RTX2080(Ti),2070の性能,スペック情報:日本での価格は16万?

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NVIDIAから2018年に公式発表された新GPUである『RTX2080・2080Ti・2070』のスペック・ベンチマーク等の最新情報です。なお、このGPUを搭載したモデルの発売日は2018年9月20日です。

RTXシリーズは家庭用GPUとしては史上初のレイトレーシング機能に対応しており、今までとは一味違ったグラフィックス表現を可能としています。では、詳細スペックをどうぞ。

RTX2080(Ti)2070の詳細スペック

RTX,GTXシリーズとのスペック比較表

RTX2070 RTX2080 RTX2080Ti GTX1080
CUDA Core 2304 2944 4352 2560
クロック数 1410MHz 1515MHz 1350MHz 1607MHz
ブースト時 1620MHz 1710MHz 1545MHz 1733MHz
メモリC 14Gbps 14Gbps 14Gbps 10Gbps
メモリ規格 GDDR6 GDDR6 GDDR6 GDDR5X
メモリ容量 8GB 8GB 11GB 8GB
フェース 256bit 256bit 352bit 256bit
バンド幅 448GB/s 448GB/s 616GB/s 320GB/s
解像度 7680×4320 7680×4320 7680×4320 7680×4320
マルチ画面 4つまで 4つまで 4つまで 4つまで
消費電力 175w 225w 260w 180w
推奨電源 550w以上 650w以上 650w以上 500w以上
コネクタ 8ピン 8+6ピン 8ピン×2 8ピン
SLI 非対応 対応 対応 対応
価格 499ドル 699ドル 999ドル 6.2万程度

上記が新発表されたRTXシリーズのスペック比較表となります。シリーズはGTXからRTXに、ナンバリングも1000から2000と大幅に数字が上がりました。

レイトレーシング対応の他にも全体的に性能が底上げされているイメージ。しかし電力消費の大幅な増加も気になります。2080Tiは260wとかなりの消費量です。コア数を増やした分、電力も増えているような雰囲気ですね。

内蔵メモリは大幅に強化。容量こそ変わりませんが、スピードが引き上げられています。規格もGDDR6になりました。数値上ではメモリのパワーアップが目立ちますね。

実測ではRTX2070がGTX1080とスコア的に並ぶような形になるのでしょうか。消費電力的には最も近い数値となっています。日本で6万円程度で入手できるのであれば、GTX1080を買うよりお得になりそうです。

現状販売されているGTX1080Ti程度の性能を望むのであれば、RTX2080か、Tiを選択することになるでしょう。筆者のようにVIVEPROを運用しているユーザーはこちらを買うことになるでしょう。

リアルタイムレイトレーシングって何?

メチャメチャ省略して解説すると、”レイトレーシング”は光の反射を表現する技術のことです。メタリックなボディに反射する外観や水面に映る景色の反射などを、より現実に近づけた方法で描写します。

我々が目で見ているように、現在表示されているグラフィックをそのまま反射側に持ってくるといえばいいでしょうか。これにより反射側の描写にかかっていた処理が大幅に高速化されます。

そういうソフトウェア上のシステムなのかな…、と筆者も考えていたのですが、このレイトレーシングは”RT Core”と呼ばれるハードウェアユニット上で処理が行われるとのこと。そうです別で積むんです。スゲェ。

数値としては、GTX2080TiはGTX1080の6~10倍程度の高速処理が行えるとのこと。限定的な機能のように感じますが、意外と反射している場面というのは多いのです。

光源下の影、鉄の素材、鏡、モニタなどなど…。NVIDIAのこのシステムに対応したゲームが増えれば増えるほど、このRTXシリーズが売れることになりそうです。

日本での価格(2080Ti)は16万円程度になる予想

GTX1080は2016年の発表時点で599ドルと発表されていましたが、日本に入ってきた段階では9.5~10万円程度の販売価格でした。相変わらず代理店を通すと高いですね…。

というわけで、このレートで日本発売時の価格を計算してみました。

・RTX2070 499ドル→79840円
・RTX2080 699ドル→111840円
・RTX2080Ti 999ドル→159840円

おおよそドルx160で計算しています。為替も当時とほぼ変わらないのでこのぐらいになるかと…。GTX1070の登場時の価格も視野にいれるとx150ぐらいでしょうか。それでも2080Tiで約15万円はしますが。

全体的に1000シリーズ発表時より値段設定が高めになっているので、一般ユーザーにはかなり買いにくい値段になりましたね…。個人的には2080が10万円切るのを待ちたいところ。

RTX2070に関しても、現状のGTX1080程度の価格に落ち着いてからでないと、自作ユーザーも手が出しづらいのではないでしょうか。

しかし、この価格差となるとAmazon.comなどで個人輸入したほうが良い気がしてくる…。あのデカイパッケージの発送が国際対応しているのか分かりませんが、検討する必要がありそうです。購入自体はメッチャ簡単です。

総評:価格が安定するまで待ったほうがいいかな…?

今回のRTXシリーズの印象としては『コア数をゴリ押しで増やしてスコア上げたよ!だから消費電力と価格は上がったよ!』みたいな感じ。どうにも”既存のアイテムをギュッと詰め込んだ感”を感じます。

もちろん、RT Coreなど新しい技術搭載の費用ということもあるのでしょうが…。1000シリーズが出たときのような”ヤベえ…安いぞ!!”みたいな感覚は現状無いです。こればっかりは実際に発売されてからのベンチマークを確認しないことにはなんとも言えませんが…。

この公表スペックを覆すような徹底的に効率化されたベンチマークが確認できるのであれば、”買い”なんでしょうが。とはいえ、Core4352のGPUが一般ユーザーでも買って動かすことができるのは嬉しいポイント。

「値段なんて気にしないから最もスコアが出るやつを!!」というユーザーの期待には答えられるでしょう。今後の続報を待ちましょう。

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