2019年後期現在、このブログは20万PV/月程度ですが、他のサイトPVを合計すると100万PV/月程度あります。3月のコアアップデートである程度影響を受けたものの、段々と『どの記事が伸びるのか』が解ってきました。
先に結論を言うと『毎日1記事更新のSEOは時代遅れ』です。この点を主軸に本当の最新版ブログアクセスアップについて解説します。
今までのブログアクセスアップSEOはもう古い
既に知っている人も多いかと思いますが、数年間に渡って億単位のアクセスがあったブロガーやサイト運営者は、2019年3月のGoogle検索のシステムアップデートで軒並み死んでいます。
アドセンス終了したので撤退します。完全に死んだ。もうアフィリエイト作業は今後一切やりません。てかもうやる気でません。もうやってられません。残った貯金で細々と生きていくことにします。こんな自分でも億の資産を作れた。アドセンスに感謝。そしてさようなら。
— RPG (@rpg_affi) April 25, 2019
あの有名なイケハヤさんでさえ「ブログアフィはもうだめ、引退したほうがいい」と意見するぐらいの状況といえば分かりやすいでしょうか。それぐらいトップのプレイヤーも皆落ち込んでいるのです。
つまり、2019年3月以前に書かれた記事のアクセスアップ方法はもう古いのです。
だって億プレイヤーがダメになるような方法ですよ。丸ごと鵜呑みにすれば同じ流れを辿ります。
ではどうするか?私も考えましたし、色々試しました。ここで、3月から見てきた『伸びるサイト』と『伸びないサイト』の話をしましょう。
伸びるブログ:権威性と収益性
現在、3月以降で大幅にアクセスを伸ばしているサイトの傾向は以下の2つです。
・全く収益性のない完全趣味サイト
一つずつ解説していきます。
まずは企業単位の大きなサイトが挙げられます。これが権威性の高いサイト。関連企業の被リンクもたくさんあるし、横のつながりも強い。
2013年以降、このようなサイトは個人サイトのパワーに負けている傾向が強かったのですが、今回のアップデートで元に戻っているような印象です。
もう一つは収益性の全く無い(つまり広告などが皆無)サイトです。完全に趣味でやっていて稼ごうとする意思が皆無な個人サイト。これもアクセスを伸ばしています。
この2つに関してはマナブログさんをはじめ、様々なブロガーが一致した見解を述べています。
伸びないブログはその逆:目先の利益を捨てろ!
伸びるサイトが『権威性』や『収益性が皆無』ならば、伸びないサイトはその逆と考えれば良いです。以下のような感じ。
・収益性を主軸に置いたサイト
ここでいう収益性とは「お仕事依頼お待ちしています」と書かない!とか、そういう意味ではありません。
『記事ごとにAmazonリンク貼ってる』だとか『ASPの案件みて記事を書く』だとか『アドセンス盛り盛り』だとか、そういうことです。現在は、アクセスも伸びてないのに目先の利益で動かないことが重要になってきました。
ハッキリ言わせてもらうと「アクセスが伸びるまでは広告貼らないほうが良いと思う」と言っているのです。
少しでも趣味サイトに近づける最もお手軽な方法です。でも「みんなやりたくない」のです。
ここがポイント。誰もやらないからチャンスなのです。伸びてから少しずつ検証しながら、ゆっくり広告を増やせば良いのです。
権威性に関してはスタートラインが個人ということもあり、これに近づけることは非常に難しいです。この分野はサイトが大きくなってからの後回しにして「ビジネス要素皆無の個人サイト」をまず目指してください。
実際の記事の書き方:これを頭に入れるだけでOK
「個人の趣味ブログを目指せ!」という解説は終わりました。次は実際にどう書けば良いのか、に関してです。わかりやすく纏めると以下の通りになります。
これから→時間をかけてもいいから最強の記事を作れ
この結論に達した理由も実際の結果、検証からくるものです。参考までに当サイトのアクセスランキング(サイトバー、もしくは記事下)を参照して頂ければと思います。
上位をキープしているのモノは内容が非常に濃く、当サイト内でもダントツで読み応えがある記事ばかりです。
ではどうやって最強の記事を作るのか。これは今までよりシンプルになりました。以下項で解説します。
自分が書けるキーワードを探す
俗に言うキーワード選定というやつです。やることは基本に忠実に「自分が戦えるキーワードでライバルを探す」でOKです。
MOZやキーワードプランナーの使い方がイマイチ分からない方はシークレットモードでGoogle検索するだけでもOK。自分が書きたい記事のライバルを探しましょう。
なおMOZなどキーワード選定の解説は以下のページが分かりやすいです。
参考:SEOキーワード分析ツールMOZ keyword Explorerの使い方
検索の上位に君臨するトップ3のページを徹底的に研究してください。そして、この3つのサイトより確実に分かりやすく、役に立つページが作れるのか、よく考えてください。
