Kingston『UV500/480GB』レビュー:SATA3.0の限界値に近いSSD

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キングストンより発売されているSSD『UV500(480GB)』を入手しましたのでスコアの公表とレビューです。本モデルはmSATAやM2モデルも発売されていますが、今回は通常のSATAモデルのレビューとなります。

※今回はKingston様より本製品をご提供頂きました。大変丁寧な連絡対応ありがとうございます。

外見編:最近のSSDはカッコいい…

筆者が初期の頃に購入したSSDはADATAの64GBモデルだったのですが、いかにも「プラスチックだぜ!オラ!」みたいな感じで”どうせ中に入れるんだし感”の強いSSDが多い時代でした。

ところが最近は内蔵型モデルでもデザインに凝ったモデルが多く、このUV500もなかなかスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

Kingstonお馴染みのモアイ的なロゴも相変わらず。なお、ロゴは印字ではなくしっかりと突起加工があります。突っ込んだら見えなくなるのにとても丁寧…。

ケース全体はアルミ削り出しのようなザラザラした質感。その割に重量は約41gと非常に軽いです。

コネクタ面をアップ。作りとして不便な部分は見当たりません。最小限の構成で至ってシンプルなSSDです。なお薄さは約7mmと薄いモデルです。ノートパソコンへの換装等に向いていると言えるでしょう。

ベンチ報告:CrystalDiskMark

UV500との比較スコア表

UV500 SL308 SP900
Seq R 530.1 546.4 260.1
Seq W 497.1 480.7 67.53
4kib
Q8T8 R
327.4 353.8 39.39
4kib
Q8T8 W
296.2 323.1 66.51
4kib
Q32T1 R
197.2 179.8 49.56
4kib
Q32T1 W
174.3 165.8 47.76
4kib
Q1T1 R
28.61 26.02 16.43
4kib
Q1T1 W
28.61 46.57 48.65

テストソフトウェア CrystalDiskMark 6.0.2
接続;SATA3.0

今回は現状の手持ちにあるSSD3機種と比較してみました。(ADATASP900は約6年前のモデル)UV500の公表値はリード520、ライト500ですが、おおよそ公表値通りの結果となりました。SATA3.0ならこのぐらいで十分でしょう。

SP900(64GB)はリード260ライト67とめっちゃ低い数値が出ています。(0Fillにすると公表値の500ぐらいでる。)俗に言う0Fill詐欺モデルですね。

SK hynixのSL308(250GB 公表値560/480)はUV500とほぼ互角と言ったところでしょうか。この辺りがSATA3.0の限界ラインとも言えるスコアです。最近のモデルはどれもこのぐらいは出ると思います。

ベンチ報告2:AS SSD benchmark

UV500との比較スコア表

UV500 SL308 SP900
Seq R 489.45 500.60 245.18
Seq W 474.15 444.65 46.74
4k R 21.48 20.86 13.10
4k W 28.65 30.71 31.30
4k64 R 293.12 324.55 51.65
4k64 W 255.46 223.51 48.30
ACC R 0.185ms 0.284ms 0.293ms
ACC W 0.131ms 0.240ms 0.363ms
Rスコア 364 395 89
Wスコア 332 299 84
総合スコア 887 899 215

テストソフトウェア AS SSD benchmark 2.0.6
接続;SATA3.0

スコア値が表示されるベントマークソフトも試してみました。SP900はスコア215と論外ですが、UV500はスコア887、SL308はスコア899と大体同じぐらいの数値になりました。なお、ACCTIME(512ランダム)は圧倒的にUV500が早いです。

また、SL308が総合リードスコア395ライトスコア299とやや書き込みが弱いことが結果として出ていますが、UV500はリード364ライト332とバランスが良い結果となりました。

基本的にUV500とSL308は若干のスコア優劣があるものの、体感差ではほとんど感じられない程度だと思います。

UV500はスケルトンPCなどの用途に向いているかも

今回はKingston UV500/480GBのスコア比較記事となりました。基本的にSATA3.0接続タイプのSSD速度は頭打ちとなっており新品なら大体このぐらいの数値となります。

各メーカーそれを理解しているようであり、私がSL308を買った時は『メタルギアコラボ:ステンレスマグ』なんてものが付属していて笑いました。駄菓子のオマケかよ。(なお我が家で活躍している模様)

値段も各メーカー大体同じぐらい(500GBなら8000~10000円ぐらい)です。筆者がSL308(240GB)を買った時は9000円もしたのに…。2年で約半額以下ですね。

UV500は値段こそ激安!というわけではないものの、見た目はかなりカッコいいので背面がアクリルボードの”見せる系クリアPC”には抜群に相性が良いと言えるでしょう。

UV500/480GBの詳細スペック表容量:480GB
タイプ:3DTLC
コントローラ:Marvell 88SS1074 Controller
消費電力:平均 0.5W 読み取り時 1.17W 書き込み時 2.32W
サイズ:2.5インチ
インターフェース:SATA3 6.0G 下位互換あり
MTBF(故障時間):100万時間
書き込み限界: 200TB(480GBモデルの場合)
設置:内蔵タイプ
厚さ:7mm
速度:読み込み520mb/s 書き込み500mb/s
保証:5年保証、無料サポート
メーカー公式:https://www.kingston.com/jp/ssd/consumer/suv500
購入先:Amazonなど https://amzn.to/2IOViVw

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