PayPayの100億ばら撒きは大成功だった?本番は1月中旬以降だ!

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PayPay100億あげちゃうキャンペーン”。開幕からわずか10日で終了した夢のようなキャンペーンです。『100億円を還元する』と発表された時、界隈に激震が走りました。

結果、突如10月に登場した新興QR決済システム『PayPay』を爆発的に有名にさせることに成功。(購入額の20%をバックさせるのは流石にやりすぎですね)

しかし、あまりにも有名になりすぎたことで、当初3月頃まで予定していたキャンペーンが12月の中頃で100億が尽きる展開に…、多くのユーザーを驚かせました。

クリスマスや年末、年始、引っ越し時のシーズンを狙っていたであろうPayPay社的には予想外の展開。この一連の流れは会社的に『成功』と言えるのでしょうか?今回の騒動を整理してみました。

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20%還元で、クレカや店舗のポイントも付く!?更にチャージ不要

今回のキャンペーンで一番のポイントは『PayPayを通すだけで20%貰える』という点です。PayPayは通常の電子マネーのようにチャージしてから使用することもできますが、残高が不足している場合はヤフーマネーや登録済のクレジットカードから引き落とされます。

つまりポストペイ方式+プリペイド式のハイブリットなのです。圧倒的に便利だしクレカの変更もスマホで簡単にできる。もちろんクレカのポイントも付く。

そして加盟店の通常ポイントも別で付与されるので、『ビックカメラでPayPay購入すれば合計34%のポイントが付く』という訳のわからない還元になるのです。更に確率(10人に一人~)で全額無料になるガチャ付き。

キャンペーンが始まった時点での加盟店も非常に多く、ビックカメラやファミリーマートなどお手軽に利用できる大手店舗がズラリと並びました。こんなん群がるに決まってるやん…。

初日のビックカメラは大混乱。以降も通信障害が続く

当初3月まで予定していたキャンペーンですから、予想を大幅に超える利用客の殺到に回線が障害を起こす事態に。人気ナンバーワンのビックカメラでは多重決済や決済不可の状態が続き、利用者がレジに行列を作ることになりました。

筆者自宅周辺のビックカメラは、普段廃墟のように人が居ないことで有名なのですが、今回ばかりは走っている客まで見かけることに…。普段は談笑している店員さんも誰一人余裕が無さそうでした。

売れ筋はアップル製品、Surface、各種家庭要ゲーム機本体など、普段店舗単位で値下げができないアイテムがターゲットとなりました。”普段安く買うことができない製品でも対象”なのが今回の目玉ということですね。

結果、数日でアップル製品が軒並み売り切れになる事態に…。各所のビックカメラで”予約カウンター”が仮設で設置され、順番待ちで予約しないと入手できない展開になりました。当日に買いに行った人は正解です。

早速転売が横行!”返品回し”という高等テクも…

あまりにも還元率が良すぎるせいで、騒動を聞きつけた転売ヤーでビックカメラがごった返す展開に。アップル製品やニンテンドースイッチをターゲットに『転売ヤー冬の陣開幕』とも言われ界隈で賑わったようです。

というのも、今回は通常の30%以上のバックに加えて”全額無料になるガチャ要素”まで実施されているので、「購入→ハズレ→返品→購入」を繰り返すといった行為ができてしまうのです。(のちにPayPay側がポイント送付を無効にする可能性はあります)

こんな美味しいキャンペーン逃すはずがない!ということで商売目的の人も購入する事態に陥ったことで倍プッシュで人気商品が品薄になる展開に…。

現在もヤフオクやメルカリでの出品商品(Switch、iPadProなど)は供給過多で値下がりが起きているようです。

ビックカメラグループの便乗値上げが目立つ

このイベントを聞きつけたビックカメラ、コジマ、ソフマップの12月4日~の値上げが酷いとネットで話題になりました。テレビ等電化製品は平均1割~2割増しになるトンデモ価格に。

「今なら多少値上げしても勢いで買うでしょう!」と予想したのでしょうか。正直、今回の騒動で一番気に入らないポイント(完全に主観ですが)がココです。本来は消費者に還元する目的の100億がビックカメラに流れてしまっている。

別に便乗値上げしなくても消費者は殺到して売上は上がるのに…。更に上乗せしてまで利益を伸ばすのか…。しかし実際のところ、数日前の価格を知らない一般消費者にこの作戦は大成功しています。

筆者からみると、20万かけて冷蔵庫を買っていた友人は”ガチャ要素以外得する部分がない残念なユーザー”に見えてしまった。ビックカメラの思うツボですね。

更にキャンペーン終了後は26000円だった炊飯器が17000円まで下がる事態に。(これに10%ポイントが付く)35%引きじゃねーか!もはや損!!!と笑ってしまった。ビックカメラの対応に嫌気がさしました。

一方、アップル製品やゲーム機などメーカーからの指示で値段を変えられない製品には賢い消費者や転売マンが群がる事態に。こちらはこちらで売り切れ、品薄に陥り買えない人もいたようです。こっちを買うのが正解。

筆者はスマートフォンを購入…!ガチャ結果は…

前項でさんざんビックカメラグループを批判したワケですが、ちゃっかり筆者もスマートフォンを買っています。HuaweiのP20を買いました。

「なぜこのタイミングで…」というツッコミは無しですよ!!カメラ性能が魅力的だった。只それだけです。メーカーの問題は気にしない主義です。(日本未発売の中華アイテム大量に持ってるマンですしね…)

購入価格は68000円ほど。イベント終了時の12月14日になぜか71000円に値上がりした謎機種です。(たぶんヨドバシcomに対抗して値段を下げていた。)

店頭ではなぜか76000円(情弱釣り用価格?)だったので、ネットから取り置き依頼を出してネット価格で購入しました。なんかよくわからんイヤホンもついてきた。

ガチャは残念ながらハズレ。返品ループするほど必死でもなかったのでこれで満足。24000円ほど還元されました。

流行った要因は、シェアしやすい画面??