※できればスマートフォンで上位サイトを確認してください。これについての理由は後述しています。
もし、上位サイトより素晴らしい記事を書ける自信が無いのならば、違うキーワード、違うジャンルで勝負すれば良いです。ここに時間をかけてください。とにかく自分が自信を持って書ける場所を探してください。
はじめのうちはやっと決まったキーワードが「めっちゃマイナーなワード」だったり、「クソ長い検索文」だったりしますが、それで良いんです。とにかく自信を持って最後までやり切れるものを見つけましょう。
内容は結論から先に書く
実際にキーワードが決まったら、そのキーワードで検索した人間が『何を求めているのか』を考えて、求めている内容から順番に書きましょう。
結論から先に書いてしまっても良いです。間違っても文字数や滞在時間を伸ばすために結論を最後にして、序盤に『そもそも◯◯って何?』とか『◯◯の歴史』とかは書かないでください。
その文字数稼ぎ、滞在時間稼ぎがブラウザバックの原因になります。必ず必要な情報から書いてください。蛇足な情報は後に書けば良いのです。
また、レイアウトや画像なども後から付ければいいのでまずは文字を書いてください。書いている途中に『※ここに◯◯の画像を入れる』とか分かりやすくしておけばOK。
この項目が『わかりやすさ』や『見やすさ』に直結するので絶対に大事にしてください。
文字だけにしない:色変、画像、表を盛り込む
当サイトは無料でアクセスアップ相談も受け付けていますが「しっかり文字数も書いているのにアクセスが伸びません」と相談を頂く機会も多いです。
そんなサイトの大抵は文字のみで記事を構成していることが非常に多いです。キャッチのTOP画像以外の画像が無い。
ニュースメディアのように1000字程度で速報を流すだけなら文字の装飾や画像は必要ないかもしれませんが、今伸びているのは膨大なコンテンツを1ページに盛り込んだ記事です。
そんな記事が「色なし」で「表や写真もなし」では読み手も読む気を無くすでしょう。小説とは違うのです。
技術を学ぶ時間を作ってでも、画像や表などのをレイアウトを盛り込んでください。文字を書き終わってから、全体の読みさすさのバランスを調整する時間に膨大な時間を使ってください。
次に解説するスマートフォンレイアウトも連続して参考にしてください。なお、細かいサブタイトル指定や文法のコツについては私の過去記事を参考にしてください。
スマートフォンで確認しながら書く
現在の端末別アクセスはパソコン2割スマホ7割タブレット1割が基本です。(プログラミングサイトなど一部例外もあり)当サイトも大体このぐらい。そのスマホの内訳も大半がiPhoneです。
つまり、iPhoneで快適に見られるように最適化するのが一番大事です。
PCやAndroidはその次でいい。PCで文字やレイアウトを確認する暇があるならiPhoneで確認してください。iPhoneで読み難いページは論外です。
iPhoneが手元に無いなら購入することを強くオススメします。私は8000円で中古の画面割れiPhoneを購入しました。現在の横幅内部解像度はiPhone6~XSまで同じですので安いもので大丈夫です。
どうしても買えない場合はscreenflyを使えば擬似的に再現することは可能です。(ある程度レイアウトはずれるのでやはり実機が良いですが…)
参考;screenfly 表示確認ツール
1ヶ月かかっても良い、日数は気にせず書く
「もうこのぐらいでいいかな…」と早く公開したくなったり「全然書く内容なかった…」となって諦めてそのまま投稿してしまうケースは非常に多いです。これは非常に勿体無い。
即効性のあるニュースを公開するのであればスピードは大事ですが、安定してアクセスがあるロングライフ記事を目指すのであればゆっくり丁寧に時間をかけて完成させるほうが絶対に良いです。
特に、今目指している記事は「権威性の高い企業の1ページ」や「圧倒的なコンテンツ量の個人サイトの1ページ」を越えるモノということを忘れないでください。
「たいして内容無いし、他のサイトの解説の文字変えただけだけど、上位に入った!やったぜ!」なんてミラクルが起こる時代は終わったんです。現実を見てください。
『企業サイトや書き慣れた個人サイトより充実したページを作る』この行動は最初は絶対に時間がかかります。それもかなり膨大な時間が。
レイアウトも1から勉強しないといけないし、表や画像を作る時間もメチャクチャ必要になる。
焦らず、絶対に勝てるページをゆっくり作ってください。これが貴方の初めの資産になります。
勝てるまで追加修正し続ける
もし、未熟なままでどうしても我慢できなくて記事を公開してしまったとしても、まだ諦めないでください。追加修正も立派なアクセスアップ術です。
ブログを運営しているとどうしても新しい記事や新規の内容に手を出したくなります。だって前に絞り出して書いた内容をまた考え直す作業はしんどいですからね。皆やりたがりません。
だからチャンスなんです。
