引きこもりがオンラインゲームで過ごした日々を経て人生を変えた話

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以前、筆者はとあるMMORPGにどハマりしていた頃があります。数年間の時間をそのゲームに捧げ、他のものは何も要らなくなったような気持ちでした。

しかし、そんな日々を過ごすうちに、筆者を取り巻く世界が少しずつ色付きだしたのです。今回は、そんな数年間の思い出話しをしようと思います。

7,8年前の話なのでレトロな内容も含みますが、お付き合いください。※特定を防ぐため、一部フィクションを混ぜています。

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ネトゲ生活のはじまり

※引きこもり生活を送っていた筆者が、ネットゲームに出会って、そこで人と出会い、ギルドに入るまでのお話です。筆者はまだまだ人と会話することに慣れていません。

召喚

始まりは本当にとあるネット広告を見て、興味があったのでやってみようかな、程度ではじめたゲームでした。インストールして、登録して、世界に召喚されて、そこまでは他のオンラインゲームと同じです。

しかし、このゲームはやっていくうちにスルメのように、かめば噛むほど楽しくなっていき、起きている時間のほぼ全て費やしてまでプレイするまでになりました。

モンスター一匹を狩るのも、木を一個切るのも、小麦からパンを作るのも、楽器で音楽を奏でるのも、それはそれは楽しい世界でした。こんなものが世の中にあったのか、と驚愕したことを覚えています。

まるで自分がおとぎ話の世界に入りこんでしまったような、そんな現実を忘れさせてくれる・・・。それは夢の様な時間だったことを覚えています。

ギルド

しかし、リアルでもゲームでも友達が居なかった筆者は、MMORPGなのにずっと一人でプレイをしていたのです。パーティー推奨のクエストも一人で無理やりクリアしていました。

ゲームでも他人がいるとちょっと尻込みしてしまい、話しかけるなんてとんでもなかったです。狩場周辺や町中で、人気の少ないところを見つけて安心してたぐらいでした。

そんな筆者も、勇気を出してギルドというものに入って見たくなりました。ネットゲームで出会う人間とはどんなものか、興味もあり、また少し寂しさを感じていたからです。

町中で見かけるプレイヤー同士のチャットがとても楽しそうに見えた、というも理由の一つです。今思えば、ここでギルドに入ろうと決心したのは大正解でした。

はじめて入隊を決意したギルドは、普通に一般公募で新規設立メンバー募集をしていたギルドでした。ギルドマスターはとても親切であり、闇雲にモンスターを殴っていた筆者に戦術というものを教えてくれました。

戦術、スキルの使い方、クールタイムの仕組みを知った筆者は、なんて奥の深いゲームなんだと関心し、同時にギルドマスターの丁寧な優しさに惹かれ、本当にこのゲームが好きになりました。

そして、こんな自分でも会話が成立している、世界の何処かの人とコミュニケーションをすることができている、と喜びを感じていました。

ギルドは徐々に発展していき、小~中規模程度になりました。仲間も増え、筆者がゲーム内で話をする人も増えました。当時は友達が増えたような感覚で、それはそれは楽しかったのを覚えています。

みんなでダンジョンを攻略したり、素材を集めに2時間篭ってみたり、時には演奏会を開いたりしました。もうこのMMORPGの世界が自分の現実だとさえ思いました。

思えば、このギルドに入ってからが、筆者の本当のMMORPG生活の始まりだったように思います。

ネトゲ生活な日々

※筆者がネトゲにハマってから、少しずつ友達を増やし、時にはギルドマスターになって、充実したネトゲライフを送るまでの成長編です。

ギルド解散と新しい生活

楽しく過ごしていた生まれて初めてのギルドも、時が経つに連れ、徐々に過疎化が進みました。最終的にログインしている人は二人に減ってしまったのです。

筆者も人数不足に寂しさを感じ、脱退する経緯に至りました。「すまない・・・」とひたすら申し訳なさそうにするギルドマスターさんは、知り合いの大きなギルドを筆者に紹介してくれました。

この、ギルドマスターに紹介された新しいギルドで数ヶ月の間過ごすことになります。

新しいギルドは俗にいう廃人ギルドでした。(当時はわかっていませんでしたが。)そこで再び色々な人と関わることになります。

会社でいじめを受けて失業中の人、何年も家から出ていないニートの人、バリバリ働きながらゲームもする人、皆リアルをあっけらかんと話して楽しくチャットしているようなギルドでした。

