以前に『ドンキの爆安ノートパソコン 19800円』のレビュー記事を書きましたが、実際のところネットで買えるものや店頭で買えるもので本当に最高のコスパを持っているものはどれなの?というコーナーです。
今回は、国内ネット販売、店頭販売、海外輸入品など、ありとあらゆる側面から『新品で3万円以下』の格安ノートパソコンを探して、その比較をしてみました。(時期によっては、販売が終了している可能性があります。)
ドンキの2万円ノートPC『無我 ストイックPC』
購入方法:ドン・キホーテ店頭で販売(5000台限定)
CPU:Atom X5 z8350 (価格コムスコア 1316)
メモリ:2GB
画面:14.1インチIPS液晶 フルHD
ストレージ:32GB eMMC
筆者も発売日当日に買った、国内の格安ノートPC界にメスを入れた19800円マシンです。14.1インチの迫力あるIPSモニタに20mmまで薄くしたカッコイイデザインが魅力です。重さも1.2kgと重すぎず丁度よい。バッテリーもしっかり10000mAh搭載しています。
『りんごシールを貼ればMacBookに見える』とのレビューが上がるなど、アップル社のパクリPCであるイメージも強めなノートPCですが、そのコストパフォーマンスはホンモノ。発売前はネットニュースでも話題に上がりました。
基本的な性能は『その辺のWindowsタブレットPCぐらい』ですが、コアな使い方をしないユーザーであれば満足のいくスペック。動画再生や軽いゲーム、記事作成、プレゼン資料作成などであれば問題ありません。
何より『3万円以下』という縛りで紹介しているのに、約2万円の値段だということです。この安さで一通りのPC作業がこなせてしまうのは素晴らしい。今までスマホで頑張ってきたユーザーでもお小遣いで手が出せそうな値段設定です。
なお、製造メーカーはドン・キホーテというわけではなく、企画が『ドン・キホーテ』製造は『KEIAN』です。KEIAN(恵安)は以前から格安タブレットやPCパーツ(電源など)を作っている有名なメーカーです。自作PC界では殆どの人が知っているハズ。
他の3万以下ノートPCと比べたデメリットを言うとすれば、タッチパッド性能が悪いという点が挙げられます。これは実際に使用したレビューで詳細を確認していただければと思いますが、なかなかの反応の悪さです。細かい作業には向いていません。素直にマウスを使うほうが良いでしょう。
あとは、ストレージ量が32GBしかないということでしょうか。microSDカード64GBは必須です。購入の際は本体と合わせて買いましょう。確実に空き容量が不足します。
購入方法としては、ドン・キホーテ実店舗での購入限定となります。お手軽にネットで注文!などはできないので注意です。この辺は少々不便なところ。また、お店に行っても倉庫に置いてあるパターンがあるので店員さんに在庫を聞いてみましょう。なお、発売前には店頭予約ができたようです。
- 19800円という破格の安さ
- 限定5000台なので入手に難あり
- タッチパッド、ストレージは厳しい
『Jumper EZbook 3 Pro』海外輸入専用のマニアックPC
購入方法:海外サイトから輸入
CPU:Intel Celeron N3450 (価格コムスコア 1795)
メモリ:6GB
画面:13.3インチIPS フルHD
ストレージ:64GB eMMC
最近、ちまたで話題になっている中国系格安ノートパソコンです。3万円を切る値段帯では異常なスペックを持っています。中でも突出して目立っているのが『メモリ6GB』の表記。5万円のノートパソコンでも滅多に見かけない大容量です。
メモリ以外のスペックを考えると『6GB使うタイミングがあるのか・・・・?』と疑問を感じてしまいますが、この容量搭載の背景としては『中国の数字絶対主義』が関係していると思われます。要は数字がデカイほど良いパソコンだと思っている人が多いのです。
有名な中国スマホメーカーのXiaomiの最新スマホであるmi6も、スマホでは絶対に使い切るタイミングがないであろう『メモリ6GB』を搭載しています。多少メモリの質を落としてでも、容量を搭載したほうが売れるのでしょう。
このような流れを受けて3万以下でメモリ6GBを搭載している『Jumper EZbook 3 Pro』ですが、インパクトは抜群であり、日本でも結構レビュー記事が上がっています。そして更に注目してもらいたいポイントは『メモリ以外も結構イイ』ということです。
