EaseUSより提供されているWindows向けパーティション管理ソフトウェアである「EaseUS Partition Master Free」の使用レビューとなります。本ツールは直感的にパーティションのリサイズやクローンといった操作が行なえます。
今回は2023年2月の最新バージョン(17.6.0)を利用しています。
Partition Master Freeの仕様など
項目 | 要求スペック |
---|---|
動作環境 Win | Windows 11,10,8,7,Vista,XP |
対応ファイル | EXT4, EXT3, EXT2, NTFS, FAT32, FAT16, FAT12, ReFS |
要求スペック | CPU: x86系以上、500 MHz RAM: 512 MB以上 ディスク空き領域:100 MB以上 マウス、キーボード、カラーモニターが備えた標準パソコン |
基本的には十数年前の格安PCでも動くような要求スペックです。この時代の最新バージョンでWindowsXPにも対応しているのは大変有り難いですね。
対応ファイル形式も幅広く、大抵の環境で利用可能かと思います。
インストール方法を解説
まずは公式トップページにアクセスして、青色の「無料ダウンロード」と書かれているボタンをクリックします。
メールアドレスの登録画面が出ますが、お知らせやキャンペーンなどが配信されるだけですので入力なしでも問題ありません。そのまま暫く待っているとダウンロードが始まります。
指定フォルダ内にダウンロードされたexe形式のファイルを開きます。真ん中の「今すぐインストールする」をクリック。
右下のカスタムインストールは特に弄らなくても問題ないです。余計なソフトウェアがインストールされることもありません。
最新データのダウンロードが始まります。ダウンロード量は100MB程度ですので通常は数分~10分程度でインストールまで完了するかと思います。
問題なくインストールが終了すると上記の画面が表示されます。「今すぐはじめる」をクリックするとソフトウェアが起動します。
Partition Master Freeでできること
本ソフトウェアで実行できることの一例です。メニュー等を見ていると有料版限定のはずの機能も表示されていますが、実行する際に有料版へ案内されます。無料版では実行できないので注意です。
また、全ての操作は一つずつ実行されるわけではなく、最後に画面右下の「○個のタスクを実行」をクリックすることで纏めて実行されます。
パーティションのサイズ調整
既存のパーティションの空き容量分だけパーティションサイズを縮小することができます。バーを操作するだけの簡単操作でお手軽です。
この機能で縮小した分の空き容量は「未割り当て領域」となり、新たにパーティションを作成することなどが可能です。
パーティションのクローン
既存パーティションを他のパーティションへとクローンできます。保存データを丸ごと他のディスクに移したい場合などに便利です。
注意点として、旧バージョンでは実行可能だったOSのクローンやディスクのクローンが無料版では不可能になっており、パーティションのクローンのみ対応しています。
パーティションの削除/フォーマット
パーティションの削除やフォーマットが行なえます。削除したパーティションの部分は「未割り当て領域」となりますので新たにパーティションなどを作成できます。
その場で即実行して削除するような警告が表示されますが、実際にはタスクに追加するだけですので、すぐに実行されるわけではありません。
パーティションのマージ
データ用パーティションを結合することができます。通常のパーティションの拡張などと違い、結合するパーティション両方のデータを保持できる点がメリットです。
※念のため、中身のデータは事前にバックアップを取って置くことをオススメします。
サーフェステスト
パーティション、ディスクの不良セクタをチェックすることができます。ディスクの寿命を確認する時などに便利です。
総評
2020年頃のバージョンと比較すると大幅にできることが減っており、無料版というよりはデモ版に近いです。以前よく記事等で紹介されていたOSクローンの機能なども有料版のみの提供となりました。
「無料のOSクローンといえばEaseUS」と多方面でよく紹介されていた記憶がありますので、この機能の有料化は非常に残念です。
その他の機能も殆ど有料版でのみの機能となっているので、しっかりと機能を使うのであれば有料版である「EaseUS Partition Master Professional」を買うべきです。
また、機能や用語の詳細な解説なども非常に少なく、ソフトウェア内で個別の誘導ページがある訳でもないので、詳しく理解するには一旦EaseUSの公式HPから検索する必要があります。(公式HPには用語の解説や使い方が細かく掲載されています。但し紹介されているソフトのバージョンが古い。)
上記のような内容を踏まえると、ライト層向けというよりはやや玄人向けなソフトウェアと言えるでしょう。
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