中でも、夜中の3時まで失業中の元OLさんと談笑し続けた思い出が今も根強く残っています。ここで、世界の広さと人間の多様性を学びました。

自分自身は家に引きこもっているのに、社会の色々な話が聞ける。今思えば、この出会いは本当にありがたかったです。

友達を募集

そんな日々を経て、内気だった筆者は徐々に自分から声をかけることができるようになりました。クエストに困っている人を助けた流れでフレンド登録したり、道に迷った初心者と何年も続く仲になったりしました。

掲示板で友達募集をかけたこともありました。当時出会った人々は皆筆者に気さくに話しかけてくれ、よくダンジョンに誘ってくれたものです。

ゲーム内で企画されていた様々なイベントに参加するようになったのもその頃でした。当時は演奏会などが盛んであり、よく足を運んだものです。人が多すぎてフリーズしかけていましたがね・・・。

そうやって筆者はゲーム内で友達を増やしていきました。フレンドリストがオーバーしてしまうぐらいになりました。今思えば、とても幸せな日々でした。

ギルドマスター

そんな日々を経て、友達を増やした筆者はギルドマスターになりたくなりました。一度集団をまとめてみたくなったのです。自分の理想のギルドを作りたくなったのです。

ギルド設立に協力してくれたメンバーは大勢居ました。本当にありがたかったし、絶対に楽しいギルドにしようと思ったことを覚えています。

公募などを経て、徐々にメンバーは増えていき、ギルドの規模も大きくなりました。平和であり、時にわいわいとして、でもメンバーは皆穏やかな、筆者の理想のギルドになりました。

しかし、筆者はそこで人をまとめ上げることの大変さも学ぶこととなりました。ギルドの方針に疑問を呈す方、雰囲気が合わなくて脱退する方、もちろん居て当然なのですが、みんなで仲良くしたかった筆者は当時はその一人ひとりにとても頭を悩ませる事となりました。

結果、悩みすぎた筆者はギルドを解散させることとなります。反対意見を呈す方々をそんなに気にせず運営を続けるような強い心が筆者にはまだありませんでした。

ここは、人と関わることの難しさや、まとめることの大変さを学ぶ大きな場となりました。そして、現在の社会生活でも大きく役立っている経験です。

番外編1

※筆者のネトゲライフのメインルートは一旦休憩して、番外編のお話です。ネットでの恋愛について学ぶお話です。

恋心

筆者がハマったMMORPGでは結婚というシステムがありました。当時は無縁だと思っていましたが、ある日とある女性から、結婚しないか、という誘いを受けたのです。

ちょっとびっくりしたのですが、結婚によるボーナス特典目的だろうな、と思った筆者は、手続きとかがめんどくさかったので、ちょっとごまかして断ってしまいました。

それから1年とちょっと立ったある日、筆者はその女の子とゲーム内で再開します。再会が嬉しく、和気あいあいと話す中、その時横にいたご友人と思われる方に密談チャットで話かけられました。

「女の子さんが昔好きだった相手の筆者クンだよね?」と。よくよく話を聞くと、

・当時結婚断られたっことが悲しかった、
・本当に好きだったからショックで男に転生した、

などの裏話を聞かされました。あのときは、女の子の思いに気づかず、いわばフッてしまったような状態だったわけです。このことは、心底後悔したことを覚えています。

ゲーム内でも人を好きになったり、ふられたり、そんなことが起こるんだな、と知り、不思議な気分になった思い出でした。なぜ筆者が良かったのかは今でも謎ですがね・・。

ネトゲ生活からリアルへ

※ネトゲで友達が増えた筆者は、フレンドと電話をするようになったり、オフ会に参加したりすることになります。ここで、現実の「人間」と交流を深めていくことになるのです。

キャラも一人の人間である

充実したネトゲライフが続く中、時には野良で募集されていたギルドに入り、仲良くなった数人は電話をしたりする仲になりました。

ここではじめて、ゲームキャラではなく、「人」と関わることになります。ゲームもちゃんと一人の人間がやっているんだ。一人ひとりが意思をもってやっているんだ。と不思議な気持ちになったことを覚えています。

男も女も関係なく、年齢も関係ない世界で、はじめて人々のリアルな話、生き様を生の肉声で聞く機会になりました。

Skypeなんて使う機会は一生ないと思っていた筆者がその考えを改めるきっかけとなった日々です。毎日色んな人と電話していました。友達つたいで色んな人と出会いました。

現実の友達

そんなある日、筆者は数人のオフ会に誘われることとなります。場所は近く、カラオケにでもいこう、という誘いでした。

長い間、面と向かって人と話をしていない。年齢の近い人とどんな会話をしていいかわからない。そんな筆者にはなかなかのハードルでしたが、それでも合ってみることにしました。

