けものフレンズの考察 なぜここまで話題に?作中に込められた意味

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けものフレンズは、ヤオヨロズ アニメーション制作の3Dアニメとして2,017年に放送されました。その奇抜な設定が話題を呼び、のちに日本で空前のけものブームを巻き起こすことになりました。

現在でも舞台化、再放映などのブロジェクトが進行し、今も人気を保っているけもフレですが、そもそも爆発的にヒットすることとなった要因は何だったのでしょうか。これまでの経緯を振り返りながら、今回はけもフレの舞台背景などを元に考察します。

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メディアミックス作品としてのけものフレンズ

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けものフレンズはそもそもスマホゲームだった?

正確にはメディアミックスを予定されていた作品、という形になりますが、当初はandroid、iOS向けに提供されいてたスマホゲーでした。運営はネクソン。数々のオンラインゲームを運営する有名な会社です。

ゲームシステムは、よくあるリアルタイムストラテジーに近い形式です。けものたちとセルリアンを戦わせて、クエストを攻略していくという流れになります。キャラクターは、アニメ版より少し幼い印象です。

2015年3月にサービスがスタートし、アニメが放映される前の2016年12月にサービスが終了しています。なんと、1年と9ヶ月ほどしかゲームは運営されていませんでした。あまり業績がよろしくなかったのでしょう。なお、サービスが終了する約9ヶ月前から完無料化されていました。一年で見切りをつけた、ということでしょうか。

※2017年夏にブシロードが新作アプリを配信する予定のようです。
https://gamewith.jp/gamedb/prereview/show/1930?from=ios

けものフレンズの漫画作品もありました

メディアミックスを予定していたので、漫画作品も2015年に発売されていたようです。しかしこちらも2017年に完結しています(単行本で全2巻)。

月刊少年エースで掲載されていたようで、作画担当はフライという方でした。一部の設定、登場するキャラクターなどはゲーム版とは異なっていたようです。

このように先行きが不安な流れであったけものフレンズですが、アニメ中盤以降でモンスターコンテンツに化けることとなりました。

アニメ放映時のけものフレンズ

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そもそも、アニメ第一話は全然話題にならなかった!

これも意外かも知れませんが、アニメ1話放映時はその界隈で全く話題に上がりませんでした。筆者は、来期のアニメ一覧 などでけものフレンズを事前にチェックしていたため1話を早めに視聴することとなったのですが、それはもう面白くなかったのです。普通に児童向けの作品だと思いましたし、声優もよくわからない。セリフを棒読みしているように感じました。

しいていうなら、ここはどこなのか。かばんちゃんの謎とセルリアンの謎に興味があったぐらい。サーバルちゃんとか名前すら忘れていたぐらいです。こういう経緯があり、筆者は1話で視聴をやめてしまったのです。同じく、当初1話切りした人は結構多いのではないでしょうか。

これに関しては、現在でも「1話を乗り越えるのが相当難しい」などと評価されているようです。事前情報なしで見るのは結構厳しいということでしょうか。30分が2時間ぐらいに感じた、というコメントも見受けられました。また、当時はニコニコチャンネル公式動画もコメントがほぼないような状況でした。

4話あたりから徐々にコメントが目立つように。

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このまま消えていくのか。筆者もそう思っていたのですが、ふと他のニコニコ動画内の動画を見ると、やたら知能指数の低そうなコメントが乱立しているではありませんか。具体的に言うと、「すごーい!」や「わーい!たーのしー!」など。この状況はTwitterなどのSNSでも確認できました。

あまりにも多いため、気になって検索するとけものフレンズに行き着くわけです。よく見直すとサーバルちゃんのセリフだと気づきました。異様に棒読みに聞こえる癖のあるボイスにニコニコ視聴者やSNSユーザーが食いついたようです。

これをきっかけに、ニコニコ動画内でけものフレンズを意識したコメントが目立つようになります。こうなればあとは有名になる道は見えたも同然。ネタにされたことでアニメの知名度も一気に増すこととなります。

