カスタム(CUSTOM)より発売されているCO2モニター『CO2-mini』のレビューを兼ねた自宅環境のお話です。置くだけで室内の二酸化炭素濃度を測ることができます。お値段は9000円程度と結構高い。
マンションタイプの室内というものは意外と空気が悪化しやすいものです。今回は自室で快適に過ごすためのマニュアルとしても読んでみてください。
日常で最も高CO2濃度な環境は”自宅”
生まれつき寝入りが苦手で睡眠も浅い筆者。少しでも寝やすく、深く眠れるようにするために自宅の寝室環境にはかなり気を使っています。エアコン、加湿空気清浄機による温度湿度管理もバッチリ。
しかしこれだけでは満足できない。とあるネットサーフィン中、「一日の中で最も高二酸化炭素下で過ごすのは自宅である」という記事を見つけたのです。
参考:http://www.jvia.jp/column/igi_13.htm
野外のC02濃度は大体400ppmぐらい。カフェや複合施設などの店舗でも換気が義務付けられているため、1000ppmには達しないみたい。一般的に1000や1200を超えだすと不自然に眠くなったり、頭痛がしたりと症状が現れるそうです。
この1000ppmというのは電車内などの高密度な環境に発生しやすいらしい。更に自宅などの換気をおこなっていない室内でも1000ppmを超えることが多いそう。
人間は二酸化炭素を排出しますからね。そりゃあ電車や狭い室内は仕方ない。”長時間の車運転中に眠くなる原因の一つ”もコレだったりするのでしょうか。
ということで、急に自宅のCO2濃度が気になったワケです。特に夏場、冬場はエアコンをガンガン付けている(寝るときも)ので換気は怠りがち。しっかり締めて外気が入らないようにしています。もしかしてコレってまずい…?
ということでAmazonで一番安かったCO2モニターを購入したのでした。
CO2-mini 実際に使って測ってみた
では早速本体の見た目&システム編です。今回の『CO2-mini』はバッテリーや電池駆動ではなくMicroUSB給電タイプです。コレ、見逃していたので注意です。周辺に電源設備が要ります。
表示は特に弄る項目もなくシンプル。温度表示とCO2表示が10秒程度で交互に切り替わります。片方だけを表示させることはできないみたい。
左のランプは緑黄赤の3段階表示となっており、好きなCo2数値で発色を変えることが可能です。筆者は1000ppm以上で黄色、1400ppm以上で赤になるように設定しました。
試しにリビングで起動してみました。2分程度置いておけば正確な数値になるようです。リビングは700~800ppm程度のCO2濃度でした。まずまずですね。
暫く近くでPCを弄っていると少しずつCo2濃度が上昇。1時間ぐらいで900ppm前後に上がりました。予想以上に上昇は早いようです。それだけ人間はCO2を排出しているということですね。
この状態で窓を開けるなど、大きく換気をするとCO2濃度は直ぐに下がります。室外が400ppm程度ですので、この濃度を室内に取り込んでいる感じです。
寝室でも試してみました。元々800~850ppm程度と高めの数値が出ていましたが特に気にせず就寝。翌朝確認すると1200前後までCO2濃度は上昇していました。寝ている時間は長いのでこれぐらいは上がるようです。直ぐに窓を開けました。笑
室内は24時間換気が義務付けられている?
さて、やっぱり締め切った室内でのCO2濃度は濃くなりがちでした。窓を開けたり、しっかり換気すればモニターの濃度は直ぐに下がります。快適な室内環境、就寝環境を維持するためにも、”換気”が如何に重要か理解できました。
※筆者は長年、一切換気なしの部屋で冬はヌクヌク、夏は涼やかに過ごすのが定番だったのですが、友人や親族が「なんか空気が籠もっている、換気したら?」と”換気”を重要視する根本の理由はこの辺なのかもと反省しました…。
ということで換気と吸気&排気についてしっかり調べてみました。
まず、給排気について言えることは「自作PCと同じ」ということです。負圧、正圧などの仕組みも同じ。おかげで直ぐに理解できました。窓を開けているだけではダメなんです。ファンが要るんですね。
更に鉄筋マンション等気密性の高い住宅は24時間換気が義務付けられているそうで、基本は負圧の状態で運用するのがベターらしい。(そんなこと引っ越した時に聞いてない…。)
そういえば風呂場の換気扇スイッチの横にめっちゃ小さいシールで「24時間換気してください」と書いてあったのはコレを意味していたんですね。てっきり「風呂場にカビが生えるからかな?」と思っていたのですが、そうではないみたい。
風呂場の換気ではなく”室内全体を換気しろ”ってことだったんです。排出されるゴール地点が風呂場ってだけです。ということはなるべく離れた室内の反対側に吸気口を作る必要がある。
もちろんありました。風呂場が西にあるなら、東の部屋のエアコンの横にしっかり設置されていました。これを開けておく必要があるんですね。筆者はこのような空気循環の仕組みがあることを全然理解していませんでした…。
風呂場のファンをONにして、部屋の給気口を開けておく。これを24時間ずっと維持することがマンション的にはベストみたいです。これで外から空気を取り込んで、ファンで排出する流れができるのでCo2濃度も安定します。
しかし外気を常に取り込むことになるので寒さ、暑さは増すしエアコンの効き具合も低下します。これが嫌だったので筆者は締切生活をしていたのですが。まぁ仕方ないですね…。
とりあえず妥協点として風呂場のファンを弱運転にしています。自宅で過ごしているとCO2濃度も1100ppm前後までは上昇しますが、そのまま外出して帰ってくると600~700ppm程度に戻っています。
あと、起床時もしっかり窓を開けるようにしています。寝ている時間でベッド周辺のCo2濃度がかなり上がるので…。一度リセットしたほうが良いと判断しました。
如何に換気が大事かを実感した…
今回はCO2モニター『CO2-mini』を通じて換気の大事さを学びました。というか、今まで「換気なんて必要ない」と思っていた筆者の思考がヤバイだけかもしれませんが…。数値で見ると明らかに環境が悪化しているのが分かったので良かったです。
このようなモニターは、室内環境の悪化指数の目安として使うとなかなか良い働きをしてくれると思います。そろそろ換気したほうが良いかな、という気付きにもなるのでかなり助かっています。
とはいえ、環境モニターに9000円は中々シンドイですが…。温度湿度計と比べるとグレードがグンと上がります。もう少しコスパに優れたCO2測定器が出ると良いですね。
コメント