自作PC初心者に伝えたい!作る上でのパーツ選びについて:過去の質問総集編

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当サイトでは今まで『高コスパ&ハイスペックな自作PCを作る!お勧めの見積もり』などの記事を連載してきましたが、2016年から続く連載において、初心者ユーザーからたくさんの質問を頂きました。

特に最近は質問数が増えてきており、全部にお答えすることも難しくなってきました…。そこで今回は特に多かった質問や、ユーザーの考え方の傾向で気になったことなどを纏めてみることにしました。

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そのスペックは本当に必要か?今のPCは大抵動くぞ

初の自作PCを行うユーザーの多くに言えることが「いやいや、そのスペック要らねーだろ!」というようなオーバースペックをやたら積みたがるということです。

水冷、高級コンデンサマザー、GTX1080Ti、corei7、メモリ32GBなどなど…。「貴方の用途では絶対有り余るわ!!」というようなモノを、さも”必須”だと考えている人が本当に多いのです。

もちろん「予算がナンボでもあるので、積めるだけ積みたいんじゃ!」という方はこの記事は全く参考しなくてもいいのですが…。自作をする人は「できるだけ安く」ということも多くの場合は考えていると思います。

では、具体的に何がどう要らないのか?そして本当に必要なのは何なのか。今までサイト内で取り扱った多くの相談者様の疑問などを元に考えてみました。

 これらの原因は”より高価なものを買ってほしい”という販売側の思いが影響しているとは思うのですが…。無理に皆が言っているような”ハイスペック”にする必要がない場面も多いと私は考えています。

3Dゲームをしたい(VR除く)

最新の3Dゲームをしたい人向け。フォートナイト、PUBG、黒い砂漠(MMO全般)、シミュレーターなどなど…。3Dのモデルを動かすアプリケーションはこの部類です。

この場合に必要になってくるのがGPU、その次にCPUです。ここを最重要視して構成を組んで下さい。特にGPUはGTX1060程度を積んでおくとエクセレント。これでほぼ全ての3Dモノは”めちゃくちゃ快適”に動きます。

ちなみに、GTX1050Ti程度でも”めっちゃ快適”ぐらいには動きます。4k画質の解像度にすると流石にキツイのかもしれませんが、そんなモニターでプレイする人はまだまだ少ないでしょう。フルHDでプレイすると考えたら、GTX1050でもいいぐらい。

CPUはGPUほど重要ではないのでi5 8000番代で十分。現在のCPU性能は非常に優秀ですので、無理にi7を選択する必要はありません。安くて問題無いのなら、それが一番です。

メモリは16GBあれば安心でしょう。一部のMMORPGなどは大量のマップを読み込む「オープンワールド型」であることがあるので、16GBは必要な場合があります。

優先順位 3dゲーム編GPU>>CPU>>メモリ

VR機器を買ってVRゲームをプレイしたい

これが一番スペック的にお金が掛かります。基本的には「3Dゲームに必要なスペックとは別物」と考えて下さい。別次元の構成が必要です。GTX1060は必須。最新のVRゲームをフルカバーしたいなら1070は欲しい。

更に、VIVEPRO等の高解像度モデル(現状手に入る家庭用最高性能)を使いたいという場合はGTX1080以上は買っていただきたいです。とにかく要求されるGPUのレベルが高い。

CPUに関しては第4世代のi7などでもある程度対応可能。7世代以降のi7を積んでおけば不満はないでしょう。8世代i5でもいいぐらい。とにかくGPUにお金をかけてください。

メモリも16GBで十分です。32GB必要になるタイミングはありませんが、16GBを推奨しているゲームは幾つかあるので、これだけあれば安心です。

優先順位 VRゲーム編GPU>>>>>CPU>>>>メモリ>ストレージ

高度な動画編集をしたい

YouTubeに動画を投稿してみたかったり、エンコードや複合するファイルを高速で管理したい人向けの構成です。動画編集という作業をするにあたって一番気にして欲しいのはストレージのアクセス速度です。

どんなCPUやGPUを積んでいても、書き込み、読み込みが遅いせいで編集はカクカク…。というのはよくある話。正直、初自作をするユーザーはSSDやHDDの容量しかみていないイメージ。

