『Onda V80』レビュー|薄さ4.9mm?の謎スペックタブレット

※当サイトの全てのページにはPRを含むリンクが掲載されています。

中華スマホ

薄さ4.9mmという脅威のボディスペック?でありながら、GEARBESTで9000円という破格の中華タブレット『Onda V80 Tablet PC』を入手したので、そのレビューです。

このタブレットPCは世界的に人気というわけでもなく、非常にレビュー数の少ないタブレットとなります。言ってしまえば捨て身のレビュー。

 GEARBESTのスペック表記に怪しい部分がありましたので、最後までレビューをお読みください。

Onda V80 スペック情報

V80の詳細スペック表

  V80
ディスプレイ   8インチ
解像度   1920×1200
Soc   Allwinner A64 1.3GHz,Quad Core
GPU   Mali-T720 MP2
システム   Android7
メモリ   2GB
ストレージ   16GB
カメラ   2MP 0.3MP
Bluetooth  4.0
バッテリー  4200mAh
値段   9000~10000円
サイズ   214x125x4.9mm 310g
その他   microSD128GBまで イヤホン

さて、一世代前とも言える古めかしいスペック表ですが最近発売の機種らしい・・・。Bluetoothも4.0、カメラも2MPと最低ランク、というか現代でこのスペックを買うことはもはや難しいレベル。本当に動くのかこれ・・・。

唯一の面白いポイントは薄さが4.9mmであるということ。あまりにも薄すぎる。バッテリー入るのか・・・?絶対ウソだろ!!!ということで怪しげな本体レビューへと続きます。

外見レビュー:全然表記サイズじゃない大きさに爆笑

まずはパッケージ開封から。長く薄い外見のホワイトパッケージ、センターのロゴは悪名高きアーマードコアVを思い出すデザイン。この時点ではまだ変な部分は見当たりません。

なおパッケージは一度開封された後が確認できます。おそらくGEARBEST側がカスタムロムでも突っ込んだのでしょう。中華タブレットにはよくあるパターンです。ここも予想通りの展開。

開封した中身はこの2点。シンプルにmicroUSBケーブルと本体のみの構成であり、他の付属品は説明書のみ。ACアダプタ等は経費削減のためか付いていませんでした。画面保護シートがついている点は安心しました。(開封済み品なので。)

こちらが裏面です。非常にシンプル。ザラついたマットなプラスチック素材に高級感はなく、『軽さ』と『安っぽさ』が感じられます。microSDソケットも確認できます。

カメラ部には『Digital camera』の表記が。15年ぐらい前なら書いても違和感はないでしょうが、今この表記を見ると『20世紀感』を非常に感じる。味のある…デザインですね。

充電はmicroUSBによって行うようです。MiniUSBが出てきそうな勢いだったので一安心。イヤホンジャックも標準で搭載。

そして、ここからが最大の面白ポイントなのですが「本体の厚み・・・、やっぱり4.9mmじゃなかったよ!!」という話。やはりそんな激薄タブレットではなかった。(持ったとき一瞬でわかりましたが・・・)

まず、Aの部分が普通の側面、そしてBの部分が若干曲面を描いています。このサイドのAの部分は確かに4.9~5mm程度なのですが、Bの部分の厚さを足すと『約10mm』になります。

全然4.9mmじゃねーよ!2倍あるじゃねーか!!いくら中華タブと言えど2倍はやりすぎだろ!!と、思わず計った時に爆笑してしまった筆者ですが、冷静に考えると全然笑えませんね。レビューを続けます。

とりあえず起動してみる・・・って重っ!!?

本体が激太だったことは非常に残念ですが、性能がよかったら許してやろう・・・。そう思って端末を起動してみることにしました。電源ボタンを長押し・・しても電源は入りません。「もしや・・」と思い充電ケーブルを接続。

やはり電池残量がゼロでした。最近の機種で『バッテリー完全放電状態』ってあんまりみないです。新品ならば、大抵は7~8割ほど充電されているもの。カスタムロム突っ込む時にミスったのかな??まぁ動いているので良しとして充電します。

起動は問題なし、簡単なセットアップでホーム画面が表示されました。言語も日本語が初期状態から選択できます。さて、問題はここからです。実際に動作している動画を御覧ください。

お そ す ぎ る

私のスマホ初号機『GALAXYs2』(2011年)より遅いんじゃないか?と思うレベルの処理落ち具合に驚きを隠せない。「これを…9000円で…2018年に…売っているのか…?」という言葉がリアルに口から飛び出す。

こんな端末を触ったことが久々すぎて逆にテンションが上ってしまった筆者でしたが、冷静に考えるとオモチャ以下のアイテムだと気づき冷静に…。

その後予定していた『ベンチマーク』『ゲームプレイ』『バッテリ持ち』等を全て投げ出しましたとさ・・・。だってホーム画面でマトモなレスポンスが確保できないんだよ?!

追記:気が変わり、仕方ねぇナ…ベンチぐらいやるか…とWiFi設定をしてみたのですが『認証済み(接続済み)→認証中』が数秒おきに切り替わる謎のバグが発生。どうやっても改善せず、結局ネット接続すらできませんでした。

総評 フォトフレームにどうぞ

さて、レビューと言えるのかもわからないレベルに投げ出してしまった今回の『Onda V80 Tablet PC』ですが、この6~7年間のスマホ・タブレット人生で間違いなく最低レベルの粗大ごみです。4年前の9800円中華タブレットのほうが遥かに優秀。(詳しくはTwitter参照)

もはや漫画タブレットにすらならない。常時電源接続のフォトフレームが丁度よい立ち位置でしょう。そう、ソフトバンクのオマケと同レベルです。幸い液晶はある程度見れるレベルには綺麗です。

もし購入を検討している人がいたら、この記事を見て欲しい・・。(検討している人なんていないと思いますが・・・)完全にハズレですよ。

そして、今回勉強になったことがもう1点あります。それは「GEARBESTのスペック表記を信じてはいけない」ということ。4.9mm→10mmはシャレになりません。太すぎる。

しっかり自分で『海外メーカー公式サイト』や『国内のユーザーレビュー記事』など数件見て、信頼できる商品を買いましょう。特に、日本人の方がレビューしている製品は使用用途や到着する種類も類似していることが多く安心感が段違いです。

中華スマホに関連する記事

Xiaomi『Redmi5 Plus』徹底レビュー:ゲームもできる爆安スマホ
Xiaomiの新機種である『Redmi5 Plus(Redmi Note5)』のレビューを掲載しています。『ハイエンド顔負けのバッテリー持ち』『18:9の特殊なIPSディスプレイ』『荒野行動もプレイできる優秀なスペック』などが魅力的なスマホです。
『Xiaomi mi6』レビュー|日本人ライクなヤベェゲーミングスマホだった
遅ればせながら、Xiaomi mi6のレビューです。GEARBESTにて380ドルで入手。デレステ、リネージュなどをプレイしたゲーム性能や、FPSの比較動画、デュアルカメラ性能に関しての検証などを取り扱っています。記事ボリュームは約1.5万字ほどです。

コメント