修正して、修正して、内容を追加して、より見やすくして、日々1つの記事を育てていけば、自ずと順位というものは上がってきます。修正してすぐには上がりませんが、1ヶ月後、2ヶ月後に明らかに効果が出るものです。
正直、新しい記事を投稿して「当たらねーなー」と言っているぐらいなら前の記事を小まめに修正して「諦めない」ほうが絶対に結果がでます。しんどいですけどね。
当サイトの上位アクセスページも何年にも渡って何十回と修正、追加しているページが多いです。地味な作業であり、皆が嫌がる作業ですが、そこに価値があります。
『絶対に勝てる記事』を作った後にすること
絶対に上位ページに勝てる記事を1つ作れた後はサイト全体のケアをしていきます。
といっても、この段階で一つのパワー記事を作れる力がある状態に育っているのでここから先は楽勝です。
逆に言うと絶対的に他の競合に勝てる、または勝っている記事が作れないブロガーは現代のアクセスアップ戦争には絶対に勝てません。断言しておきます。
関連する中堅記事を書く
ここではじめて『それなりの記事』を書く機会が与えられます。コアになる最強記事が出来上がっている状態で、それに続く記事を書くワケです。関連したコンテンツ群はSEO的にも良い評価を得られやすいです。
検索でコア記事にたどり着いたユーザーに次の記事へ飛んでもらうチャンスを作るワケですね。これも重要な施策です。
逆にいうと全然関連性が無い記事パラパラと書いているサイトは弱いということです。
何度もいいますが、順番はコア記事→中堅記事です。間違ってもコンテンツ要素の薄い記事でサイトを構成しないようにしてください。
SNSで拡散する
SNSで拡散することはのちの『権威性』の上昇に繋がります。サイト、もしくは運営者個人の知名度が上がるということです。
コア記事が無い初期にtwitterをはじめても大した効果は無いでしょう。誰でも書ける内容だらけの一般的なブロガーなんて幾らでも存在します。
もちろん、ツイートをバズらせることを特技とした人ならこの限りではありませんが。基本的には『圧倒的に最強な1記事を書いた人』という情報は必須です。
実力や説得力からフォロワーを増やすのは基本なのです。
なお、裏技的な要素として、本でも一冊書いてAmazonで電子出版すれば説得力は一応得られます。10万字ぐらい必要ですが。
常に『正解』を疑い続ける
SEOやアクセスアップ手段は常に変動しています。貴方の最強の1ページも半年後には平凡になるかもしれないということです。
半年後に古い情報になっていてはダメということ。その時期の正解を常にサーチして小まめに修正を加えてください。
検索順位が継続的に落ちているなら上位サイトを確認する。落ちた原因を探す。自分の情報で古い部分、現在の流行りにそぐわない部分、求められていない部分を修正する。リンク先も切れていないか定期的に確認する。
上位順位獲得の細かな条件はその時期で違うのです。常にトライ&エラーを繰り返す覚悟でブログを運営してください。
SEOは『もはや誰もが知っている』時代
というわけで今回は現在の状況に対応した『新ブログアクセスアップ』の手法を解説しました。内容を大きく纏めるとこうなります。
・圧倒的に役にたち、圧倒的に見やすく、圧倒的に長い時間使われ、圧倒的にリピートされる1ページを作る
以上です。これだけ。シンプルでわかりやすい。
アクセスアップの手段は年々「誰もが知っている状態」になってきており、SEO的にも細かなテコ入れでは効果を発揮しなくなってきました。これにはGoogleのアルゴリズムが賢くなったことも関係しています。
要は、細かなテコ入れSEOサイトより総合的に見て役に立っているサイトを優先するようになってきているのです。
ということは、必然的に『何処よりも利用価値がる便利なページを作るしかない』のです。
圧倒的なキャリアの個人サイトよりも、複数ライターの企業サイトよりも上の有用な1ページを作るしかないのです。それには膨大な時間がかかるでしょう。
悲観的にならないでください。1000ページある企業サイトの全てに勝つ必要は無いのです。その中のたった1ページ、一つのキーワードで勝つだけで十分個人の成果になります。
彼らが1週間に100人で1000ページ作っているなら、私達個人は1週間に1人で1ページを一生懸命に作れば良いのです。
この、時間をかけて磨きに磨いた職人の1ページからはじめましょう。大量にページを生成してアドセンスで暮らす時代はもう終わったのです。そのようなラッキーなサイトは3月に軒並み落ちました。
もし、この記事がGoogle検索の1ページ目にヒットしていたなら、少しは私の意見を参考にしみてもいいのではないでしょうか。なんだかんだで検索順位が一番の説得力になる気がします。
努力を重ねた1ページが最後に勝つことをお祈りしています。最後までありがとうございました。
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