中盤以降のシナリオがユーザーを惹きつけた。

アニメが大人気となったけものフレンズですが、なんとニコニコでは1話しか動画公開されていない(ニコ生除く)のです。ここまでニコニコでヒットしたのにこれは驚きです。しかし、それでも個々がテレビ放映を見ようとするほど興味を持った要因は、中盤以降のシナリオにあります。

これは筆者もニコニコ生放送の一挙放映を見たときに気づいたのですが、なんというか、スルメを噛んでいるような感覚なのです。1話ではなにも面白く感じなかったのですが、中盤~後半に進むに連れて、気がついたら面白いと感じているのです。

1つのお話自体には劇的に面白いような展開はほぼないのですが、全体を通して見ていると、噛めば噛むほど味が出るような感覚が起こるのです。非常に不思議な体験をしたアニメでした。あと、基本的に1話完結というか、スッキリするようになっているので、見ていてストレスを感じないのも良かったですね。

ジャパリパークの様々な謎について

参考動画:カバンちゃんの指先について。

物語の開始時点でジャパリパークは既に閉園している状態なのですが、なぜ閉園に至ったのか?ある程度の原因は過去の回想などで語られますが、ハッキリとした要因は作中では語られておらず、謎のままです。これについてはネットでも様々な考察がされており、それをまとめた動画も存在します。

また、最終話の時点でのカバンちゃんの黒い手も多くのユーザーが気になったのではないでしょうか。これも多方面でいろいろな解釈があるようです。

けものフレンズ 各種イベントも大盛況

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ラジオ公開収録に6000通応募

3月19日に科学技術館で開催された、第五話見逃し上映会&ラジオ公開収録会ですが、席数400に対し約6000通の応募があったそうです。アニメのラジオイベントでこの数字はかなり凄いです。

しかし、この件には転売の要因もあったようで、当日の会場では転売によると思われる空席が目立ったそうです。転売業者が興味を持って仕事をしようとするほど世間に人気があるということです。この転売問題については、現在各メディアでも取り上げられていますね。

けもフレグッズが速攻で売り切れに

新宿マルイに4月14日~27日の期間限定で「けものフレンズSHOP」がオープンしていました。ここでは、70種を超えるけもフレオリジナルグッズを取り扱っていたそうです。

しかし、オープン初日に20種類程度の商品が完売。はやくも陳列棚が寂しい状況となってしまったようです。これは予想以上の反響だったようで、スタッフも困惑していたみたいです。

その後16日の時点で「ようこそ、ジャパリパークへCD」を除いたすべての商品が完売。残り11日あるにも関わらず、CD以外の商品は無くなってしまう事態となりました。

Mステに出演 今後の動き

ようこそジャパリパークへ

最終的には、けものフレンズ主題歌を歌う声優(どうぶつビスケッツXPPP)がMステにて「ようこそジャパリパークへ」を踊り付きで歌うこととなりました。

演奏前のタモさんとのトークで、サーバル役の尾崎由香さんが「すっごーい!タモリさんはイグアナのフレンズなんだね!」とファン歓喜の名台詞を残したことも記憶にあたらしいですね。

他にも、舞台化のプロジェクトが進行中です。声優さんがそのまま出演するようです。
http://www.nelke.co.jp/stage/kemono-friends/

総評 なぜけものフレンズは爆発的にヒットしたのか

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コメントに使いやすいセリフ

ヒットのはじまりは間違いなくニコニコ動画やSNSです。多数のMMDモデルなども公開され、いまもなお(2017年5月現在)ランキングに作品(派生含む)が大量にランクインしています。現在放送中のアニメ作品よりも明らかに多いですね。

ここまで拡散しやすかった要因は、尾崎由香さん演じるサーバルちゃんのおかげでしょう。「すごーい!たのーしー!」や「きみは○○が得意なフレンズなんだね!」という汎用性が高い言葉を使うユーザーが続出。その独特な語呂の面白さに惹きつけられました。