CPUはN3450を搭載。これは3万以下ノート界では最高峰と言えるスペックのCPUです。ドンキPCより確実に性能はいい。ストレージも2倍の64GBを搭載。あらゆる面でドンキを上回っています。値段がちょっと上がりますが、それでもお釣りが来るレベルのお得PCです。
問題は『日本で売っていない』ということです。中国から仕入れる必要がありますし、専門のサイトがあるとはいえ、英語での住所入力、届くまでの保証面での問題など、色々な障害があります。これは普段海外サイトで買い物をしない人にとっては致命的な欠点。
更に、届いた商品が英語パッケージであることもあるので、日本語化する方法などを知っている、または慣れている人でないと対処が難しい。これからはじめてのノートパソコンを買う!なんて人には気が遠くなる作業です。
このような障害を乗り越えられる人だけが快適に使える『マニアックな格安PC』と言えるでしょう。一度使えるようにさえしてしまえば、間違いなくNo1のコストパフォーマンスGOODなPCです。
- 3万円ぐらいで買える中華PC
- コストパフォーマンスは現状最強
- 輸入必須であり入手が難しい
追記:ちょっとお金を出せば、国内でも買うことができるようです。↓
比較的買いやすいモデル『ASUS VivoBook E203NA』
購入方法:各種家電量販店 ネットショップなど多数
CPU:Intel Celeron N3350(価格コムスコア 1128)
メモリ:2GB
画面:11.6インチ
ストレージ:32GB eMMC
恐らく、今回紹介したPCの中では一番買いやすい格安ノートパソコンです。一般的な家電量販店で販売されていますし、各種ネットショップでもポイント付きで購入できます。店頭で探したり、海外から輸入したりするのが面倒くさい人はコレでしょう。
メーカーはASUS。格安系で幅広い展開をしている台湾のメーカーです。もちろんミドルスペック~のノートPCも販売しています。元々はマザーボードなどPCパーツの開発・販売をメインにしていた信頼のおけるメーカーです。
スペックとしては、正直あまり良くありません。ドンキのPCよりほんの少し落ちるといったイメージでしょうか。液晶面は大幅に性能ダウンです。利点としては、11.6インチで非常にコンパクトということです。小さなカバンにもスッポリ入るスマートデザイン。
最安値も少々ドンキPCに負けています。こうやってみると良いところが全然ないPCと思えてしまいますが、ドンキノートが『5000台の限定販売』であることを忘れてはいけません。その時だけ手に入る限定ノートには負けてしまいますが、一般的にいつでも入手できる国内パソコン界ではかなり安い部類です。
感覚としては、筆者が以前にレビューしたE200HAに非常に近いスペックであるのでほぼ同等の使用感が見込めるかと思います。文書作成、ブログ作業、ブラウザゲーム、動画視聴等には問題なく使えるスペックはあるということです。
これらの使用目的でPCを探している方には、入手も非常に楽でお買い得な選択肢となるでしょう。なお、ドンキPCと同じくSDカードの追加購入は必須です。必ず買うようにしましょう。
- いつでも買える国内パソコンではかなり安い部類
- 動画見て記事書くぐらいであれば問題なし
- ストレージは少ない、SDカードは買おう
まとめ 結局どれがいい?
如何だったでしょうか。それぞれに利点がありますのでここで纏めたいと思います。
Jumper EZbook 3 Pro:中国輸入限定 コスパ最強だが海外輸入に慣れている人向け
ASUS VivoBook E203NA:入手が一番ラク スペックは平凡だがとにかく安い
といった形になります。個人的に『Jumper EZbook 3 Pro』はかなり面白いです。ノートパソコンをある程度使ってきたユーザーであれば、これを機会に海外輸入にチャレンジしてみても良いかもしれません。
※3万円をちょっと超えてもいいなら『ビックカメラの3万円ノートPC』がメモリも4GBあって面白いです。『メモリだけがネックなんだ・・・』という場合はドンキノートに+1万円で上記機種を選ぶという選択肢もあります。
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