DELL『New XPS13 9380』のレビュー:10万円で買える極薄ノート

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2019年冬より受注が開始されているDELL XPS 13シリーズの新モデル9380が我が家にも到着しましたので実機レビューです。本シリーズは極狭ベゼルが特徴的なスタイリッシュノートとなります。

最近の大手レビューサイトは『とりあえずWINノートのレビューはするけど、その執筆はMacBookでしてます。』なんていうことが非常に多いのでとても悲しい。

本サイトはもちろん”XPS 13 9380を直接使って執筆”しています。ご安心ください。笑 実際に普段使いした状態の評価・感想となります。

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今回購入したモデルとグレード

公式で買える幅と購入したグレード表

選べる選択幅 購入モデル
OS Win10 Home/pro 日本語/英語 Home 日本語
CPU Intel core i3/i5/i7 core i5 8265U
GPU Intel UHD 620 変更不可
メモリ 4/8/16GB LPDDR3 8GB
ストレージ SSD PCIe M.2 128/256/512GB 256GB
画面 13.3inch IPS 光沢 タッチ有/無 フルHD タッチ無
端子 USB3.1 TypeCx3 イヤホン 変更不可
無線 2.4/5Ghz Bluetooth4.1 変更不可
バッテリ 52Wh 21時間 変更不可
サイズ 302x199x11.6mm 1.23kg 変更不可
ロック等 指紋認証付き 変更不可
カラー シルバー/ゴールド/ホワイト シルバー
キーボード 日本語/英語 英語
ソフト Microsoft Office 有/無
値段 約10.5万円~ 12万6千円

今回はデル公式からi5/8GB/256GBのUSキーボードを選択しました。(キーボードカスタムは無料です)corei3/4GB/128GBを選択すれば10万円程度で購入することができます。今回の新型はかなり安い。

また、水没や落下などのアクシデント故障を一度だけ無料で対応、交換できるサービスが2000円ほどで追加できるのでこれも追加しました。

合計で税込み12万9千円ほどでした。(20%オフクーポンを適用しています)DELL公式では20%引きが最高だと思います。今回はなかなか安く買えたのではないでしょうか。

2月24日に注文→3月9日に到着だったので掛かった時間は2週間程度でしょうか。海外受注生産品ですのでこんなもんでしょう。

旧モデルとの違い

似通ったデザイン(マイナーチェンジ)の旧モデルとして9360,9370が挙げられますが、9370はカメラが下部にあるだけという認識でOKです。後はほぼ同じです。(CPUもほんの少し新しくなってます)

9360は結構違います、フルサイズのSDが挿せたり、充電機が専用コネクタだったり、バッテリが容量が少し大きかったり、本体が若干大きくて分厚かったりといった違いがあります。

外観の印象

さて、まずは外見の印象から、以前にレビューしたHPのENVY X360ほどの高級感やスタイリッシュさは無いものの、10万円から購入できるモデルとしてはかなりの高級感があります。

今やスタイリッシュノート界では当たり前となったアルミ削り出しはもちろんのこと、カーボンファイバーまで使われています。この辺りは9360→9370から変更はありません。

天板はこんな感じ。シンプルなDELLの丸型ロゴが中央に配置されているのみのシンプルな設計です。シールや印字ではなくしっかりと金属が埋め込まれています。全体の素材としてはアルミ削り出しということもあり、傷は付きやすい印象です。

○余談ですが、私はDELLロゴがあまり好きではないので後日金属系のステッカーや自作アルミステッカーでロゴを隠す予定です…。かっこよく仕上がったら追記で写真を上げます。

裏返した背面の写真です。過去のXPSシリーズと対して違いはありませんが、9360はXPSのロゴの部分がパカっと開閉できるようになっており、中に製造番号などが記載されていました。

今回の9380ではこれが廃止されているようです。その他滑り止めゴムや吸気口等は旧モデルと同じ構成です。

今回はベゼル上部に極薄WEBカメラが設置されたことにより上部ベゼルがほんの少しだけ太くなっています。そのせいか9370の発売時は『4mmのベゼル!!』なんて宣伝があちこちで見受けられましたが、今回はベゼルのアピール広告は見かけませんね…。

それでも圧倒的に薄いのは事実です。実物を見れば実感できますが、上部の若干の太さなんて全く気にならないし、体感は9370と大差ないです。よくこの薄さにWEBカメラを詰め込んだと思います。