このPayPayキャンペーンは開始前から大きく話題に挙がっていましたが、それは一部のネット界隈だけであり、多くの一般消費者が知ったタイミングは開始後だったはずです。

その爆発的な認知の要因はテレビCMなどではなく”SNSでのシェア”だったと筆者は考えています。

20%還元される、ガチャで全額返ってくる、買った商品など個人情報は一切表示されない」など1枚の画面で拡散されやすい情報が満載だったのです。

このUIをSNS用に意図的に作ったのかには謎が残りますが…。(筆者は偶然だと考えている)結果的に多くのPayPay画面がツイッター等に貼り付けられたのは皆確認しているでしょう。

これにより一般ユーザーやテレビ局等に認知が広まり、「ペイ活」なんていう謎のキーワードと共にインターネットに触れていない世代にも情報が届けられることとなりました。

わずか10日でキャンペーンは終了 事前告知はほぼナシ

予想以上に世間に広まり、あっという間に100億円を使い切ったPaypay社は13日いっぱいでキャンペーンを終了することを発表。これまた界隈が驚く結果になりました。

しかし、PayPayが公式的に終了を宣言したのは同日22時のことであり、猶予は2時間しかない状態でした。多くの家電量販店や小売店は閉店している時間です。

実質唐突に終わったようなもの。一部のユーザーはファミマにかけこみラストPaypayガチャを楽しんだようですが、キャンペーン期間の長さに余裕を持っていたユーザーには驚きの展開です。

迷惑のかからない方法で事前に終了を告知する」と宣言しただけにこの対応には疑問が残りますね…。加盟店には13時~14時の時点で終了を極秘で告知していたようですが、それでも当日です。

今回のキャンペーンは会社的に”成功”なのか?

結局、PayPay社(というかソフトバンク)が100億円ばら撒いたことは「QR決済の普及」と「電子マネー一本化」に最終的に繋げるということを目的にしていると思うのですが、今回の騒動は目的に繋がるのでしょうか。

QR決済は利点も欠点もある

QR決済は中国Alipayなどが大きく流行らせた電子決済システムです。これには”加盟店の導入費が抑えられる”という点や”利用者はIC発行などが不要でスマホがあれば良い”という点があります。

特に加盟店は従来のIC決済のように高価な機械を導入する必要がなく、QRコードを印刷した紙一枚を店頭に貼り付けるだけでOK。屋台でも使えちゃう便利さ。

逆に欠点としては、利用者のインターネット接続環境を必須としていたり、金額をスマホで入力したり、振り込まれた事実を加盟店がスマホでチェックしたりする必要があるということでしょうか。

日本で普及しているIC決済と比べると手間がかかるのです。”かざすだけ”とはいかない。混んでいるレジでは結構ストレスになるかもしれません。

しかし”アナログな店舗でも導入が簡単”というのは大きな利点であり、QR決済は圧倒的に小規模店舗に優しいという特徴をもっているのです。

いくら利用者が便利でも、使える店舗がなければ意味がない。QR決済は電子マネーが使える範囲を大幅に広げる可能性を持っていると言えるのです。

この事業にソフトバンクは「加盟店向けにも大盤振る舞い」を実施しました。「<>手数料3年無料※、導入無料、売上振込の自由度アップ」などです。圧倒的に加盟店が得する状態でスタートすることで「電子マネーの統一」を狙っているのでしょう。

1月10日に100億円が”加盟店に”投下される

今回のキャンペーンの最大のポイントです。今回付与された20%バックは”加盟店で使えるボーナスP”です。譲渡も不可。消費者はもちろん得をしますが、”最終的にポイントは加盟店にばら撒かれる”のです。

今回は12月中にキャンペーンが終わったので、1月10日に100億円がPayPayユーザーに一斉付与されます。これがどれだけ凄いことかわかるでしょうか。

得したあぶく銭のようなポイント(100億円)を持っている消費者が一斉に街に現れる」ということです。まさに財布ゆるゆるなワケ。

そして、このユルユル消費者の相手ができるのは”加盟店だけ”。こんなプレゼンを営業さんが持ってきて、「今なら導入完全無料です。1月10日~の分だけでも導入してみませんか?」と言われたらどうなるでしょうか。

私が個人経営店オーナーなら絶対導入します。そして新年一発目から「PayPay使えるよ!」と看板を掲げて事前にアピールすると思います。それぐらい”お店にとって魅力的”なんです。

上記のように考察すると「QR決済の普及」と「電子マネー一本化」という点では今回のキャンペーンは大成功なのではないかと思うのです。

セキュリティなど課題もある、今後の施策に期待か

今回のドデカイキャンペーンは多くの消費者を巻き込んで経済を動かすことに成功していますが、PayPayはセキュリティ面やシステム障害の不安が残るのも忘れていけません。

かつてLINEで「重要な情報を送りあうな」といった注意がなされていたように、PayPayも一つの企業であり、万能ではありません。現在でもクレジットカード不正利用のツールとして使われていたりとシステム的に欠陥があるのも事実です。

10月開始の新興サービスということもあり、落ち着いて動向を見守る必要があるでしょう。今後のサービス向上、セキュリティ向上に期待です。ぜひキャッシュレス、電子マネー統一の道標になってほしいものです。

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この記事のライター

タカハシヤマダ
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ENDSTART編集部メインライター。得意記事は中華ガジェット、PCハードウェア&自作相談、VR全般、スマートフォン、MMOゲームなど。
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