夏の陣!Ryzenのバカ売れと在庫枯渇とメモリの価格高騰は今後どうなる

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パソコン ハードウェア
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今年の夏の自作パソコン業界は、新世代Ryzenのバカ売れにメモリ価格の高騰など目まぐるしいイベントが盛りだくさんです。正直ここまで売れるとは思ってなかったし、ここまでメモリが高騰するとも思っていませんでした。

今回は備忘録も兼ねてこの夏の急激な市場変化について整理しました。

新世代Ryzenは絶好調!

7月に発売されたRyzenの新世代は売れに売れており、CPU単体の売上(シェア)も完全に逆転しています。正確にいうと逆転したタイミングは6月24日であり、発売前なのも驚きのポイントです。

引用先→ https://www.bcnretail.com/market/detail/20190703_126041.html

現在AMDは68.6%までシェアを伸ばしており、この流れに乗った新規ユーザーが更にシェアを引き離すことが予想されます。intelは未だに14nmプロセスでの生産体制であり、暫くこの流れは止められないでしょう。

正直なところ、13年ほど前のAthlon64 x2などの時代からAMDで自作をしてきた愛好家としては、現在の状況に非常にワクワクしています。

上位モデルは軒並み売り切れ状態

2019年8月現在、上位モデルの3900Xや3800Xは軒並み売り切れ状態となっており世界的に品薄な状況が続いています。売れすぎた、と言って良い状態でしょう。米Amazonなどでも釣り上げられた価格が目立ちます。

一方、3700Xなどは当初から売れることが予想されていた為かコンスタントに入荷があるようです。といっても需要に追いついていないので50個入荷しても1時間で売り切れるような状況が続いています。

ツクモネットや店舗では50個の大量入荷やインポート品などを販売しましたが、いずれも直ぐに売り切れる自体です。

完成品PCでも需要は増していく見通し

CPU単体の売上情勢は上記のような状態になっていますが、組み込み型の完成品PCの市場においても変化が起こりそうです。

AMD CPUが量販店市場でシェア68.6%
【お詫びと訂正】初出時、AMD CPU搭載PCが量販店市場で68.6%のシェアを獲得という内容で掲載しておりましたが、データに取り違えがあり...

レノボやNECを率いているデビットベネット氏の元、AMDCPUを搭載したノートPCなどを更に増やす可能性が示唆されています。元々レノボなどは率先してAMDCPUを搭載していたメーカーですが、今後更に比率を上げることになりそうです。

これには現在の社長であるベネット氏が元AMD出身であることも関与していると言われています。

元々intelには採用CPUを制限するような契約もあるのですが、今回の動きでこのようなデメリットを取っ払ってAMDを採用する企業が増えると良いですね。

メモリの急激な価格高騰が進む…

AMDCPUが売れに売れている一方、メモリは品薄化が進んでいます。3200MHz~3600MHzのOCメモリが枯渇気味な状況に加えて全体的に価格も急高騰しています。

引用先→ http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakharov/research/graph.html

半導体の急激な需要増によって2016年代から価格高騰していたメモリもようやく元の水準に戻ってきていた矢先にコレです。ビックリするぐらい急な高騰値です。なぜ予測できなかったのか…。

7月前半に秋葉原に訪れた時には2666MHzの8GBで2399円とかだったのに、現在は4000円出してようやく買えるぐらいです。あまりに急な出来事で正直驚いています。

そもそも、よくよく考えれば2016年のほうが安いっていう状況自体もおかしいのですが…。

この価格高騰は現在の世界的な貿易情勢の悪化が原因とされているので、早期解決は難しいかもしれません。

この事態と同様にSSDの価格も上る見通しになっているので、メモリとSSDは早めに揃えておいたほうが良いでしょう。技術の進歩、時間経過によって製品が安くなる世界であってほしいものです。

自作パソコン業界は今後どうなるのか

筆者も長いこと自作PCの業界に携わってきましたが、このジャンルも段々廃れていっている用に感じます。

各家庭でもパソコンを所持している環境は少なくなってきており、両親もスマホしか使わないような世帯も多いようです。こんな中でプログラミング教育をはじめて何になるのか…。

僕たちが親元にいた学生時代の頃は、コンピュータという世界と繋がる魔法のようなアイテムに憧れて知識を学び、オンラインゲームやチャットに触れてネットコニュニケーションを学びました。

今やその代替品としてスマートフォンがある以上、コンピュータに興味を持って「自分のパソコンを作りたい!」と進む若年層が生まれづらいのは当たり前というか、時代の流れです。

元々ニッチなジャンルの趣味だった上に、更に現代ではこんな状況です。界隈には古めかしいオッサンしか残っていません。

筆者は少しでも状況を改善したく、自作PC構成の無料相談を行っていますが、なかなか流れは芳しくありません。せめてもう少し、若年層でも手が出せる価格に下がってほしいなと思う次第です。

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