サイドはシンプルにUSBCが3つ(左に2つ右に一つ)とMicroSDカードリーダライタ、ヘッドホン端子のみとなります。USBに関してはフルサイズ変換アダプタが付属します。

一応左上が充電用となります。右側はディスプレイポートなどの映像出力に使うことができます。11.6mmの薄さでこれだけ端子があれば十分でしょう。

キーボード&タッチパッドの見た目もシンプルで好印象。なお周辺やパームレスト部分はカーボンファイバーがコーティングされています。

このカーボンファイバーがなんともヌルっとしてて少し残念。夏場はうっとおしいと思います。なお、ホワイトカラーのほうはグラスファイバーが採用されているのでサラッとしています。

○キーボード&タッチパッドの使用感については後項で紹介します。

ヒンジ部は非常に高級感があります。まず本体側の隙間に排気部が隠れており、熱を逃がす場所が後ろになるようです。キーボードを叩いていてサイドの排気が熱い、という不満が解消されます。

最大開閉角度は普通ぐらいでしょうか。上記写真の角度が限界となります。なお、開いたり閉じたりしたときのヒンジの素材感はとても良く、他社10万クラスのノートとは一線を画しています。

結構しっかりと硬さがあるので、片手で開けることは難しそうです。

スピーカーは両横サイドに設置されています。本体を閉じても塞がれることがないので同じ音が聞けるのは有り難いポイント。しかしかなり小さいサイズのスピーカーが採用されているようなので音質は普通です。

音質に結構こだわっていたENVY X360の後のレビューとなるので余計に微妙に感じる。元々ノマドワーカーような層がターゲットということもあり、スピーカー利用はあまり想定していないモデルと言えるでしょう。

片手で持ってみました。見た目の感覚よりも本体は軽く、ラクラクと片手で持ち上げてこのような撮影をすることができます。LGgramのような1kgを切るノートではありませんが、十分でしょう。

本体の重量バランスは非常に綺麗であり、傾いたり、液晶部が異常に重かったりすることもありません。膝の上のような不安定な場所での作業も捗ります。

ディスプレイ部の評価

フルHDIPSで構成された液晶はとても美しく不満点はありません。色の再現度も平均的です。違和感は感じません。

近年のスタンダードな(光沢モデルに多い)ベゼル一体ガラスボードのような画面ではなく普通にベゼルと液晶間にくぼみがあります。

また、本機種は”映り込み防止光沢モデル”だと聞いていたのですが、いざ届いてみると”ほぼ非光沢”という感想を持つ液晶画面でした。

反射なんてほとんど無いし、画面の表示品質も非光沢のそれに非常に近いし。ハーフグレアというジャンルなのだろうか…。それにしてもかなり非光沢寄りだと思います。

これは非光沢を望むユーザーには朗報ですが、光沢だと思って購入するであろう多くのユーザーには欠点でしかないのでしっかりと実物を確認したほうがいいと思います。

なお、”タッチパネル搭載機種はこの感想と変わる”可能性があります。多くのレビューサイトはタッチパネル搭載モデルでレビューをしていますし、ヨドバシ等の展示でも大抵はタッチ対応モデルが置いてあります。

『タッチパネル無し』という時点で画面内の構造は違うものになっているので、ここが非光沢感に影響しているかもしれません。

キーボード&タッチパッドの使用感レポ

今回はUSカスタムで注文したキーボードですが、かなり満足度は高いです。もちろんバックライトも搭載しており、明るい、暗い、消灯の三段階を選べます。

不満点を挙げるとすると打鍵感が少し硬いところでしょうか。一般的なノートPCよりほんの少ししっかりと押す必要があります。

キー配列に関しても概ね満足。USキーということもあり広いし使いやすい。PGUP,PGDOWNだけ押し間違えてしまうのでレジストリで無効化しました。

余談:筆者は日本語キーボードの右のキーが狭くなる配置がどうしても苦手です。よって昔からUSキーボード信者ですが、日本では英語キーボードが選べないことも多いです。その点デルは無料で変更ができるので有り難い。

タッチパッドは以前の9360レビューでも言いましたが、WINノートでは一番とも言えるぐらい使いやすい。マジで優秀。外出先でマウスを一切使わないパッド愛用化としてはここを激推ししたい。ホンマに。

1タップ2タップ操作も滑らかだし、複数指認識も完璧、思ったとおりに動きます。安ノートにありがちな謎の遅延とか、synapticsが重すぎるせいで2本タップ(右クリック)がクソ遅く遅延するとか、あんなストレスは皆無です。(synapticsはマジで地雷

