※今回の比較対象サイト(アプリ)は、ヤフオク、ラクマ、楽天オークション、フリル、モバオク、メルカリの6サイトになります。
商品を出品するにあたって、親会社に支払う手数料は重要なポイントになります。
仮にiPhoneを5万円で販売したとして、手数料が10%なら、実際に手元に振り込まれる手数料は、45,000円になってしまいます。
もし、これが手数料無料のサイトで販売できていれば5,000円得することになります。この差は大きいです。
今回は、最大の利益で商品を売れるように、上記6サイトの手数料を比較してみました。
メルカリ
費用
会員登録費: 無料
出品手数料: 購入された金額の10%
振込手数料: 一律210円(但し1万円以上は無料)
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フリマアプリとしては一番有名なメルカリですが、その手数料も一番高いのが特徴です。会員登録費こそかかりませんが、買ってもらえた金額の10%を引かれてしまいます。10万円売り上げたら1万円引かれます。
振込手数料自体は、売り上げをプールし、1万円を超えてから申請するようにすれば無料になります。また、売上でメルカリ内の商品を買うこともできるので、この点はヤフオクなどにはない利点と言えるでしょう。
一見、手数料の高さで敬遠されそうに見えますが、アクティブユーザーの多さや、出品の手軽さから、かなりの出品数があります。不要品の整理など、利益を重視しない出品にはもってこいの出品先と言えるでしょう。
ヤフオク
費用
会員登録費: 498円/月
出品手数料: 購入された金額の8.64%(一部オプションは有料)
振込手数料: 無料
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国内で一番有名なオークションサイトです。以前は出品方式が難しく、ライトユーザーには少し敷居が高いサイトでしたが、最近はモバイルにも対応し、出品や取引も簡略化された方式が選択できるようになり、随分楽に出品できるようになりました。
落札手数料として、買われた金額の8.64%が手数料として設定されています。また、月額の会員維持にかかる費用も498円と強気の設定です。ちょっと小物を売るだけでは、メルカリより高い手数料になってしまいます。
しかし、ヤフーオークションにも出品における利点があります。ヤフオクは長い歴史のあるサイトということもあり、個人の老若男女から仕入業者まで沢山のアクティブユーザーが存在します。これにより、どんなマイナーな商品も誰かに興味を持ってもらえる可能性があります。
さらに、ユーザーが多い+オークション方式ということもあり、ある程度安く設定しておけば、買い手側で最も高い値段につり上げてくれます。フリマアプリのように安くしすぎて後悔するという展開がないのです。これも利点と言えるでしょう。
ラクマ
費用
会員登録費: 無料
出品手数料: 無料
振込手数料: 一律216円(但し1万円以上は無料)
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メルカリに続いて登場したフリマアプリです。こちらの最大の特徴は、出品手数料が完全に無料であるということです。登録費用も、購入された時に支払う金額も一切ありません。唯一、振込手数料は設定されていますが、メルカリと同じで1万円までプールしておけば無料になります。
出品や支払い、ユーザーインターフェースなどもほとんどメルカリと同じなので、メルカリを触ったことがあれば違和感なくアプリを使用できると思います。この辺の手軽さも利点です。
しかし、ユーザー数はメルカリに圧倒的に劣っており、購入意欲のあるアクティブユーザーも少ないのが現状です。同じものをメルカリと同時に出品しても、先に反応があるのはメルカリ側がほとんどですし、ラクマより高い値段で買ってくれます。
上記の点で、少し売れにくいのが欠点ですが、よく検索されるようなメジャーな出品物ではこの点は欠点になりにくいです。(ゲーム機など)このような場合は手数料完全無料で、最大の利益になるラクマがお薦めです。
モバオク
費用
会員登録費: 324円/月
出品手数料: 無料
振込手数料: 無料
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ガラケー時代から存在するレトロなオークションサイトです。元々はガラケー向けに運営されていました。現在でもインタフェースにその名残が感じられます。
