ハイスペック自作PCを低予算で組む見積もりをまとめる 2017年版

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パソコン ハードウェア

今回は2017年の最新自作PC事情を解説します。現行で販売されているPCパーツをメインに、総合的に判断して非常にコストパフォーマンスに優れた構成をまとめました。

目標としては、最新PCゲームが快適にできる(ゲーミングPC)環境を目指します。VR環境にも対応。
条件は前回と同じで、予算は10万円に設定、モニタ マウス キーボード OSは含みません。

構成されるパーツは、

・CPU
・GPU
・マザーボード
・メモリ
・HDD
・SSD
・ドライブ
・電源
・ケース

以上の9点です。

なお、初めて自作PCを組む初心者が閲覧することが多いと考え、今回はなるべくメンテナンスが楽なように、発熱少なめ、水冷等が必要ないPCを組みます。※APUではなく、グラボはちゃんと積みます。

実際の構成と見積額

CPU

参考価格:約27000円

CPUはかなり悩みました。一般的に無難なのはIntelCPUなのですが、今年3月に発売された、AMD社のRYZENシリーズがかなりのコスパで大人気なのです。ここ数年のCPU界の流れをひっくり返す勢いがあります。

現状では、IntelCPUの約70%ぐらいの価格帯で、ほぼ同等の性能を得られると言われております。今回はこちらの流行しているRYZEN 1600をチョイス。お値段は27000円ほどです。

コア数は6コア、12スレッド。つまりPC上では12個のCPUが動いているように見えるということです。

ベンチマークのソフト次第では、約4万円するCore i7 7700Kを上回る性能を叩き出す優秀なCPUです。また、新作CPUなので、ドライバやソフトウェア側の対応等で今後の伸びに期待ができる一品です。

比較的低消費電力であることも利点です。TDP65Wに抑えられているので、省電力かつ発熱が少ないと言えるでしょう。排熱対策が楽になります。

GPU

参考価格:約22000円

グラフィックボードは、NVIDIAの最新シリーズである、GTX10○○系列をチョイス。前モデルのGTX9○○系列から比較すると大幅に処理性能が引き上げられ、更に消費電力は少なくなっています。

今回はGTX1060を選択しました。欲張って1070にしてしまうと値段も跳ね上がり、更に搭載サイズの面でもケースを圧迫します。1060でも一通りのVRゲームは快適にプレイできる仕様であるため、こちらを選びました。

もちろん、一般的な3DPCゲームはかなりの高画質でプレイすることが可能です。現行製品の中ではハイスペックなモデルと言えるでしょう。お値段は22000円ほどです。

GTX1060,GTX1070,GTX1080(Ti)の性能比較・検証・ベンチマーク等
2016年6月に発売されたNVIDIA GeForce GTX-1070,1080そして、7月19日が発売日とされているGTX-1060のそれぞれ特徴と検証、全モデルとの比較(ベンチや消費電力など)です。※GTX1050のベンチマーク情報も追加しました。

マザーボード

参考価格:約7500円

マザーボードは、RYZENCPUに対応した新型モデルを選択。なおかつGPUが問題なく積めるポートが用意されている低価格モデルを選びました。拡張性はあまりありませんが、その分値段が抑えられています。

一般的にマザーボードは、ある程度値段の高いモデルを選択する人も多いのですが、筆者はいつも「自分が選択したパーツが問題なく動く中の最安値」で選んでいます。

また、RYZENシリーズ用の新ソケットであるAM4に対応したマザーが少ないこともあり、選択の幅は少々狭いです。

メモリ

参考価格:約6500円

メモリは無難にキングストンのメモリをチョイス。ノーブランドではないので永久保証で安心です。お値段は一本6500円ほど。マザーボードがDDR4対応なので、DDR4規格のものを選びましょう。

筆者的には8GBメモリ1枚で十分なのですが、黒い砂漠等メモリが膨大に必要なゲームも最近はありますので、2枚買って16GBにしましょう。お値段は13000円ほどです。

なお、マザーボードのメモリスロットが2枚分しかないので、後から3枚めを買い足そうとしている方は要注意です。

SSD

参考価格:約10000円

現在ではノートPC等にほほ標準搭載されるようになったSSD。自作PC界においても大体の人は購入するのではないでしょうか。しかし、その急激な需要に原材料の供給が追いつかず、価格は高騰を続けています。

本当はもうちょっと大容量のものがほしいのですが、ここはOS用と割り切って240GBをチョイス。お値段は10000円ほどです。以前に比べるととっても高い。供給が追いついてくれば、自然と値段も落ち着くと思いますが、それはまだまだ先の話ではないかと筆者は考えています。