そうではなく、アクセス速度を気にして欲しい。SSDでもM.2 2280モデルの中の高速モデルにするとか。編集の快適さが劇的に変化します。

その上で、ある程度のCPU(i5 8000番代、Ryzen2600)やGPU(GTX1050~1060)などを選択すれば良いと思います。メモリは16GBも積んでおけば余るでしょう。8GBでも問題ないパターンも多いです。

※「とにかくエンコード時間を1秒でも縮めたいんだよ!!」という人はi7やRyzen2700Xなどにするほうが良いかも。その分値段は上がります。

優先順位 動画編集編高速なSSD>CPU>メモリ>>GPU

軽い3D、2Dゲームや文書作成、ネットサーフィンなど

レポートを書きたい、Office操作をしたい、ブラウザゲームをしたい、マインクラフト(改造なし)やYOUTUBE,ニコニコ動画をフルHD視聴したいなどの用途の場合は、上記で紹介したスペックより遥かに低いスペックで間に合います。

CPUはRyzen2200g程度でオーバースペック。Intelなら最新のi3で十分です。GPUは導入無しでOK。最近のチップセットGPUは非常に優秀ですので、上記処理なら問題なく動作します。特に不満は感じないでしょう。

メモリは4GBもあれば満足。8GBだとオーバースペック気味といったところでしょうか。この目的においてはメモリ量は全然必要ないです。ストレージ容量はお好みですが、128GBSSD+2TBHDD程度積んでおけば余りまくるのではないでしょうか。

「とりあえずハイスペックで組んでみたけど、後から考えたら活用するような場面が無かった…」という話は界隈でもよく耳にする話ですので、本当に必要かどうかゆっくり考えてみてください。

優先順位 日常利用編CPU>メモリ>ストレージ

初心者は”冷却”を過度に気にしすぎる

筆者が受けた質問の中で特に多かったモノが「3Dゲームをするので水冷を考えています」だとか「PUBGをプレイするのでオススメの冷却装置を教えてください」などなど…。

確かに10年以上前のCore2Duoだとか。AthlonX2だとかの世代はcpuやノースブリッジなどの発熱が以上に高く、熱暴走でpcが落ちるような場面もありました。筆者もこの時代を経験してきた一人です。

あの頃は追加で冷却装置を買うのは当たり前だったし、そうしないと発熱がえらいことになっていたのです。しかし現代のcpuで本当にそれが必要なのか?という話。簡易的ですが性能差を纏めてみました。

■十数年前
Athlon X2 Dual-Core 6000+ TDP89W スコア1603
Intel Core2 Duo E8600 TDP65W スコア2408
■現代
Intel Core i7-8700 @ 3.20GHz TDP65W スコア15205
AMD Ryzen 7 2700 TDP65W スコア15069

こんな感じ。物によっては約10倍のスコア差があるのです。その上で発熱量の基準となるTDPはほぼ据え置き。同じ65Wというわけです。如何に低発熱で高性能な動きができるようになったかわかるでしょうか。

「でも、10年経ってOSなんかも要求スペック上がってるんでしょ?トントンじゃん」と思うかもしれません。しかしこれが違うのです。Windows7→8.1は寧ろ要求スペックが低下、動作は劇的に軽くなっています。

同じ発熱量で10倍も処理できるワケですから、同じ動作をさせた結果も”発熱が少なくなる”というワケ。現代のCPUは低発熱でハイスペックです。この状況で本当に”水冷”が必要なのか?

TDP89Wでも空冷で十分、65Wなら尚更

筆者は先程紹介したAthlon X2 Dual-Core 6000+ 89Wを使っていましたが、空冷で使用していました。それでも熱暴走なんかすることはなかったです。わざわざ初心者が水冷を導入して、液漏れのトラブルを抱える必要はないと思います。10倍も省電力なんだから、空冷で十分。

また、3Dゲームをするから冷却装置を~、というユーザーに対しても「リテールクーラーで十分」とアドバイスしています。そりゃあクソでかい冷却装置を買えばCPU温度自体は下がるんでしょうが、そんなに冷やす必要ないです。

