9月13日の深夜に新型iPhoneシリーズが発表されました。今回のiPhoneはXS、XS MAXとなり全てにノッチ(画面上の黒突起)があり、iPhoneXの上位互換という位置づけとなるようです。
そして、今まで続いていたボタンデザインのiPhoneは今回で廃止となり、今後登場しない可能性が濃厚となりました。私が1年前に予測した『『iPhone9』は出ないのか?』の内容が早々に現実となったようです。
今回は、この新型ノッチiPhoneについての周りの反応・今後の予測と、過去と見比べたデメリット、そして起こりうる現実となりつつある『日本人のiPhone離れ』について述べたいと思います。
MAXってなんやねん!ASUSかよ!Xiaomiかよ!
今回のiPhone新シリーズはXSとXSMAX、XRというラインナップとなっています。XSとXRはまだ良いと思いますが、『MAX』ってなんやねん!”学校へ行こう”かよ!懐かしいな!
ということでASUSやXiaomiのナンバリングを逆輸入したような謎のネーミングとなりました。Xiaomiなどは”中国Apple”と言われるほど、アップル製品をパクリまくっていた時期もあったメーカーですが、ここに来て逆輸入される事態に。
この”MAX”には私も非常に驚いています。率直に言ってダサい。かっこ悪すぎる。海外での評価は分かりませんが、ASUSかよ!Xiaomiかよ!という意見は多いハズ。
6.5インチの大型ということで歴代MAX(最大)なのでしょうが、それにしてもデカすぎないか…?名機と名高い”XperiaZUltra”でさえ6.44インチなんです。アイツより画面がデカイ。スマホではなくファブレットです。
この大きさの需要があるのか…。ポケットにも入らないし、かなり使い勝手が悪くなりそう。今回のラインナップは完全に海外需要を見据えた結果であると感じます。iPhone7時期の”日本大好き!”な流れはどこにいった…。
本来、こんな言い方をするのは嫌いなのですが、スティーブ・ジョブズが泣いているよ…まじで。彼も最新技術をパクるのはうまかった(GUIなど)けど、革新的に見せるのも上手だった…。
XSは日本人には少々大きいのでは?
SE2が登場するとも言われていた今回の発表会ですが、蓋を開けてみればiPhone6.7.8のサイズよりも大きい”XS”が最小サイズとなりました。現行のXと同じサイズ感です。アレが一番小さくなる。
日本ではSE2に大変期待が寄せられていたこともあり、「なんででかくなるんだよ!」という意見が目立ちます。私自身も6以降のサイズ感が一番良いように感じています。
事実、iPhoneXよりiPhone8が圧倒的に売れている現状で、あえてXシリーズのサイズ感に統一するというのは…。疑問が残ります。
特に日本では、大きくて重いスマートフォンは好まれない傾向があるように見受けられます。事実私の周りもiPhoneX、8plusを所持しているユーザーは少ないです。ポケットに入りませんからね…。
女性はカバンに入れる方が多いので気にならないという意見もあるかもしれませんが、基本的にポケットに入れるという男性ユーザーには、この大型化の流れは気になるポイントになるかもしれません。
なんでノッチなんだよ!不人気なのわかってるだろ!
まさかのノッチモデルで統一してしまった今回の新型iPhoneシリーズ。ガジェッター界隈では「面白い…」と発売当初話題になり、中国系メーカーが続々と真似する結果となりました。
私自身もネタで『ノッチスマートフォン大全』という記事を書いたほど。笑 それぐらいノッチスマートフォンの種類は多くなりました。
しかし、いざ時間が経過すると「またノッチかよ、ダセェな」という一般意見が目立つようになりました。これは世界中でもネタにされるレベルです。事実、Xiaomiの”6A発表会”でも「大丈夫、今回はノッチモデルではありませんよ」とXiaomi側がユーザーを笑わせにかかるほど。
それぐらい、微妙な意見も渦巻く中、今回の3モデル発表となったワケです。「さすがにこれはやらかしたんじゃないか」と多くの世界ユーザーが思っているはず。完全ベゼルレスの『OPPO Find X』のほうが100倍かっこいいです。
相変わらず値段が高すぎる。自作PC組めるよ
ソフトバンクが発表したXSの価格が高すぎると話題になっています。表にまとめてみました。
XS | XS MAX | |
---|---|---|
64GB | 136800円 | 149760円 |
256GB | 155040円 | 168000円 |
512GB | 180000円 | 192960円 |
※Apple公式販売のシムフリー版はマイナス2万円~3万円程度。
高すぎる。流石に信者でも冷静になるレベル…。新型のMACBOOKPROが17万円台で買えることを考えると、もはや何を買おうとしているのかわからなくなります。
この価格設定で納得するユーザーがいるのか?iPhone6の発表時価格が7万円以下だったことを考えると異常な値段設定だということが分かると思います。高すぎるやろ…。
MAXの512GBとなると20万円に到達しそうな値段に。業務用のゲーミングPCを自作しても20万いかないぐらいで組めますよ…。10万円+あれば立派なゲーミングデスクトップが組めるレベルですからね。
更に、今回のiPhoneは軒並み10万円超え。これが何を意味しているかわかりますか…?そうです。キャリアの割賦契約に審査が入るのです。
元々ローンを組むのにキャリア審査しかないのもおかしな話ですが、10万円以上の商品を分割で契約する際にはキャリア審査+ローン関係の審査が入ります。要は金を借りる審査のようなものです。
具体的には年収200万程度はないと通らないような審査になると思われます。今まで10万を超えるスマートフォンはかなり少ない状況だったので、この話題が出ることは無かったのですが、今回はこれ関連の問題が起こりそうですね…。
今回の新シリーズは、もはや”一般ユーザーが買うスマートフォン”ではなく、”一部の熱烈ファンと値段を気にしない層“が買うだけの高級アイテムとなるでしょう。
総評:今回の新シリーズは”Apple離れ続出”となりそう
今回のiPhoneXSシリーズは、ティム・クックが何を考えているのかわからない、そんな謎の需要に向けて発売されていると感じた可笑しなスマートフォンといった印象です。
サイズはデカすぎるし、ノッチに統一されるし、値段は過去作の2倍。あまりにもマイナスポイントが多すぎます。
一番安い64GBでも14万円する高級スマートフォンを一般的なユーザーが契約するのか?同じデザインをしたHuaweiP20Liteであれば、快適に操作ができて3万円以下で手に入ります。
iPhone→Androidはちょっと…。というユーザーでも11万円違うと言われれば、検討するタイミングは増えるでしょう。今後、iPhoneからAndroidへの流れは加速する可能性があります。
現在の日本は、若者のiPhone所持率が世界でも異様なクラスで突出している国です。しかし、今回の”Xシリーズへの統一”で、ある意味”世界と同じ比率”になっていくかもしれません。
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