カラオケ現場に来た人々は、金髪のおにーさんや、主婦っぽいおねーさんなど、筆者より年上でした。そんな奇妙なオフ会が始まりました。

はじめはビビっていましたが、皆さんとても気さくで、内気な筆者にも快く話しかけてくれました。それもあってか、思ったよりすぐに打ち解けることができました。

あの頃に現実で人とカラオケに行くということはとても貴重な体験で、思い出に残っています。

それからは一緒に旅行に行ったり、ある時は夜行バスで一日掛けて泊まりに行ったりとそれはそれは楽しい日々がはじまりました。

夜行バスで一日掛けて泊まりに行った時はとてもわくわくしたことを覚えています。女の子家に行ったので、いろんなことが未知数で戸惑った出来事でした。(家でネトゲしてただけですが)

外に出るように

そうやって過ごすうちに、いつしか筆者は現実でも人と話す機会が増えました。それは近所のおばさんであったり、コンビニの店員さんであったり色々です。

徐々に外にでることもおっくうでなくなり、世界が輝いて見え始めました。当時では考えられなかった、カラオケや、カフェにも足を運べるようになりました。

ネトゲも相変わらず続けており、外で何かをしたよ!とこちらから話題を出す機会が増え、話が盛り上がるようになりました。友人たちは、それを快く、そして嬉しそうに聞いてくれていました。

社会に触れはじめ、世界を知り、思ったより人間は私に優しい、そう思った瞬間でした。

番外編2

※メインルートは一旦休憩して、番外編の、恋心続編です。今度は筆者がネットで恋をすることになります。

続 恋心

あるネトゲの日、筆者はやたら顔文字を多用する変な女性と出会います。その子はチャットメインでプレイしているように見えました。

予想通りゲームの技術は皆無であり、戦略も全くなし、しかしプレイ時間は筆者よりも断然多いという、面白い人でした。

徐々に話すようになり、Skypeをするようになり、いつしか筆者はその人のことを好きになっていました。顔も知らない人を好きになるということは、当時の筆者の中では不思議な体験でした。

家庭事情を聞き、お互いの日々を話し合い、いつしかお互いに惹かれ合ったのでしょう。ゲーム内で結婚することになりました。

それはそれは幸せな日々だったことを覚えています。彼女ができたような、そんな不思議な出来事でした。年齢は6歳ほど離れていましたが(筆者が年下)それもネトゲだったからできた恋だったと思います。

最終的にゲームをしなくなり、電話もしなくなり、話す機会もなくなりましたが、筆者がはじめて女性と恋仲になった経験でした。

ネトゲと外の世界

※徐々に外に出ること、人と話すことが自然にできるようになった筆者は、パソコンなどを買い換えるためにアルバイトをしてみたくなります。

ふみ出す一歩

ネトゲでの日々が充実していくうちに、筆者は徐々に引きこもりではなくなっていきました。世界を知り、世の中を知り、外に出ることが怖くなくなっていったのです。

もっとみんなと遊んだり、パソコンを買ったりしたくなりました。その為、働くことに興味を持ったり、アルバイトを探してみたり、街を散策してみたりするようになりました。

そしてそれを聞いてくれて、ほめてくれて、自分のことのように喜んでくれるネトゲの友人たちがいたのも大きな励みでした。

日々のことを話し、また外に出て世界をみて、時には外で普通に友達ができたこともありました。そこまで筆者のリアル生活は改善しつつあったのです。

働くこと

そして筆者はついにアルバイトを始めることになりました。今でもみんなが喜んでくれたことを覚えています。普通の個人経営の居酒屋さんでした。

店長は優しく、筆者は暖かく迎え入れられ、そこで社会をたくさん学びました。仕事で疲れて一杯飲みに来る人ともたくさん話しをしました。世界は広い、とまた思った瞬間でした。

溜まったお金でパソコンを買い、ゲームが楽しくなり、オフ会にも参加しやすくなりました。それはもう楽しい日々が続きました。

そして、徐々にアルバイトも増やしていき、そこからリアルの友達ができ、リアル生活が充実するにつれ、筆者がMMOをする時間は減っていくこととなったのです。

番外編3

※箸休めの番外編、エピソード3です。ある日、ネットの知り合いの結婚式に呼ばれました。そんな筆者が現実の結婚式にはじめて参加した時のお話です。

結婚式

ある日筆者は町中を歩いている時に、普段からよくSkypeをするゲーム友達とばったり出会いました。その横には恋人らしき人がおり、その方も同じMMOをしているとのことだったので少し話をすることになりました。

話はとても弾み、出会いはなんとネトゲ内であることを聞かされました。そのままリアルで付き合って、デートをしているのだそうです。お相手はよくよく聞いてみると、筆者も知っているギルドのマスターさんだったので驚きました。