そもそもCPUは120度までは動いていると言われる半永久的な半導体デバイスです。40度や50度で慌てるモノじゃないです。更に、3Dゲーム用途なのであればCPU冷却よりGPUの冷却を気にしてほしい。

とはいってもグラボを追加で冷却させることは難しいから、なるべく大きいPCケースを買うとか、排気ファンを高回転にするとか、そっちに意識を向けてほしい。PC内のエアフロー改善を行うほうがよっぽど効果アリです。

という訳で、事あるごとにCPUの冷却を過度に気にするユーザーには”そんなことよりデカイケースを買え。とアドバイスしておきます。もう一つ言うと、ATX対応以上のケースであれば問題なし。冷却に無理にお金かけなくて良いです。

 20年は使いたい!だとか、40度の室内で使用したい!だとかは例外です。そもそもそんな高温下でPCは起動しないで欲しい…。夏場は素直にエアコンを入れましょう。

メモリ気にしすぎ!!足せばええやないか!!

これも質問あるあるなのですが「友人がメモリ16GB積めというのですが、本当に8GBでいいのですか?」という質問。なら16GB積んだらええやん…という話。

正直この質問が一番多い。めっちゃ多い。友人がどれだけPCを触ってきたユーザーなのか知りませんが、私は内蔵HDDの容量が450MB、メモリ16MBの機体からPCパーツを触っています。時代の変遷を踏まえて記事上でアドバイスしているワケです。

現代はメモリが有り余っている時代だと思うのです。絶対必要ない場面でも「とりあえず16GB積んどけよ、必須だよ?」という人がマジで多い。ただでさえ今は値段が高いのに、必要ないモノ積んでどないするねんと…。

とはいえ、どこの誰かも分からない記事作成者の意見より友人の意見を聞きたい気持ちも分かるので、”ほなら友人に従えばええやん…”という話。なぜ私に念を押して質問するのか。

動かしてみて、動作が不満だったら足せばいいのです。8GB一枚差しで構成して組んで、起動したゲームがカクカクするわー、となってから足せばええやん…。挿すだけやで…。

追加で挿したところで改善することは少ないかと思いますが…。ちなみに筆者のVR利用しているPCはメモリ8GBです。特に不満なし。当サイトの記事を漁ってもらえば、どんなゲームをしているかわかるかと思います。

まとめ:失敗も自作PCあるある、気にせず組んでみろ!

どの質問にも総じて言えることですが「みんなパーツひとつひとつに心配になりすぎ!!」ということ。初めてなんだから失敗して当たり前です。自作界隈だって新興というわけではないし、イチから全部理解して組むなんて無理です。

色んなことで失敗してしまうことも多々あります。買ってみたら規格が違った!とか、思ったよりケース小さい!手が入らねぇ!とか。

そんなときのために返品ができる店舗、サイトで買うようにしましょう。Amazonなどで購入すれば返品も楽です。ユーザー都合でも大丈夫。(マケプレは拗れることも多いので出品者はしっかり確認してください、Amazonが売っていることを確認すること。)

そんな試行錯誤も含めて楽しんでください。私の紹介した構成通りに組んでもいいし、友人にアドバイスをもらって改良してもいいです。結局動かしてみないと自分自身が満足できるかはわからないのです。

FPS60で満足できる人もいれば、FPS90ないとカクカクだ!!という人もいるかもしれません。FPS30で良い人もいます。人それぞれなのです。更にここに解像度の調整が入ります。

実際に組んでみて「ここが不満なんだ」とか「この場面でかくつく」とかがあれば質問してください。貴方のスペックに何が足りないのか、一緒に考えます。

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ハイスペック自作PCを10万円以内の予算で構成して、その見積もりをまとめる毎年恒例の企画です。今回で3年目となります。Corei7最新版やGTXグラボ、3TBディスク、80+電源などを積んだ上で、予算を10万円以下に抑えた構成をまとめています。
中古パーツを用いて、予算1万円以下で作れる激安自作PCの構成を紹介しています。『3Dゲームが動く』『ブラウジングも快適』『+1千円でメモリ8GB』などの贅沢な仕様で1万円を目指します。なお構成パーツには、モニター、入力装置等は含まれていません。
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