タッチパッドは使わないユーザーも多いので格安体ノートでは手が抜かれがちなポイントです。新型XPS13は10万円台の価格で機体を提供しながらも、このタッチパッド品質を維持しているのはかなり好印象です。

プリインストールソフト一覧

確認した初期インストールソフトウェア

ソフト名 内容
マカフィー1年 害悪。問答無用で削除しましょう
KillerControlcenter LANドライバの付属アプリ
DellDigitalDelivery オンライン購入したソフトの確認
Dellcinemacolor 色合いを調整できる 不要
DellcustomerCONNECT アンケートソフト 不要
DellmobileCONNECT 携帯と繋げるソフト 不要
DellPowerManager 電源管理 必要
Dell UPDate BIOSなどの更新 必要
MyDell シリアルの確認やリンク 必要

DELLPCとして目立っているソフトはこの辺りでしょうか。下3つ以外は消しても問題ないとは思いますが、念の為サービスを無効化しておくだけに留めるか、スタートアップを無効にしておくだけにしたほうが良さそうです。

マカフィー以外は特にリソースを圧迫するような妙な動きをするソフトはありません。国内で買えるノートPCとしては少ない方だと思います。

余談:パソコンのお引っ越しでまず入れるのはGoogle三種の神器(Chrome、日本語入力、Drive)ですね。これでデータを全て同期して、必要なソフトは勝手に使えるようになります。(インストール必要系のソフトは極力使っていない)

内部デバイス情報

デバイス詳細
CPU IntelCorei5 8265U 1.8Ghz-3.6Ghz
メモリ 4GBx2 DualChannel
マザー Dell 0RYJWW
SSD SK hynix 256GB PC401
バッテリー 51999mWh Li-ion
モニタ AU Optronics B133HAN
スピーカー Intel Cannon Lake-LP
指紋 Goodix fingerpoint

スクリーンショット記録:【001】【002】【003

残念ながらメモリの詳細は解析できませんでした。DualChannelであることは確かです。マザーボードはDELLのオリジナル基盤にIntelのチップセットです。

指紋は中華激安ノートであるF6Proでも搭載されていたGoodixの物が使われているようです。SSDはhynixの物が積まれているようです。速度については後項のベンチマークを確認してください。

全体的にめちゃくちゃ安いパーツを使っているような印象はなく、極めて普通というか、価格相応な物を積んでいる印象を受けました。

ベンチマーク結果報告

PassMarkPerformanceTest9.0

全体表示がわかりやすい総合ベンチマークソフトウェア。特にCPUの計測は価格comの指標にもなったりと世界基準のベンチソフトになりつつあります。

今回のCPUスコアは9812となりました。PassMarkの公式で確認できる8265Uのスコアは8187となっているので、平均よりもかなり高いスコアが出ているようです。

一方で3DGraphicsの方に関してはmobileRyzenに軍配が上がります。ゲーム用途としてはあちらの内蔵グラフィックのほうが優秀だと言えるでしょう。

メモリのスコアは中々良い結果となりました。以前のENVYが1391ということを考えると圧倒的です。一方でストレージの評価は1万も超えず最新のモデルとしては低めの数値となりました。

CrystalDiskMark6.0.2

先程気になったSSDのスコアを詳細に確認してみましょう。やはり全体的に遅さが目立ちます。(それでも以前のSATASSDと比べると5倍~6倍と神速ですが…)

特にwrite値が足を引っ張っているようであり、書き込みに少々弱いようです。なお、SSDに関しては本体裏の特殊ネジを開けて背面カバーを外せば換装できるらしいので、後日試してみようと思います。

Antutu 6.0.5

主にモバイルで活用されているAntutuも試してみました。やはり3Dグラフィックが弱いようであり、mobileRyzen3の約半分という結果になりました。

その他はこちらが上回る結果になりましたが、総合スコアでRyzen3に僅かに負ける結果となりました。AntutuはGPU性能を大きく評価するようです。

総合的な判断

ベンチマーク結果や実際の使用感から考えると、最新ゲーム用途としてはオススメできません。そもそもIntelのオンボードグラフィックという時点で無理です。

マインクラフトやストファー、ドラクエXなど過去のゲームは問題なくプレイできます。PUBGやフォートナイト、バトルフィールド、グラセフなどは難しいです。

反面、GPUを大幅に必要としない用途には快適に使用できます。具体的にはネットサーフィン(動画視聴含む)や文書編集、Office利用などなど。Photoshopなど2D画像の編集も問題なくこなせるレベルです。