その後、二人はリアルで結婚する運びとなり、お互いの知り合いを式に呼ぼう、となった際に両方がネトゲの友人を呼ぶという、なんとも不思議な結婚式になりました。

筆者の自宅にも招待状が届き、はじめて結婚式という場に足を運ぶきっかけになったことを覚えています。

当時は「これが結婚式なのか・・・」と思いましたが、今考えると結構特殊な式だったように思います。だって出会いが「MMORPG」ですからね。

ここで、男女の幸せや両親の姿、そしてネトゲで出会った新郎新婦を見て、結婚式、結婚することの素晴らしさを知りました。

同席していたネトゲ友達とも盛り上がったことをよく覚えています。

引きこもりは社会へ踏み出した

※リアルで活動する機会が増えた筆者はPCを起動する機会が減っていきます。仕事をして、休日に友人と遊ぶ、そんな生活になっていきます。

輝く世界

徐々にリアルが忙しくなるに連れ、筆者がネトゲをやる時間は減っていきました。ギルドも知らない人が増えていることも多くなり、話にもついていきづらくなりました。

しかし、仲の良かった友人たちは相変わらず接してくれていましたし、得に問題はありませんでした。

段々とゲームをする時間は減り、Skypeでネットの友人たちを電話している時間のほうが多くなりました。ここまでいくともうただの友人ですね。

アルバイトをし、世界を見て、人を知り、筆者は強くなりました。そして、徐々にゲームやネットから離れることとなったのです。

今でも年に1回電話するような友人は残りましたが、ゲームやネットは徐々にしなくなりました。それでもあの頃の日々は輝いていたと思っています。

筆者の人生の転換ポイントは、間違いなくこのMMORPGです。

筆者がネトゲで教えてもらった世界

ずっと家に引きこもりで、ネットでもリアルでも人と話すこともできなかった筆者を優しく迎えてくれたギルドマスターさんは今でも私の人生の起点です。

徐々に人と話すことも覚え、外の世界の生活を教えてくれたゲーム内のみんなも私の人生の先輩であり、先生です。

リアルでも私に出会ってくれて、結婚式にも呼ばれて、旅行にもいった、青春を知ったのも、ネトゲの友人たちです。

私はゲームの友人達に感謝することでいっぱいです。7,8年程経ってしまった現在では、連絡先がわかる人はほとんどいませんが、それもこの感謝の気持ちは忘れません。

引きこもりで何も出来なかった私は今では外で働き、休みに友人とBBQするような人間になりました。

今まで出会ったすべての人に、この感謝の気持ちが届くようにここに思い出を残します。本当にありがとう。

あとがき

※ここからは現在の社会における風潮に対して筆者の考えを纏めたあとがきです。思い出話とはあまり関係ないので飛ばしちゃってください。

現在の日本では、引きこもりとインターネットはセットで考えられていることが多いと思います。時には、「インターネットがあるから引きこもりが増える」とか言われるぐらい。

だから、「ネット回線を切断する」「更生施設に入れる」とかそんな方法をとる家庭も出てきます。近年ではそれを逆手に取った悪徳なビジネスが横行しているようですが。

筆者の意見としては、まずネットから離そうとするのはNOだと思います。理由としては、筆者の場合は、人と繋がる為の大事な手段だったからです。

その、大事なコミュニケーションツールを奪ってはいけない。そんな気がします。コレに関しては、むしろ増やして上げるといいのでは?とまで思います。

生放送で使うマイク、ステミクとか、イラスト極められるようにペンタブとか、高度なエンコード&編集&MMORPGできるPCとか、なんでもいいんです。

生放送で知り合った人とカラオケ行きたくなるかもしれないし、イラストをコミケで販売したくなるかもしれないし、ゲームフェスに行きたくなるかもしれないじゃないですか。

中には矯正施設などに400万程度支払っている家庭も結構あるようです。筆者は、その400万をこれらに使ったほうがよっぽど外に出るきっかけになると思います。

「ネットをきっかけに外に出たいと思う気持ちがちょっと出たけど、お金がない・・。髪もボサボサ、服もない。」こういうタイミングに400万使うべきではないでしょうか?

昔の筆者もそうですが、外に出られない人々に足りていないのは、「趣味や生活を理解してくれる人との繋がり」だと思うんです。

ネットから遠ざける、施設の人に無理やり連れてってもらう、これでは悪化してしまう。

もちろん、本人が同意している、一回施設行ってくるわ!と言っているのであれば止める必要は無いと思いますよ。

筆者が当時感じていたこと、そしてどうやってそのもどかしい状況を抜け出したのか。それを考えるとこのような考えに至りました。

最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。よろしければ感想等を頂けると有難いです。

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