これをきっかけにサーバルちゃんのセリフをSNS等で見かける一般人が増えることに。気になってアニメを見る流れに繋がるわけですね。また、ニコニコのコメントでは、しんざきおにいさんのセリフ「若干や草」なども大人気となりました。

難解な世界背景 練られたストーリー

もちろん、サーバルちゃんのセリフに興味を持ってアニメを見てもらっても、内容自体が面白くなかったら意味がありません。けものフレンズはそこも抜かりはありませんでした。

まず、世界の謎について。アニメ視聴者もカバンちゃんも何も知らない状態でジャパリパークを回ることになるのですが、道中(4話)においてヒトの絶滅などの話が語られることになります。他にも、ボスの存在やフレンズの経緯など謎が多いのがこのアニメの特徴です。

この、「謎」について、アニメ中では一気に明るみにするのではなく、少しずつ小出しで設定(舞台背景)を明かしていきます。このちょっとずつ感がSNSなどの拡散にうまくマッチしたのではないか、と筆者は考えています。一気に分かってしまうとすぐに飽きてしまいますからね。

一つずつ謎の答えが分かっていく度に、SNSで発信したくなる。それを見たユーザーは奥深そうなストーリーに興味を持つ。第1話を見ただけでは考えられなかった流れです。

初見だと児童向け作品に見えるアニメ観 筆者の感想

ようこそジャパリパークへ(初回限定盤)

「これ、子供向けの作品?」1話を見た誰もが感じたのではないでしょうか。筆者も放送前の段階からそう感じていた一人です。キャラクターや雰囲気が児童向けに見えました。

しかし、最終話まで全てを見終えた筆者の感想は真逆です。ぜひ大人に見てもらいたい。ターゲットはおそらく20代~30代なのではないかなと感じました。一度社会に出た大人たちに見てもらうべきでは、という印象を受けたのです。

その理由の一つは、卓越した世界観にあります。人が立ち入らなくなったフレンズたちの楽園を一人の人間が足を踏みいれる。(正確にはかばんちゃんは生まれているわけですが。)この一人の人間は見ているユーザー自身に置き換えて見れるのではと考えました。

人間は一人、種族も何かも違うフレンズ、はじめは短所しか見いだせない人間(ヒト)も、のちに大活躍する技術を次々に披露することとなります。

ここに深さを感じました。まず、人間は他の動物に比べると、なんて弱いのだろうという点です。一般社会で暮らしていると、「人間は弱い」と感じる機会はそうないですが、こうして、カバンしか持たずに一人サバンナに置き去りにされると、本当になにもできないのではないか?という人間の弱さを知ります。

そして、人と動物(他人)はそれぞれ長所、短所は違っても、分かり合える可能性を秘めているという点です。人間は弱いですが、他の動物に勝る知能があります。それぞれできること、できないことがあるということを不器用なフレンズたちを見ながら気付いていくこととなります。

これらを通して、筆者は個性の大切さ、人の弱さを感じました。そして最も感じたのが、生物(他人)と共存することの大切さです。

フレンズを見なければ、知らなければ、自分が弱いこともわからない。自分にしかできないこともわからない。無知のままでしょう。もっと大きな規模で言えば、人間であることの素晴らしさ、人間以外の動物の素晴らしさ、を教えてくれています。

毎日会社に出勤している日々で、動物に触れる機会もなく、触れるといえば満員電車。こんな人生にうんざりするタイミングもあるでしょう。そんな人々に、この作品は刺さります。

また、この作品は全体的に雰囲気がゆったりしていることでも有名です。目まぐるしく動く現代社会に、ちょっとしたスローな時間があったもいいのではないでしょうか。けものフレンズは世界背景の深さも魅力的ですが、こういった動物とのふれあいを考える、または自分を見つめる時間にも使えるアニメだと感じました。

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