今後も価格高騰は続くと予想しておりますので、SSDを買うならお早目のほうがよろしいかと・・・。

HDD

参考価格:約7500円

SSDの不足分はHDDで補いましょう。お値段なんと、3TBで7500円です。非常に安い。これだけ容量があれば、よほどハードな編集(大量の無圧縮エンコードビデオファイルを編集)でもしない限り、しばらくは余裕があるでしょう。

OSはSSDに、データの保存などはHDDに、と分けて使用することでコストを安く抑えます。本当はフルSSDにしたいですが、そこはSSDの価格が落ち着くまでガマンです。

ドライブ

参考価格:約2000円

メディアドライブは、CD/DVD用の書き込み用ドライブで十分かと思います。ブルーレイドライブでもいいのですが、メディアのインストールなどに使うメディアは大抵DVDですので、そこまで必要ないのでは、と考えました。

また、近年はドライブを搭載しないノートPCも増えており、データはダウンロードする方式が主流です。メディアドライブは比較的値段が安いDVDドライブでコストを抑えるほうが懸命だと思います。

電源

参考価格:約4500円

電源は最低でも80PLUSは取得しているものにしましょう。未取得のものは変換効率に不安があります。というのも、500wと書いてあるから、合計500wまでのパーツが使えるというわけではないためです。

電源はある程度容量に余裕を持って買うのが望ましいです。今回の自作構成なら、500wもあれば問題は起きにくいと言えます。現在の構成で、グラフィックボードをGTX1080にしたい!などの場合は600w~700w程度のものに変更するほうが良いでしょう。

電源容量が足りないと、PCがカクついたり、突然切れたり、フリーズ、ブルースクリーンの原因になったり等様々な不具合を引き起こす可能性があるので、容量に余裕を持ちましょう。

また、よくあるパターンでPCケースに電源が付属するタイプがあるのですが、あの手の電源は非常に脆い、または供給が不安定な印象があります。大切なPCを組む場合は避けたほうがいいでしょう。

ケース

参考価格:約4000円

PCケースは激安のものをチョイス。基本的な性能は一通り揃っていますので、この構成で問題が発生することはないはずです。また、ある程度大きさに余裕があるモデルを選択したほうが、PCを組む際に手を入れやすく、作業が圧倒的に楽です。エアフローの面でも、マザーボードより少し大きいケースをおすすめします。

しかし、このモデルには一つ気になる点があります。左面のアクリルパネルです。一般的にアクリルは冬場は静電気を貯めやすく、パーツにはよろしくないです。また、少し熱を篭もらせやすい傾向もあるため、その点に不安が残ります。

購入の際にこの点が気になる場合は、同価格帯のドスパラ専用モデルをおすすめします。↓

BECITE ECB3080B ドスパラWeb限定モデル

合計金額と総評 動くゲーム一覧

上記の構成で、値段を合計すると・・・。

CPU 27000円
GPU 22000円
マザー 7500円
メモリ 13000円
SSD 10000円
HDD 7500円
ドライブ 2000円
電源 4500円
ケース 4000円

   合計 97500円

ということで、2500円余りました。残ったお金で無線LAN子機を買ってもいいですし、マウスとキーボードを買ってもいいです。また、現在やっているAmazonのまとめ買いキャンペーンでは上記の構成で購入すると2000円引きです。

この構成なら、大抵のクライント型オンラインゲームはとても快適に動くでしょう。10万円以下で買えるBTOのゲーミングPCよりは圧倒的に満足できるはずです。

また、今回はHTCViveやoculusなどのVRが快適にプレイできるようにも組みました。全てをカバーできるわけではありませんが、大抵は満足のいくプレイができるでしょう。

気に入ったパーツがあったら、ぜひ自作にチャレンジしてみてください。

追記:◯◯は動きますか?という質問を頂く機会が多いので、簡易的ですが一覧を載せておきます。

Minecraft:どれだけ画質を挙げても余裕。影MOD、シェーダー等同時適用しても余裕がある。
PUBG:ウルトラ画質設定でプレイ可能。60pfsをほぼキープ。

追記:液晶モニターのお勧めを書きました。

液晶モニターのお勧め ベスト3|自作PCオタクが選ぶ【コスパ比較】
自作PCと一緒にオススメしたい、パソコン用液晶モニターのおすすめを紹介しています。数ある中からコストパフォーマンスに優れた機種を厳選比較しました。『とにかく安い機種』『バランスの取れた良機種』『はじめの1台目はこれがイイ!』など目的別に解説しています。