その他の細かい部分

熱と騒音

NewXPS13(9380)は2つの吸気ファンと2つの排気パイプで内部が構成されています。ノートパソコンの高スペック化が進んでいることもあり、本モデルも熱排気には特に気が使われているようです。

騒音量としては普段使いでは皆無に近い程であり、ベンチ時でもかろうじで聞こえる程度です。正直、ファンが内部に搭載されている感覚は全然無いです。極めて静かな機体だと思います。

お次は高負荷時の表面の温度に関してです。通常時は全く熱を感じない程度の使用感ですが、ベンチ後などはほんのりと暖かくなるようです。(全然触れるし全く気にならないですけどね…)

特にキーボードの3から0あたり周辺が暖かくなります。この位置にはファンと排気パイプが詰まっているので納得ですね。他の場所は特に温度上昇を感じませんでした。

SDカードの読み取り速度

SDカードの読み取り速度はかなり早いです。安PCの中には読み取り30MB/s程度で頭打ちなリーダが使われていたりするのですが、9380は190~200MB/s程度のリード値が出ています。

このレベルの速度のSD(UHS-2)を用意するほうがコストがかかることになりそうです。笑 不便を感じることはないでしょう。

TypeC充電器はPD対応OK

Type-c端子を使った充電に関してはXiaomiノートのような相性問題は無く、PD対応のものであれば何でも充電きるようです。試しに手持ちの1800円で買った29W充電器(Nimaso)を使ってみましたが問題なく充電できました。

しかし、DellPowerManagerのほうから『27W以上の充電器で充電してください』と一応警告が表示されます。推奨されているのは45w程度のようです。

バッテリー持ちは驚異の数値

バッテリーは公表値21時間となっています。『さすがに盛ってるよなぁ…』と購入前は感じていたのですが、そんなこと無かったです。メッチャ持ちます。

100%のフル充電から、この記事をここまで執筆している時間経過を通した時点で『残り16時間59分』と表示が出ています。ヤバイ。動画やサイトを開きながら4時間は作業していたと思うのですが、23%しか減っていません。

筆者の普段使い(ネットサーフィンしながら記事執筆)では15時間程度は持ちそうです。マジで驚異的…。現代のパソコンはここまで電力効率がいいんですか…。

※なお、4k解像度のタッチパネルi7モデルは大幅にバッテリ効率が悪いという話も挙がっていますので、あくまでi5のフルHDモデルの評価だと捉えてください。

自動コントラスト制御はBIOSから調整可能

03/25追記:購入してからめっちゃ悩んでいた項目が解決したので追記します。チカチカするコントラストについて。

このPCには、表示している画面の内容によって適切なコントラストや明るさに画面を調整する自動機能が働いています。全体的に明るい画面では色が飛ぶし、全体的に暗い画面では更に色が暗くなる。

画像加工や編集などをしているとタブを高速に切り替えることになるのですが、この切替のたびにチカチカと色が変わってうっとおしい。なんとかオフにできないものかと試行錯誤してみました。

よくあるのはIntelGraphicsプロパティの機能ですが、これを調整してもダメ。電源オプションの詳細をイジってもダメ。Surface用のレジストリ改変をしてもダメ。アプリを使ってもダメ。

最終的にBIOS画面から入れる『Dynamic Backlight Control』をオフに設定することで解決しました。同現象で悩んでいるユーザーがいたら試してみてください。

XPS13(9380)はノマド用途に最適!

というわけでサクッと実機でこのレビューを書きながら評価してみました。キーボード、タッチパッド共に非常に使いやすいし処理速度も十分すぎるぐらい。画面もほぼ非光沢だから目も疲れず快適。

バッテリーも驚異的に持つし外出先での充電切れを心配する必要もない。まさにノマド用途に抜群に相性がいいノートPCと言えるでしょう。満足度はかなり高いです。

全体的に良い作りであり、内部パーツもそれなりにマトモな物を使っているため激安!という製品ではありません。しかし、12万円出した甲斐はあったように感じる納得のノートPCでした。

デルリアルサイトやヨドバシ等で実機を触ることもできるので、気になった方は一度足を運んでみては如何でしょうか。なお、DELL公式サイトで購入する場合は20%OFFクーポンを配っている時がオススメです。

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この記事のライター

タカハシヤマダ
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ENDSTART編集部メインライター。得意記事は中華ガジェット、PCハードウェア&自作相談、VR全般、スマートフォン、MMOゲームなど。
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