にも大きく影響しますが、電力使用量の低下による発熱量の低下により、熱対策にも大きく貢献するでしょう。

GTX1080も過去最高のスペックを持ちながら電力消費は246wに抑えられており、非常にワットパフォーマンスの高いモデルであると言えます。

Fallout4

maxresdefault.jpg

20160710-160541.jpg

参照元:4Gamer http://www.4gamer.net/games/251/G025177/20160528005/

実際のゲームのベンチマーク結果です。Fallout4ですが、やはり1080は抜きん出て高いパフォーマンスを記録しています。モンスタークラスですね。4kでも60fpsは維持できそうです。

気になったのが、先ほどのベンチでは大差ないだろうと思っていたGTX1070とGTX980Tiに少し差がでたことです。1070のほうが目に見えて高い数値を記録しています。これはいい結果ですね。またしても1070のパフォーマンスの高さが出てしまいました。

また、より高画質を求めるほど、1070と1080の数値差は開くような気がします。本当に最高の画質を求めるなら、1080も選択肢に入るでしょう。

FF14 蒼天のイシュガルド

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20160710-163103.jpg

参照元:4Gamer http://www.4gamer.net/games/251/G025177/20160528005/

やはり最高品質では、GTX1080が抜きん出て高いパフォーマンスを発揮しています。1070もそれに続く高パフォーマンスです。

やはり、実際のゲームのベンチマークとなると1070は980Tiよりも高いスコアを記録するようです。最高品質でもこれだけのスコアでるので、シビアな操作も安定してこなせるでしょう。

DQ10 PSO2 モンスターハンターなど

monhan.jpg

20160711-131733.jpg
参照元:ドスパラ http://review.dospara.co.jp/archives/52166141.html

上記はベンチマーク専用ソフトでの計測結果です。

最近の3Dゲームとしては比較的軽いドラクエ10程度であれば、GTX1070でも4k解像度でのプレイは快適にできるようです。スコアにあまり変化がありません。

一方、モンハンのほうは4k出力をするとかなりスコアが下がるようです。しかし、10,000以上のスコアは出ていますので、それほどシビアにプレイしない場合は十分快適と言えるでしょう。

GTX 1060のベンチマーク情報

3DMark

20160711-125159.jpg

20160711-125210.jpg

参照元:guru3d.com http://www.guru3d.com/news-story/nvidia-geforce-gtx-1060-6-gb-3dmark-performance-leaked.html

GTX1060をいち早く入手した方が海外にいたようです。このFire Strikeベンチマークスコアでは、13215という数値を記録しています。GTX980が、大体13300~13400ぐらいなので、ほぼ同等の性能を持っていると考えて良さそうです。

この情報が正しく、本当にGTX980と同等の性能があるとすると、かなりのコストパフォーマンス、ワットパフォーマンスが期待できるでしょう。

GTX1070,1080の同じベンチマークの結果が、15307、17371となっているので、これに比べるとさすがに劣りますが、モデルナンバーとしては順当と言えるでしょう。

7/20追記:

20160720-234628.jpg
参照元: 4gamer http://www.4gamer.net/games/251/G025177/20160718008/

発売後のベンチマーク情報です。やはり比較対象のGTX980と並ぶ性能のようです。また、より最適化されてるであろうDirectX12モードでのベンチマークは、GTX1060のほうが980より数値を僅かに上回っています。

上記の事から、最新のゲームであればあるほど、GTX1060のほうが良いスコアを出しやすいと言えるでしょう。

GTX 1050のベンチマーク情報

3DMark Fire Strike


参照元:パソコン工房 https://www.pc-koubou.jp/blog/gtx1050.php

3DMark内のFire Strikeベンチマークの結果です。こちらはほんの少しOCされたGTX1050の比較になりますが、Fire Strike、Fire StrikeEXTREME両方において、GTX960程度の性能が引き出せています。

しかし、OC版でこの性能ですので、3DMarkにおいては、1050は960に若干劣ると考えたほうが良いのかもしれません。上位モデルである1050Tiに関しては、GTX960を上回る性能を発揮しています。なお、GTX1060には大きく引き離されてしまっている結果も見て取れます。

FF14 蒼天のイシュガルド


参照元:パソコン工房 https://www.pc-koubou.jp/blog/gtx1050.php

こちらも同条件で、FF14 蒼天のイシュガルドをベンチマークされた結果となります。先ほどの3DMarkではGTX960に劣っていたGTX1050 ですが、今回は2560、1920共に若干優位な結果となりました。ベンチマークの種類によってはGTX960を上回るパターンも存在するようです。

総評 今回のまとめ

今回発表、発売された4機種は、全体的に非常にワットパフォーマンスが高い製品と言えるでしょう。1060は120wで980と同程度というのもかなり魅力的です。

そしてコストパフォーマンスも非常に高いです。1060は249ドル,1070は450ドル程度と今までの同性能グラボと比較すると非常に安価で購入できます。

また、今回のモデルで意識されているポイントは、VRへの対応を大きく謳っていることでしょう。全ての機種にVR Readyというシステムが搭載されており、VRシステムを運用する際に最大のパフォーマンスを発揮できるようになっています。

1060においては「全てのユーザーに安価にVRがプレイできる環境を提供する」といったようなニュアンスの発表もあり、同機種がVRに対応するコスパ重視なグラボとして発売することも伺えます。

用途別おすすめモデル

GTX1050 (3Dmarkスコア 7322 Tiは7979)
  • 軽く3Dゲームをする程度のライトユーザー向け。フルHDは厳しい
  • VRの快適プレイは難しいが、動かすこと自体はできる。
  • 補助電源不要でかなり低電力で動く。消音PC向け

GTX1060 (3Dmarkスコア 13215)

  • なるべく安価にハイスペックゲーミングPCを構成したい人向け。(250ドル)
  • VRは大体快適に動く。(ごく一部の高負荷VRではちょっと残像感でる可能性あり)
  • 唯一の6PINモデル,120wなので電源容量に不安がある人、省電力、低発熱にしたい人向け。

GTX1070 (3Dmarkスコア 15307 Tiは17005)

  • 非常にバランスがいいので迷ったらコレ。大抵のものは快適(450ドル)
  • VRは超快適。高負荷時でも85fps程度は維持する。現状のアプリなら大抵はカバーできる。

GTX1080 (3Dmarkスコア 17371 Tiは20798)

  • 現状の最高品質をプレイしたい人向け。4K画質でゲームしないと気がすまない人向け。
  • VRは全く問題なし。今後数年は余裕で戦えるはず。
  • 電源にある程度余裕がある人向け。

追記:RTXシリーズとの性能比較表

RTXとの比較もあったほうがわかりやすいと思うので追加しておきます。グラフを見れば分かりますがGTXシリーズもまだまだ戦える数値です。比較的電力消費も低いので静音PCにオススメです。

GTXとRTXのスコア比較(PassMark)

  • RTX2080Ti
    16817
  • RTX2080
    15614
  • GTX1080Ti
    14263
  • RTX2070
    14187
  • RTX2060
    12924
  • GTX1080
    12449
  • GTX1070Ti
    12335
  • GTX1660Ti
    11459
  • GTX1070
    11351
  • GTX1660
    10691
  • GTX1060
    9096
  • GTX1050Ti
    6027

参考:PassMarkスコア表

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コメント

  1. 匿名 より:

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