手数料は、毎月の324円を支払えば後は完全に無料です。他は一切かかりません。ある意味手数料のことを気にせずに出品できるといえるでしょう。他と比べてもかなり安い部類に入ります。
しかし、このサイトも今やユーザー過疎に悩まされており、見てくれる人が少ないです。手数料が安いラクマと比較してもモバオクのほうが人が少ない印象です。筆者も出品してみましたが全然見てくれません。閲覧数が確認できるのですが、いつまで経っても0でした。
上記の点から、出品するメリットはあまり無いように感じます。購入者側として会員登録しているなら、ついでに出品するのもアリですが、1点を出品するために有料会員になるのはお勧めしません。
楽天オークション
費用
会員登録費: 無料
出品手数料: 購入された金額の6.48%
振込手数料: 楽天銀行の場合は無料
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こちらも歴史の長いオークションサイトです。ヤフオクより長い出品期間を設定することができます。基本的にはスタンダードな出品方法です。会員費用は無料であり、月額会員などになる必要はありません。
出品手数料も6.48%とヤフオクより安いのですが、ヤフオクに比べるとアクティブユーザーがかなり少ないです。見てくれる人が少ないので、自然と落札金額も下がります。逆に言うと、購入者側は安く手に入れるチャンスではあるのですが・・。
母体の楽天市場はなかなか盛り上がっているサイトですが、オークションのほうはイマイチな印象です。筆者もあまり出品する機会はありません。また、楽天自身も2014年からはラクマのほうに力を入れていますので、そちらを利用するほうがいいです。手数料も無料ですからね。
フリル
※フリルはラクマに統合されました。
費用
会員登録費: 無料
出品手数料: 購入された金額の10%
振込手数料: 一律210円(1万円以上は無料)
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メルカリやラクマと並ぶフリマアプリです。最大の特徴は女性にターゲットを絞っているところでしょうか。女性向けの商品が圧倒的に多い印象です。出品カテゴリやユーザーインタフェースもそのような配置になっています。
しかし、メルカリに比べて女性向けの出品が盛り上がっているかというとそうでもなく、微妙なユーザー数であると感じます。すぐに売れたり、高い金額で売れるような印象はありませんでした。
手数料もメルカリと変わらず、特に利点はない印象です。これを使うなら、メルカリやラクマのほうが上位互換と言えるのではないでしょうか。
総評 おすすめ出品先
上記の6サイトを比較した結果、筆者がオススメしたい出品サイトは以下の3つです。
・ヤフオク
・メルカリ
・ラクマ
では項目別におすすめの出品先を解説します。
不用品処分など一気に早く売りたい時
一気に手早く済ませたいときはメルカリがお薦めです。出品もスピーディーに行なえますし、買ってくれるのも早いです。購入者との取引も簡略化されているので楽に行うことができます。
出品に手間を取られたくないけど、お金は欲しい時などに非常にお薦めです。
相場がよくわからないものが数点ある時
値段設定が難しい商品や、前例があまりないようなマイナーな商品はヤフオクでの出品がお薦めです。値段は買い手が決めてくれますし、確実に商品をさばくことができます。
出品の画像や、商品の説明などは、他のフリマ系よりも高クオリティなものが求められますので、パソコンから落ち着いてゆっくり時間をかけて出品するのがお薦めです。丁寧に出品すれば、自然と落札額も上がります。
1円でも高く売上金が欲しい時、1点だけの時
お金が欲しい時は、最大の利益を上げられるラクマがお薦めです。手数料完全無料で出品することができますし、売上金の振り込みもメルカリより格段に早いです。
少しユーザーが少ないので、マイナーな出品物はあまりお勧めできませんが、よく見られるものはメルカリやヤフオクより確実に高い利益が見込めます。
また、手数料がかからず、入金もはやいため、一点だけの出品時にピッタリと言えるでしょう。
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