PC業界において、HDDはサブの大容量保存用のドライブとして使われる機会が多くなり、OS等を入れるメインドライブにはSSDが採用されることが大半となりました。
中には動画の編集やオンラインPCゲームの処理を快適にするために、1TBほどの大容量SSDを採用するユーザーも増えています。今回はそのような用途に使う大容量SSDに的を絞ってお勧めを紹介します。
※安さ重視、性能も平均は確保、容量は1TB、この条件でお勧めを解説します。
SATA接続の1TB容量SSD
2000年に規格が発表されてから17年、現在最も普及しているであろうSATA3.0規格に対応したSSDをまとめています。最大転送速度は6Gb/sとなります。
ウェスタン・デジタル WDS100T1B0A
メーカー:WESTERNDIGITAL
読み取り 書き込み速度: 545MB/s 525MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:100k 80k
ウェスタン・デジタル社の大容量SSDです。読み取り、書き込み共に申し分ない性能に加え、コントローラはTLCを採用、厚さは約7mmと現行のSSDの標準的な性能は備わっています。
お値段も3万円代前半と、比較的買いやすい値段帯です。HDDと比較すると高いですが、現行の1TBSSDの中ではかなり安い部類に入るでしょう。発売から1年以上経過していますが、レビューを見る限り故障報告も少ないので安心です。
クルーシャル CT1050MX300SSD1/JP
メーカー:Crucial
読み取り 書き込み速度: 530MB/s 510MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:92k 83k
メモリメーカーでお馴染みのクルーシャル社の大容量SSDです。書き込み、読み込み共に500MB/sを超える申し分ない性能に加え、コントローラには3DTLCが採用されています。
お値段は3万円台前半~後半ぐらい。発売時期してからまだ間もないということもあり、Amazonでも人気の商品のようで、入荷待ちが多い印象を受けます。メーカー3年保証もついているので、万が一故障しても大丈夫でしょう。
サンディスク SDSSDHII-960G-J26
メーカー:SanDisk
読み取り 書き込み速度: 550MB/s 500MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:95k 79k
フラッシュメモリで馴染みの深いサンディスク社の1TBSSDです。発売時期は2015年と比較的ロングヒットの部類に入るSSDです。これだけ長い期間売られているというだけあって、レビュー評価は非常に高く、信頼性があります。
容量が約960GBと、他の1TBSSDに比べて少ないことがネックですが、値段は2万円台後半~3万円台前半と安く、かなり買いやすい部類にはいる商品です。耐久性も175万時間と申し分ないのでオススメできる商品と言えるでしょう。
キングストン SUV400S37/960G
メーカー:Kingston
読み取り 書き込み速度: 540MB/s 500MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:90k 50k
フラッシュメモリで有名なキングストンテクノロジー社の大容量SSDです。平均的な性能は抑えつつ、値段も3万円代前半をキープしています。発売から約1年が経過してもレビュー評価が崩れることはなく、比較的品質は安定しているようです。
個人的にはランダム書き込み公表値が少し気になるところですが、約80件あるレビュー評価をみている限りでは実際に体感するような速度不満はなさそうです。
M,2(Type2280)接続の1TB容量SSD
比較的新しい規格です。主にノートPC、タブレット向けに普及が進んでいる規格ですが、最大転送速度は32Gb/sとSATAの約5倍の性能があるため、デスクトップでも採用される機会が増えています。また、一般的なM.2規格のSSDは非常に小型なため、場所を取らず、マザーボード上にメモリのように設置することが可能です。
インテル SSDSCKKW010X6X1
メーカー:Intel
読み取り 書き込み速度: 560MB/s 480MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:78k 85k
インテル社の大容量M.2規格SSDです。現行のモデルはSSD5ではなく2017年発売のSSD6となりますが、こちらのほうが1万円ほど安いです。お値段は3万円前半~後半ぐらい。
M.2SSDとしての平均的な性能に加え、購入日から5年間のメーカー保証が付属します。通常のSSDの保証期間は1年~3年が多いので、この点はかなり評価できるでしょう。型落ち品ということもあり、流通量が少ないことがネックでしょうか。
なお、最新版のSSD6は「SSDPEKKW010T7X1」という商品になります。こちらも性能面ではオススメです。
クルーシャル CT1050MX300SSD4/JP
メーカー:Crucial
読み取り 書き込み速度: 530MB/s 510MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:92k 83k
SATA3.0規格の大容量SSDで紹介した、「CT1050MX300SSD1/JP」のM.2規格版になります。コネクタ形状、サイズが違うだけで読み取り速度や書き込み速度の公表値は同じとなります。
お値段は35000円ほど。SATA規格のSSDとあまり変わらない値段で入手することが可能です。3DTLCのコントローラも使っており、この値段帯では優秀なSSDと言えるでしょう。
ウェスタン・デジタル WDS100T2B0B
メーカー:WESTERNDIGITAL
読み取り 書き込み速度: 560MB/s 530MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:95k 84k
ウィンストンデジタル社のM.2対応SSDです。この記事を書いている時点では先月に発売された新機種となります。64層の3DNAND構造となっており、ハードウェア面でも新しい規格が採用されています。
発売されて間もない状況でも値段帯は40000円ほどと、かなり安い部類に入る機種です。今後さらに価格の低下が予想されますので、いずれは3万円台前半で購入できる状況になるかもしれません。
なお、2TB版の「WDS200T2B0B」も79800円と初期値がなかなか安いです。今後のレビュー評価次第ですが、品質が安定していれば買いでしょう。
サムスン MZ-V6E1T0B/IT
メーカー:Samsung
読み取り 書き込み速度: 3200MB/s 1900MB/s
ランダム読み取り 書き込み速度:380k 360k
サムスン社の高速規格SSDです。PCIEx4帯域の接続幅をフルに使うことで3200MBもの読み取り速度を実現しています。これはSATA3.0では実現できない爆速性能です。まだまだ新しい性能、転送速度の商品なので、故障が少々不安になりますが、しっかりと3年保証がついているのでその点はある程度安心できるでしょう。
お値段は6万円台前半と少々高めになりますが、新規格SSDの爆速を体験したいベンチマークマニアにはたまらない一品です。また、この機種の上位互換には「MZ-V6P1T0B/IT」があり、こちらは5年保証が付属します。
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